ブルース・ブログ9

第30話: 2005.09.25 Sunday

ジョン・プライマー:伝統的なシカゴ・ブルース。ベテランの味!

Keep on Lovin' The Blues

在庫切れてました。

だいぶ前になりますが、マジック・スリムの70年代80年代のライブを取り上げました。
80年代のライブの方で、サイド・ギターを担当していたのが、今回のジョン・プライマーです。
当時からサイドマンとしての評判も良かったですが、もうすでに10枚近いソロ・アルバムが出ていました。2002年頃になってわかったので、これ1枚しか聴いていませんが、やはり、素晴らしいアルバムを出していましたね。
もう、70年代の雰囲気を最高の音でやってます。

スリムのバンドでは10年くらいやっていたようで、私が最初に聴いた時から20年も経つのかと思うと、時の流れの速さに、改めて気付かされます・・・

で、1997年のこのアルバムが、アマゾンに無かったので、彼のベストとの評判がある、以下のアルバムをご紹介しておきます。
私自身が聴いていなくて恐縮ですが、前出のマジック・スリムやビリー・ブランチといったゲストも信頼出来ますから、かなり良いと思います。

Poo Man Blues Chicaco Blues Session 6
Poo Man Blues Chicaco Blues Session 6
John Primer

第29話: 2005.09.23 Friday

ビリー・ブランチ&カルロス・ジョンスン : その2

ドント・メス・ウィズ・ザ・ブルースメンドント・メス・ウィズ・ザ・ブルースメン

ビリー・ブランチ&カルロス・ジョンスン

前回から20年経った2003~2004年の録音で、日本の"P-VINE"の製作で、リリースされました。
プロデュースも日本人ピアニストの'Sumito"Ariyo"Ariyoshi'で、ピアノでも参加しています。
まさに、現在進行形のブルース・アルバムで、聴き応え充分ですね。

カルロス・ジョンソンも、2001年からソロ・アルバムを2枚出して、ここでも渋い喉を披露しています。

最新の録音ですから、音も良く、一人一人の音色もテクニックも魅力的です。

第28話: 2005.09.22 Thursday

Billy Branch & Lurrie Bell and the Sons of Blues

Chicago's Young Blues GenerationChicago's Young Blues Generation

Billy Branch & Lurrie Bell and the Sons of Blues

80年代の若手ブルースマンとして評判だった、ビリー・ブランチ(ハープ)とルーリー・ベルが一緒にやっていたバンドです。初期はウィリー・ディクソンの息子がベースで参加していたようです。
で、いつか聴こうと思いながら、全然聴かずに10数年経ってから、下のアルバムを聴きました。

Where's My MoneyWhere's My Money

Billy Branch & Sons of Blues

で、こちらは、ギターでカルロス・ジョンソンが参加していて、私としては気に入ったのでした。
録音は、上のアルバムの翌年(1983年)です。

もっとも、当時はリアルタイムでのブルースをあまり聴いていなくて、総勢8名のバンドのメンバーも2人しか知らず、歌も、一応はビリー・ブランチがリード・ヴォーカルとして4曲、他のメンバーも皆歌っていて、個人よりもバンドと言う感じがします。

強いインパクトは感じませんが、やはり「様々な要素を取り入れたブルースを作ろう」みたいな意気込みを感じます。世代的(二人は1950年頃の生まれ)にロック(ビートルズ、ストーンズ、クラプトンなど)から入ったようで、この辺は私もよく分かります。

カルロス・ジョンソンだけは歌ってないみたいですが・・・

第27話: 2005.09.18 Sunday

二世ブルースマン・その三、ルーリー・ベル

Blues Had a BabyBlues Had a Baby
Lurrie Bell

この人は、有名なブルース・ハーピスト、キャリー・ベルの息子でギタリストです。弟もいるみたいで、そちらはハープをやってるようです。
20年くらい前から知っていましたが、聴いたのはこれが初めてです。ソロアルバムとしては4枚目のようです。
ギターの腕は素晴らしいと感じます。
前回のデヴィッド・マローンと同じ世代だと思いますが、皆さん凄いテクニックを持っていると思いますね。
ただ、どの人も同じ様に、かなりブーストされた音のギターで、2~3曲聴く分には良いのですが、長く聴くと疲れる事もあります。(この辺は好みなので、何とも言えませんが・・)

そんな中で、ルーリーのこのアルバムは、バンドもギターもかなりすっきりした音で、とても良く感じます。何曲かにハープが入りますが、ほとんどドラム、ベース、ギターのバックだけで、ちょっと70年代を感じる雰囲気があります。
バンドの音作りも、タイトでソツがなく、非常に良い感じで気持ち良いです。
ただ、残念なのは、ルーリー自身のヴォーカルが弱いと言う事で、かなり勿体無いなと思います。

それで思い出したのが、父のキャリー・ベルです。
70年頃のアルバムを時々聴き、あまり愛聴盤にはならなかったのですが、その理由がヴォーカルがあまり好きになれなかったと言うもので、DNA恐るべしと言った所でしょうか・・・
勿論、ハープは素晴らしいと思っていました。特にバスター・ベントンの好アルバム「スパイダー・イン・マイ・シチュー」でのプレイは、かなり気に入っていました。

で、「そんなにヴォーカルが良くなかったかな~」と、最近キャリーのアルバムを聴き直したら、これがけっこう良くて、改めて聴いているこのごろです。

キャリー・ベル キャリー・ベル