年代概要ブルース50年間 |
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北部の都市禁酒法により公けに酒が出せず、密造酒によるハウス・レント・パーティーが盛んに行われ、ラグ・ピアノなどを基にしたブギ・ウギが生まれます。レコーディングもされますが、20年代末の世界大恐慌により、レコード会社も大打撃を受け、しばらく中断されます。またこの頃には、ピアノとギターのコンビなどでシティ・ブルースも始まります。 シティ・ブルースシティ・ブルースの始まり。 ブギ・ウギクリップル・クラレンス・ロフトン 下のアルバムは2ディスクなので、かなり聴けます。ミード・ルクス・ルイス、ピート・ジョンソン、アルバート・アモンズの3人をまとめて聴くならこれですね。内容もとても良いです。
The Boogie Woogie Trio, Vols. 1-2 あと、カウ・カウ・ダベンポート、パイントップ・スミス、他上記の人達がバランス良く選曲されてるこれが良いです。ブギ・ウギ・ピアノの魅力が良く解ると思います。 |
南部(デルタ、メンフィス、テキサスなど)カントリー・ブルース※テキサスは南西部(西南部)ですが、大枠で南部にします。 テキサス(西南部) カントリー・ブルース最初のレコード(1926年) 南部デルタこの人達は、後のシカゴ・ブルースやアーバン(都会)ブルース、60年代に世界的に流行するブルース系ロック ミュージックの元祖のような存在です。 ※1940年代の後期になると、直系のマディ・ウ-ターズ、ハウリン・ウルフ、エルモア・ジェームス、と言った人たちがシカゴへ行き、デルタ・ブルースのスタイルを取りつつ、電気サウンドを取り入れ、シカゴブルースを形成します。 ※一般にシカゴブルースと呼ばれるのは、この時期以降(第二次大戦以降)の電気化されたバンドスタイルのシカゴ・ブルースです。1950年代が最も盛んで、60年代以降も現在に至るまで継続しています。
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シティ・ブルースの継承。 シティ・ブルースは主にブルーバード・レコードで録音され、「ブルーバード・ビート」と呼ばれる画一的なものになってきます。 シカゴ・ブルース後半になり、デルタ・スタイルを電気化したマディ・ウ-ターズがヒットを出し、南部からのブルースマンが集まり始める。洗練され面白みのなくなったシティ・ブルースに対して、力強い南部のブルースが受けるようになります。
この頃になると、地域的なヒットも数多くありますが、レコード、ラジオを通じて広くブルースも聴かれるようになりましたから、R&Bバンドのヒットなどは百万枚とかの売上もあり、全国区的な知名度を持つ人も多くなります。 この時期から50年代初期のブルースやR&Bは、後のロックンロールや世界的に広がるブルース系のロック・ミュージックの模範と言っても良いと思います。
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カンサステキサスウエストコースト南部ではないですが、カンサスや西部(南西部)の都市では、ブギ・ウギやジャズ・ブルースを基にした、R&Bやジャンプ・ブルースのバンドが活躍します。 代表は何と言っても、ルイ・ジョーダンでしょう。多くのヒットを出します。テキサスのティー・ボーン・ウォーカーはR&Bのバンドでエレクトリック・ギターのソロスタイルを完成させ、後のバンド・ブルースや、ロック・ギタリストに多大な影響を与えます。
※R&Bやジャンプ・ブルースのアルバムも多数あり、最初はかなり迷うと思います。やはり最初は「オムニバス盤」が良いと思います。
以下のアルバムは各1枚でもありますが、価格的にも安いので、一人当たり5曲ずつ聴ける、5枚組がお薦めです。 ざっと見ただけでも、重要な人と有名な曲が網羅されていると言った印象です。R&Bがどんなブルースなのかが、ほぼわかると思います。 。(参考曲目) テキサス・メンフィスメンフィスでは1948年から黒人向けのラジオ局WDIAが始まり、毎日20時間もの間ブルース、ゴスペルの放送をする局もできました。多くの黒人ミュージシャンも集まり、DJをするブルースマンなどもいました。メンフィスではビー・ビー・キング、アーカンソー州へレナではサニーボーイ・ウィリアムソン二世が有名です。 |
50年チェス・レコード誕生。 50年代半ばにはチャック・ベリーやボ・ディドリーがロックン・ロール(R&B部門)ヒットを出します。
※ロックン・ロールでは、ニューオリンズのファッツ・ドミノが記録的なヒット曲数を誇ります。 |
50年サン・レコード誕生(メンフィス)。 リトル・ジュニア・パーカーやビッグ・ママ・ソートンがサンからヒットを出します。 半ば頃にはエルヴィス・プレスリーもサンからデビューして、アメリカ一番のスターになります。 |
シカゴでは第二世代のシカゴ・アーバン・ブルースの人達が活躍します。またヒットチャートに載るとかは別として、白人の、ブルースに対する感心も増え、シカゴではライブハウス、クラブなどでの演奏が盛んに行われます。 シカゴ・ウエストサイドマジック・サム
最初はオムニバスが良いです。 どれも良いですね。朝、晩、深夜の3部に分けたシリーズで、最初聴くのにはぴったりかもしれません。選曲も多岐にわたり良いと思います。在庫少なそうです。 参考までに収録曲だけピックアップしておきました。→3枚の収録曲
ベスト・オブ・チェス・ブルース 20人1曲ずつで、選曲も良いです。50年代のシカゴ・ブルース最大レーベルらしく、有名どころのヒット曲が中心。これでもほんの一部です。
ベリー・ベスト・オブ・ブルース ベスト盤もタイトルを付けるのが大変だなと思いますね。こちらはチェスだけではなく、ブルースとR&Bが適度に選曲されてます。アーバン(都会)系ですね。1枚しか無いようです。
ブルース決定版・ブルースハーモニカ入門 ハーピストのオムニバス・ベスト。ハープに限らず、選曲がとても良いです。
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地元で活動するブルースマンも北部へ行くブルースマンもあり、ソウルのスタジオなども人気があり、南部録音のソウルが流行ります。 メンフィスのスタックス、アラバマ州マスルショールズのフェイム・スタジオなどが有名。
ヨーロッパ・ツアーブルースマンのヨーロッパ・ツアーが盛んに行われ、イギリスからはブルースを基盤にしたロック・ミュージシャンが多数デビューしてきます。またローリング・ストーンズなども、後にチェスでアルバム録音をしたりします。 数年間続けられ、有名どころがほとんど参加していると言う、ヨーロッパ・ツアーの貴重な映像があります。 ロック・ミュージックイギリスから出てきたバンドは数年で世界的に有名になり、ブルース、R&R、R&Bを基盤としたロック・サウンドが世界的なセールスの主流になります。 ロンドン・セッション御大達の貫禄が目立つセッションが多いですが、クラプトン等のイギリス・ロックマン達も嬉しかったことでしょう。上から「ハウリン・ウルフ」「マディ・ウォーターズ」「ビービー・キング」の各ロンドン・セッションです。 London Howlin' Wolf Sessions
The London Muddy Waters Sessions ついでに、ウルフとマディとボ・ディドリーの三人によるセッションです。ウルフとマディは、かなりライバル意識むき出しで、ボ・ディドリーはマイペース。
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