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 当サイトで御紹介しているレコードは、リズム&ブルース時代(戦後に生まれた言葉と聞きますが、1930年代からそう呼ぶ人もいます)の頃からのもので、特に1950年頃から~1970年代までのバンド・ブルースが多くなります。私自身、それ以前の事はあまり詳しくはないのですが、全体の大雑把な流れを知っておいた方が、分かりやすいと思いますので、簡単ですが触れておきたいと思います。

 ※以前は上記のように書いてましたが、最近(2005年)はかなり古い録音が好きになりました。時代的には、戦前の録音全部(1920~40年代)が対象になりますが、気に入ったものをイロイロと掲載していきます。(結局、現在までの80年間を対象にしてます)

録音について

蓄音機・マイクロフォン

 録音する機械は、エジソンが1878年に特許取得(これ以前にも録音をした人はいますが)をしていますが、商業的なレコードが可能になるのは、10年後になります。

 それまでの円筒型の記録メディアが円盤型に改良されて、大量にプレスが可能になってからです。しかし、まだマイクロフォンは無く、集音用のラッパから直にカットするもので、楽器によっては良い音が取れず、声楽的なものが主だったようです。

 勿論、手動の蓄音機で聴いていました。1900年頃には世界的レコードは発売されていたようです。このあたりの詳細はわかりませんが、日進月歩で改良されたのでしょう。1925年になりマイクロフォンが出来て、電気的に録音が可能になり、クオリティも格段に上がりました。

 ※実際に昔の78回転SP盤でブルースを聴いた事がないので、正確な比較は出来ませんが、昨今のリマスターしたCDなどでは、1940年頃からはかなり良い音になっていて、 非常に聴きやすくて気持ちがいいです。

時代背景

都市への移動

 映画などを見ていると、1900年頃のアメリカは欧州からの移民や、マフィア、ギャングが良く出てきます。そして、キャバレーなどで演奏するショー・バンドなどを良く見かけます。20世紀になって、夜遅くまで営業する店が増えてきました。大衆音楽の発展するもう一つの場が出てきたわけです。

 シカゴデトロイトなどの北部工業地域に移住する黒人も多くなり、また、1920年頃にはラジオ放送も始まり、音楽情報も全米に伝わるようになります。さらに、禁酒法が1920年に始まり、有名なカポネやアンタッチャブルの時代、そして大恐慌と、暗黒の時代になったわけです。

 そんな背景から、白人のバンド、黒人のバンド、混成のバンドなどの多様化、昔ながらの旅興業、一人放浪するブルースマン、田舎のジョイント(安酒場)などで演奏する人など、都市、地方により、さまざまな音楽スタイルが生まれてきました。

※実際、禁酒法が出来た為に、不法営業の店が沢山出来て、酒(もちろん密造酒)の消費も増えたと言う、皮肉な結果になっています。

ブルースのレコード

古典ブルース

マ・レイニー

マ・レイニー

Complete Recorded Works, Vol. 1(1923-1924)

Complete Recorded Works, Vol. 2(1924-1925)

Complete Recorded Works, Vol. 3(1925-1926)

Complete Recorded Works, Vol. 4(1926-1927)

Complete Recorded Works: 1928 Sessions

 音楽的には、時代が下るにつれ楽器を所有できる黒人も増えてきて、管楽器などを演奏出来る人も増えてきました。やがて、ブルースの器楽的なものも広がり、ジャズの原形が出来てきます。

 ラグ・タイムやミンストレルショーが源流となるジャズですが、そこには当然ブルースの影響があり、この頃(1920年代)の録音には、やたらと「○×ブルース」と言うものが多いのも特徴です。

 一般的にニューオリンズジャズの起源として言われますが、そんなに単純ではなく、もっと色々な所で色々なスタイルで進化、融合してきたものだと思われます。

 これも、1900年頃にはバンド形態をとったものがあったようです。旅興業なども色々なスタイルが生まれ、1920年頃には興業を仕切る組織(TOBA)も生まれます。

その頃迄のブルースは、ギターバンジョーを弾きながら歌うカントリー・スタイルが普通でしたが、バンドをバックに歌う歌手も出てきました。この様な、バンドをバックにして歌う歌手は女性がほとんどで、男性は弾き語りが多かったのも特徴です。

 そして、最初にブルースが録音の対象になったのは、前者の方でした。アメリカの大衆がブルース音楽を知ったのは、MA RAINEY(マ・レイニー)などの女性歌手のレコードからでした。

 

 ※1920年にボードヴィル・ブルース女性歌手の「マミー・スミス」が 、古典ブルース歌手よりも早く「オーケー・レコード」から出しています。

ベッシ-・スミス

ベッシ-・スミス

Woman's Trouble Blues
ベッシー・スミス40曲入り 

 「BESSIE SMITH(ベッシ-・スミス)」は、1923年から1931年までコロムビアで160曲程の録音をしています。ニューオリンズのルイ・アームストロングも1年後にフレッチャー・ヘンダ-ソン楽団に入ります。ベッシ-・スミスの伴奏もしています。

そして、彼女に認められて、ビリー・ホリディが出てきます。ですから、この頃のブルースに対するアメリカ全般の認識は、彼女達が歌うスタイルのブルースでした。

南部

ブラインド・レモン・ジェファーソン

ブラインド・レモン・ジェファーソン

The Best of Blind Lemon Jefferson [Yazoo]

マッチ・ボックス・ブルース~ザ・ヴェリー・ベスト

コンプリート・レコーディングス(4)

 最初に録音された弾き語りのカントリー・スタイル歌手は、1924年頃ですが、成功したのはテキサスの『ブラインド・レモン・ジェファーソン』の1926年が最初のようです。

この後からフィールド・トリップ(現地での録音)が始まり、南部の音楽(ブルースも含む)がレコ-ドとして紹介され始めます。

チャ-リー・パットン

チャ-リー・パットン

ブルースの巨人(3)
パットン 

伝説のデルタ・ブルース・セッション1930
パットン、サンハウス他、オムニバス盤

 当サイトが最も多く取り上げるブルース・スタイルであるシカゴ・ブルースの原点は、南部のデルタ地帯にあります。そして、その元祖的に言われる人が"CHARLIE PATTON"(チャ-リー・パットン)です。

この頃の南部の黒人の記録は、正確な生年はもとより、録音年などの信憑性も危ぶまれますが、1929年~34年の間には、かなりの録音をしているようです。

サン・ハウス

サンハウス

ファーザー・オブ・フォーク...

THE ORIGINAL DELTA BLUES

 "SON HOUSE"(サン・ハウス)も、1930年に初録音をしています。(この人の録音は少ないのですが、60年代に再び発見され、録音を残します。)サン・ハウスロバート・ジョンソンにもギターを教えたりしている人です。

この人の迫力はスゴイです。プリーチン(説教)が得意です。この顔で説教されたら説得力ありそうです。

ロバート・ジョンソン

ロバート・ジョンソン

King of the Delta Blues Singers
17曲入り

The Complete Recordings
2ディスクの41曲入り

デルタ・ブルースで最も有名と思われる"ROBERT JOHNSON"(ロバート・ジョンソン)は、1936年から録音があるようです。ロックの人達に多くカヴァ-された事で、私などもよく聞いた人です。

 若くして亡くなった事や、写真が残っていないなど(後に発見)、伝説的な存在でした。哀愁を帯びた声と共に、イラストのジャケットが非常に印象的でした。南部では、ホテルの一室などを借りて、こんな感じで録音をしていたのですね。

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