第2話: 2005.05.24 Tuesdayあらためて、フェイバリットマディ・ウォーターズ&ハウリン・ウルフ&ボ・ディドリー &リトル・ウォルター 今年が2005年で、30年くらいブルースを聴いていると言う事は、1975年頃からと言う事になるのかな? と言うか、黒人のレコードと言うと、ジャズとソウルはかなり売ってましたが、ブルースとなると「BBキング」くらいしか記憶に無いですね。聴きたくても聴けなかったわけです。もしかすると、機が熟するまで聴けなかった事が幸いだったのかも・・・ このアルバムは特別に好きと言うのではなかったです。30年近く前から聴いてますが、あくまでも「企画もの」として、「こんなのがあっても良いかな」くらいのものでした。 それが最近になって、この三人(ウォルターがいました。四人)がセッションしてる事自体が凄いなと言うふうに思い、改めて聴いているのですが、「いいんだな~、これが」 昔は「ピュアー」でないと良くなかったんでしょうね。マディ・ウォーターズならマディの単独アルバムが良く、ハウリン・ウルフならウルフのアルバムと言うふうにですね。(もちろんボ・ディドリーもです。) この二人に限らず、多くのブルースマンは若いロックプレイヤーとのセッションをやっていて、かなりのアルバムが出ているのですが、それはそれで楽しめます。 しかし、50年代のシカゴブルース(この辺りもこっちのサイトにあります)を代表する二人(それほど仲がいいとも思えない)が、企画物とは言え掛け合いで歌ったりしているのは、夢のような事でもあるわけです。古いブルースファンとしては・・・ 蛇足のようですが、このアルバムが成立しているのは、ボ・ディドリーの存在があるからなんだと今になって気が付きました。彼の良い意味での軽さがクッションになっていて、堅物二人だけでは作れない、なごやか?なセッションを実現しているのではないかなと思うのです。 それに、マディやウルフには似合わない、ボ・ディドリーのお抱え女性コーラスの嬌声が、ミスマッチングの極致みたいで、ひじょうに面白いと感じるこの頃です。 と言うわけで、あらためてフェイバリットの一枚にしたいアルバムです。 本家サイトのハウリン・ウルフのページで取り上げてます。気が向いたら見て下さい。 |