ノーザン・ソウル(北部のソウル)
シカゴあたりのソウル
前ページではメンフィスのソウルを中心に取り上げたので、ここではシカゴ・ソウルを取り上げます。と言っても、それほど違いがわかっているわけではありません。元々近い都市ですし、南部から北部都市への中継地として、メンフィスもシカゴも、ブルース、ソウルともに盛んです。シカゴがあまりにもブルースが盛んで、ソウルマンが育つのが少し遅れたと言ったところです。どちらも良いですから続きとして見て下さい。 マイナーなインディーズがかなりあったようで、それだけ熱気もあったんでしょうね。ここで取り上げるのもそんなのが多いです。また、当サイトでは取り上げていませんが、デトロイトには言わずと知れた大レーベルの「モータウン」があります。マービン・ゲイ、スティービー・ワンダーといった人達は70年頃にヒットを連発していましたから、そこそこ聴いていましたが、のめり込むほどにはなりませんでした。
シル・ジョンソン
IS IT BECAUSE I'M BLACK (P-VINE SPESIAL) SYL JOHNSON (1970頃)
70年頃のソウルと言うと、私の場合はメンフィスと共にシカゴが気になります。元々ブルースが人気の都市ですから、かなりブルージーです。 シル・ジョンソンは『ハイ・レーベル』でも有名で、『トワイナイト』での67年頃のこのアルバムも録音自体は『ハイ』で行われたらしいです。バックのミュージシャンとかレーベルの方針とかが違うんでしょうね、私はこの『トワイナイト』での、よりソリッドな感じが好きです。「ディファレント・ストローク」など今聴いて実にカッコいいですね。 当時は古い録音のこちらを後で聴いたので、音とかが気になったものですが(リアルタイムでの数年の差は大きいですからね)、20年くらい経った今になると、もう関係無いですね。 Twilight & Twinight (Masters Collection)
Dresses Too Short/Is It Because I'm...
内容はどちらもこのアルバムの曲を10曲(これは15曲入り)ほど含んでいます。それに追加したもので、上は18曲、下は20曲入りです。どちらかを選んだ方がいいですね。カッコ良い曲がいっぱいです。
シル・ジョンソン・2
GOODIE GOODIE GOOD TIMES(P-VINE SPESIAL) SYL JOHNSON (1970頃)
こちらも同じ頃の『トワイナイト』、『シャマ・レーベル』のもの。ややこしいですが、この頃は『ハイ』でも録音していたようで、やはり人気のある人です。 タイトル曲や「ホット・パンツ・レディ」など是非聴いて下さい。ホット・パンツって知らないでしょうね、若い人は。ピッチリしたショートパンツです。 残念ながら、これは見つかりませんでした。
シル・ジョンソン・3
DIAMOND IN THE ROUGH (HI) SYL JOHNSON (1973頃)
ついでに『ハイ』のこれも紹介します。バックはもう『ハイ』サウンドで固めています。この頃までが聴いていたアルバムです。この後も何枚かあり、さらに90年頃にカムバックしたりとかあるようですが、聴いていません。m(__)m 60年代の後期から70年代の始め頃の音源を見つけたら、是非聴いて下さい。カッコイイですから。この人の兄は70〜80年代にブルースの好アルバムを出していた、「ジミー・ジョンソン」です。ジミーは80年代ブルースの方で紹介しました。 名盤です Diamond In The Ruff
こちらはハイのベストですね。15曲 The Hi Masters
同じくベスト盤で、2ディスク44曲入り。「DIAMOND IN THE ROUGH」も丸ごと曲順に入っています。値段もそれほどではないですね。 The Complete Syl Johnson on Hi Records
オーティス・クレイ
GOT TO FIND A WAY(ONE-DERFULL)(P-VINE SPESIAL) OTIS CLAY(1970頃)
