前ページのエディ・テーラーのアルバムでもギターで参加していたフィリップ・ウォーカーです。彼のスタイルはルイジアナ・ブルースと言われますが、ルイジアナ・ブルースを私自身うまく説明できません。 ゲイト・マウス・ブラウンもルイジアナ・ブルースと言われたりします。確かに隣の州ですし、テキサス州ヒューストンも州境から近いです。古い頃は特徴がはっきりとあったのかも知れませんが、以下のアルバムのように60年代から70年代くらいになると、シカゴ・ブルースと変らない感じがします。 とにかく良いアルバムですので、御紹介します。ここでは取り上げていませんが、スリム・ハーポと言う人も良いです。 |
フィリップ・ウォーカー ボトム・オブ・ザ・トップ
ボトム・オブ・ザ・トップ |
THE BOTTOM OF THE TOP
PHILLIP WALKER
(PLAY BOY:1973)
A:
1:I CAN'T LOSE
2:TIN PAN ALLEY
3:HELLO, CENTRAL
4:HELLO, MY DARLING
5:LOUGHING & CLOWNING
B:
1:CRAZY GIRL
2:IT'S ALL IN YOUR MIND
3:THE BOTTOM OF THE TOP
4:HEY, HEY, BABY'S GONE
5:CRYING TIME |
フィリップ・ウォーカー
サムデェイ・ユール・ハブ・ディーズ・ブルース
サムデイ・ユール・ハヴ・ディーズ・ブルース
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SOMEDAY YOU'LL HAVE THESE BLUES
PHILLIP WALKER
(JOLIET:1976)
A:
1:SOMEDAY YOU'LL HAVE THESE BLUES
2:BEAUMONT BLUES
3:BREAKIN' UP SOMEBODYS HOME
4:MAMA'S GONE
5:WHEN IT NEEDS GETTIN' DONE
B:
1:SURE IS COLD
2:PART TIME LOVE
3:EL PASO BLUES
4:DON'T TELL ME
5:IF WE CAN FIND I 安定感を感じる歌とギターです。この時代の特徴ですが、ファンク的な曲やソウル曲も織り交ぜています。 |
フィリップ・ウォーカー
ブルース
Blues
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BLUES
PHILLIP WALKER (HIGHTONE:1988)
1:HOW MANY MORE YEARS
2:90 PROOF
3:WHAT'D YOU HOPE TO GAIN
4:WHAT DID I DO WRONG
5:DON'T BE AFRAID OF THE DARK
6:BIG REAR WINDOW
7:HER OWN KEYS
8:TALK TO THAT MAN
9:SOMETIME GIRL
10:I HAD A DREAM ロバート・クレイがカヴァーした「DON'T BE
AFRAID OF THE DARK」はこちらが好きです。 |
ロンサム・サンダウン
ビーン・ゴーン・トゥー・ロング
ありました。ブルースも良く、2曲入ってるソウル・バラードもうまいです。名盤! Been Gone Too Long
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BEEN GONE TOO LONG
LONESOM SUNDOWN (JOLIET:1976)
A:
1:THEY CALL ME SUNDOWN
2:ONE MORE NIGHT
3:LOUISIANA LOVER MAN
4:DEALIN' FROM THE BOTTOM OF THE DECK
5:MIDNIGHT BLUES AGAIN
B:
1:JUST GOT TO KNOW
2:BLACK CAT BONE
3:I BETCHA
4:YOU DON'T MISS YOUR WATER
5:IF YOU AIN'T BEEN TO HOUSTON 本名は確か「コーネリアス・グリーン」だったと思います。フィリップ・ウォーカーと共に来日するはずでしたが、都合により来日しなかった人です。 当時はこの人の方がメインと考えていたので、非常にがっかりしましたが、帯同したジョージ・スミスも良くて、ライブそのものは楽しめました。 この人は落ち着きのある渋いボーカルとギターで、かなりレベルが高いです。あまり活動はしなかったみたいですが、「YOU DON'T MISS YOUR WATER」など、ソウル・ナンバーを歌ってもハマッテます。 |
