Boogie Boy! The Texas Guitar Tornado Returns!
U・P・ウィルソン
若手(と言っても、40歳~50歳代)のブルースマンも時々聴いてますが、何と言うか、雑草のようなタフな感じのするブルースマンって、いまだにいるんだな~、と感じさせてくれるアルバムを、最近は捜すようになりました。
カッコウはよくなくても良いんですね。
と言いますか、カッコウ悪いのが、カッコウ良いという、逆説的な表現が当て嵌まるような人が良いです。
"Little
Joe
Washington"みたいな人って、そうはいないでしょうけど、70歳くらいで、タフなブルースを聴かせてくれる人は、南部やテキサスあたりには、けっこういるのかも知れません。
"U.P.Wilson"も、気合入ってます。1935年生まれで、昨年亡くなってしまいました。
このアルバムは94年の録音ですから、60歳くらいの時ですね。
私もアルバムとして聴いたのは最近で、存在は10年少し前に英国の雑誌(もう無いので、正確ではないですが)を、友人からお土産でもらって、その付録CDに1曲だけ入っているのを聴いていたのですが、気になる存在でした。
その雑誌は、おそらくJSPレーベルの、コマーシャル的に出しているものではないかと思います。(勝手な推測)
最初から、フィリップ・ウォーカーがあり、バトラー・ツィンズ、ギター・ショーティー、ラリー・ガーナー、はては、バディ・ガイ、フィリップ・ガイ、バイザー・スミスと言ったところまでが入っていました。
そんな中でも、「ブギー・ボーイ」なる曲で入っていたのが"U.P.Wilson"でした。
どうも、"U.P.Wilson"自身は、アルバムの初録音が80年代の半ば頃のようで、かなりの遅咲きのようです。
50歳くらいの時にレコード(アルバム)デビューは大物です。最近ではカルロス・ションソンやカール・ウェザースビーとかね。
で、このアルバムは、もう切れていると言うか、ストラト・サウンドそものの、ソリッドな印象が強いですが、けっこう美しくやってる曲もあり、やはり、長年のキャリアがありますから、引出しは豊富です。さらに、テキサスの音と言いますか、パキパキしたギターの音もよく使います。
それに、60歳とは言え、まだ3枚か4枚目くらいのアルバムなので、やる気を感じます。とにかく元気!
それで、ライブを捜すと、やっぱりありました。
(スタジオもライブもあまり変わらないタイプですが・・H・D・テイラーみたいな・・、サウンドは全然違いますが)
Texas Blues Party 1
U・P・ウィルソン・ライブ
ここで、ギターで参加してる"Tutu
Jones"も前述の「おそらくJSPレーベルの、コマーシャル的~~」と言うCDに入ってるんですが、このライブで、最後に1曲だけリードボーカルをやっていて、その「スリル・イズ・ゴーン」が、なかなか良いです。
この人は、生年が分かりませんが、"Z.Z.HILL"のバックでドラマーをやっていたらしいので、かなりベテラン?
で、ギターにコンバートしたらしいです。