70年頃と大雑把ですが、60年代の後半だと思います。どこにも書いていないもので。この人は「日本ライブ」を紹介していますが、スタジオ盤ではこれが良いです。ソリッド感があります。 この後に『ハイ』などでも良いアルバムを出していますが、ストリングスとかで甘い感じがするので、私はこちらが好きです。あと、以前(日々雑聴の1)紹介した日本ライブはお薦めです。 The Beginning: Got To Find A Way
オーティス・クレイ・2
I CAN'T TAKE IT (HI) OTIS CLAY(1972)
上のすぐ後頃ですが、これも良いアルバムです。80年代、90年代も自分でレーベルを作ったりと、活動してきたオーティス・クレイのソウルは是非押さえておきましょう。日本ライブでやった曲も入ってます。 I Can’t Take It
これと同じジャケットで、日本盤だと収録曲が違いますね。今となっては私もよくわかりませんが、調べてみます。 愛なき世界で
オーティス・クレイ・3
TRYING TO LIVE MY LIFE WITHOUT YOU(HI)
OTIS CLAY(1977)
上から5年空いてますが、『ハイ』の2枚目です。あまり録音してなかったのでしょうか?。シングルと未発表を集めたものですが、こちらが良いという意見も聞きます。上との2イン1があるらしいですが確認してません。もし見つけたら買いです。 残念ながら、これは見つかりませんでした。
タイロン・デェイビス
GREATEST HITS
TIRON DAVIS
70年代にシカゴ・ソウルの王者と呼ばれていた『タイロン・デェイビス』の60年代後半〜70年代中頃までのベスト盤です。時々強烈にシャウトする曲もあったりしますが、全体におっとりした印象です。ジャケットもそのまんまですね。 結構人気の高い人で、アルバムも多数有ります。私はどちらかと言うと、『クレイ』タイプの骨太な印象の歌い方が好きなので、これ一枚しか聞いていませんが、良いアルバムです。 どちらもベスト盤で、内容は良いです。 20 Greatest Hits The Best of Tyrone Davis [2002]
マッキンレー・ミッチェル
12 GREAT SONGS(ONE-DERFULL)(P-VINE SPESIAL)
McKINLEY 'SOUL' MITCHELL (1960年代前半)
『ワンダーフル』の少し古いもので、62〜65年頃の『マッキンリー・ミッチェル』のシングルを集めたものです。デビューの62年で21才らしいですから、かなりの器と思いますが、この後は全然わかりません。 歌はやはりシャープな感じで、シルなどと共通のものを感じます。この人も熱い!。 この時代ではないですが、マラコ盤がありました。良いアルバムです。 Complete Malaco Collection
ハロルド・バラージュ
THE PIONEER OF CHICAGO SOUL (ONE-DERFULL)(P-VINE SPESIAL)
HAROLD BURRAGE(1960年代前半)
タイトルにある通り、シカゴソウルの先駆者として有名です。50年代から活動していて、60年代は『ワンダーフル』でのプロデュースなどシカゴのソウル界のドンと言ったところでしょうか。 クレイやタイロンの面倒もみたようです。代表曲の"GOT TO FIND WAY"はクレイも尊敬を込めて取り上げている名曲です。 これ一枚しかありませんでした。 Messed Up: Complete Cobra Recordings
チャイタウン・ブルース・アンド・ソウル
CHI-TOWN BLUES&SOUL (ONE-DERFULL)(P-VINE SPESIAL)
60年代のシカゴで活動するマイナーなブルースマン達の2枚組アルバムです。マイナーな人ではないのですが、シル・ジョンソンも3曲入っています。あと、ギター好きには有名な『フレディー・ロビンソン』も3曲入っています。 他は知らない人ばかりですが、それが良いところです。50年代の『マディ・ウォーターズ』や『ハウリン・ウルフ』などが活躍していた頃のシカゴはブルース全盛の頃ですから、いたる所でライブが見られたことでしょうが、60年代以降もブルースが根強く人気があるのがシカゴの良いところです。 60年代のライブハウスなどの雰囲気をそのまま持ってきたような好盤です。個人的にもこの頃から70年代が一番好きですから、古さは感じませんね。 これは無いでしょうね。探しますが・・・ |