ジョージ・スミス
ブローイン・ザ・ブルース
ブローイン・ザ・ブルースは見つかりませんが、これから5曲入っていて、14曲入りを見つけました。内容は充分に良いです。ハープが好きな人は必聴盤。 Now You Can Talk About Me
他のが一枚ありました。内容は判断しかねますが、50年代中期「RPM」レーベルに吹き込んだ傑作。
ウーピン・ドゥーピン・ブル... |
BLOWIN' THE BLUES
GEORGE SMITH
A:
1:BLOWING THE BLUES
2:YES BABY
3:SOMETIME YOU WIN WHEN YOU LOSE
4:GOOD THINGS
5:YOU CAN'T UNDO WHAT'S BEEN DONE
6:NOBODY KNOWS
B:
1:TIGHT DRESS
2:TIMES WON'T BE HARD ALWAYS
3:LOOSE SCREWS
4:AS LONG AS I LIVE
5:BROWN MULE この人はとてもゴツくて、怖い感じでしたが、かなり繊細なハープを吹きます。大好きなハーピストのひとりです。歌・ハープともにいけます。 60年代の録音を編集したこのアルバムもかなりの名盤です。マディ・ウォーターズのバンドにもいたことがあるベテランですが、日本に紹介されたのはかなり遅かったです。 |
クリフトン・シェニエ・バンド
バイヨー・ブルース
このアルバムがありました。 バイユー・ブルース
輸入盤 BAYOU BLUES
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BAYOU BLUES (SPECIALTY)
CLIFTON CHENIER (1955)
A:
1:BOPPIN' THE ROCK
2:THE THINGS I DID FOR YOU
3:YESTERDAY
4:CLIFTON'S SQUEEZE-BOX BOOGIE
5:I'M ON MY WAY - PART 1
6:EH, PETITE FILLE
B:
1:ALL NIGHT LONG
2:OPELOUSAS HOP
3:I'M ON MY WAY - PART 2
4:THINK IT OVER
5:ZODICO STOMP
6:THE CAT'S DREAMIN' 50年代にフィリップ・ウォーカーが在籍していた『クリフトン・シェニエ・バンド』のアルバムですが、アコーディオンとウォッシュ・ボードが独特の雰囲気を作っています。 言葉もフランス語なのか、それとも造語なのかわかりませんが、独特な歌詞です。ザディコ・ミュージックと言われますが、『ゲイト・マウス・ブラウン(ゲート・マウス・ブラウン)』のライナー・ノーツでも、よくザディコと言う言葉を見ます。私自身はほとんど知りませんので、説明は省略しますが、面白いので1枚くらいは聴いてみて下さい。
ちなみに、「バイヨー(バイユー)」と言うのは、南部に多い湿地帯のことです。
白人カントリーで有名な「ジャンバラヤ(ハンク・ウィリアムス)」の歌詞にも出てきますね。 |
クリフトン・シェニエ・バンド
ブガルーサ・ブギー
これもありましたね。
ボガルーサ・ブギ
輸入盤 BOGALUSA BOOGIE |
BOGALUSA BOOGIE
CLIFTON CHENIER
(ARHOOLIE:1976)
A:
1:ONE STEP AT A TIME
2:SA M'APPLE FOU (THEY CALL ME CRAZY)
3:QUELQUE CHOSE SUR MON IDEE(SOMETHING ON MY MIND)
4:RIDE 'EM COWBOY
5:MA MAMA MA DIT(MY MAMA TOLD ME)
6:JE ME REILLER CE MATIN (I WOKE UP THIS MORNING)
B:
1:ALLONS A GRAND COTEAU
2:JE SUIS EN RECOL TEUR (I'M A FARMER)
3:TI NA NA
4:COME GO ALONG WITH ME
5:BOGALUSA BOOGIE 同じくクリフトン・シェニエ・バンドです。左の人が体に掛けているのがウオッシュ・ボードです。古くはジャグ・バンドなどでも使われていました。 最近の日本では見かけませんが、日本語では洗濯板です。昔はこれと固形石鹸で洗濯をしていました。私も30年以上見たことないです。 |