garbage collection 2

ブルース・最初に聴こう(2002年:記)

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このコーナーも8年くらい前になりますが、いろんなページで重複して取り上げている人が多いので、ここにまとめておきます。
表示されていなかったり、ボツにしたページとか探して、気長に追加していきます。予定では10ページくらい・・・かな?

 

ブルース・最初に聴こうの1

このコーナーでは、1950年~70年頃のシカゴ・メンフィス・テキサスあたりの、いくつかのアルバムを御紹介します。すでにアン・アーバーのコーナーや、三大キングウェストサイドシカゴテキサスと言ったコーナーで取り上げたブルースマンが中心ですが、掲載している枚数が多くなり、買う時に参考にするには焦点がぼやけてきたので、ここで改めて現在販売しているものに絞ってご紹介したいと思います。

なるべくブルースCDで売っているのが判ったものにします。ジャケットは変わっているものもありますが、レコード(CD)番号を併記しますので、参考にして下さい。ここで紹介するアルバムは、数ある中でも名盤中の名盤と言っても良いと思います。

しかし、同じ人のアルバムでも良いものと「買わなければ良かった」と後悔するものも多いですから、曲目や録音年などの情報を確認して慎重に買いましょう。私の場合は「買わなければ良かった」と思ったものの方が多いですが、色々と経験してみないと難しいところもありますから、納得はしています。

今回は「P-VINEレコード」のカタログしか確認できませんでしたが、かなりの数が出ています。原則として、1アーティストにつき1枚取り上げますが、発売されているもので、私が聴いて同じくらいに良いと感じているものは、何枚か取り上げています。

※今回は国内発売されてるものに絞っています。
※廃盤になっていたらすみません。出来るならば中古盤や輸入盤も探して下さい。
※詳しい事はわかりませんが、「RHINO(ライノ)」と言うレーベルが廉価盤で良いのを見かけます。米国盤?

※私はP-VINEレコードと関係はありませんが、1970年代に、ここから出た「カルビン・リィービー」の「カミンズ・プリズンファーム」と言うアルバムを買ってからのユーザーです。良いアルバムが多数出てますので、チェックしてみて下さい。問い合わせなどは、直接P-VINEレコードのウェブサイトで調べてください。

1950年頃

簡単に当時の時代背景を書きますと、50年代初め頃の北部都市は工業化の嵐で、シカゴ、デトロイトなどの大都市は南部からの移住や出稼ぎの黒人労働者が沢山住んでいました。この頃は南部のブルースを電気化したバンドサウンドのブルースも盛んになり、R&Bのヒットチャートにもランクされていました。

それも50年代半ば頃のロックンロールの台頭で下火になりますが、ロックンロールもブルースの一スタイルですから、まあ良い時代ですね。ヒットするしないは別に、シカゴはブルースが根強い人気を持つ街で、今でもブルースと言えばシカゴです。

南部からシカゴに行くには、メンフィスを通るわけですが、ここも当然ブルースマンは拠点にしていました。BBキングボビー・ブランド、ジュニア・パーカーと言った人達は南部デルタを継承するスタイルを取らず、都会的な洗練されたスタイルを築いていきました。

それは、テキサス方面にも繋がります。BBキングゲイトマウス・ブラウンと言った大物は、テキサスのT・ボーン・ウォーカーの影響を受けていますし、Tボーン・ウォーカーR&Bを基盤とした、ビッグバンド・スタイルを取っていました。それまではリズム・ギターとしての存在でしかなかったギターも、エレクトリック・ギターになってからはビッグバンドでもソロ演奏が出来る存在になりました。

そんな中で、T・ボーン・ウォーカーは流れるようなフレーズが連続する、「ブルース・ギター・ソロ」と言うスタイルを見事なまでに完成させました。メンフィスはソウルのスタックス・レコードがあり、ブルース畑の人も在籍していました。アルバート・キングリトル・ミルトンなどの超大物もスタックスから名盤を出しています。

 

ジミー・ロジャース

CHICAGO BOUND (CHESS ) / JIMMY ROGERS(1950-1956録音)

ジミー・ロジャース

70年頃のLPジャケット

A:
1:YOU'RE THE ONE
2:MONEY MARBLES AND CHALK
3:LUDELLA
4:ACT LIKE YOU LOVE ME
5:BACK DOOR FRIEND
6:LAST TIME
7:I USED TO HAVE A WOMAN
B:
1:SLOPPY DRUNK
2:BLUES LEAVE ME ALONE
3:OUT ON THE ROAD
4:GOIN' AWAY BABY
5:THAT'S ALL RIGHT
6:CHICAGO BOUND
7:WALKING BY MYSELF

聴きどころ

随分と早い時期からマディ・ウォーターズのバンドでセカンドギターを務めた人です。当初、マディの録音のほとんどは、ベースのビッグ・クロフォードと二人だけでされていて、1950年になるまで、あまりチャンスがなかったジミー・ロジャースです。

彼の初録音となる、名曲の"TAHAT'S ALL RIGHT","LUDELLA"といったところが聴かれます。このアルバムは50~56年までの名演の数々で、一年に2曲づつくらいの録音ペースです。マディ・ウォーターズの録音がある時に、同じメンバーにより録音されるのが常だったようで、当時のマディ・バンドのメンバーがバックを務め、マディ・ウォーターズも参加してます。

サポートに徹しているので、あくまでもジミーの持ち味、「ウォーム」な歌とシカゴ・スタンダードとも言えるアコースティックなギターが全開です。50年代のシカゴ・ブルースと言うと、これが一番のお奨めです。

メンバー

ギターはジミー・ロジャースとマディ・ウォーターズで、マディのスライドは控えめです。ハープはリトル・ウォルタービッグ・ウォルターと言う強力ハープ。55年頃の3曲にはピアノにオーティス・スパンも入ります。

さらに、ビッグ・クロフォードウィリー・ディクソンのベース。ドラムは若いフレッド・ベロウ(後のエイシス)というもので、正に最高のメンバー。ウィリー・ディクソンとフレッド・ベロウはチャック・ベリーのバックもやってたりします。

CD発売状況

有るだろうと思って調べましたが、分かりませんでした。残念!

在庫2枚です。2年経ってやっと見つけました。
シカゴ・バウンド

備考

一枚目から発売状況の不明なのですみません。中古盤でも見つけたら、是非聴いて下さい。また再発されることと思います。

次の紹介からは発売を確認してから掲載します。

2002/12/7 記 

オーティス・ラッシュ

THIS ONE'S A GOOD 'UN / OTIS RUSH (1956-1958録音)

オーティス・ラッシュ

70年頃のLPジャケット

A:
1:DOUBLE TROUBLE
2:JUMP SISTER BESSIE
3:SHE'S A GOOD 'UN-(TAKE.A)
4:CHECKING ON MY BABY
5:SIT DOWN BABY
6:LOVE THAT WOMAN
7:KEEP ON LOVING ME BABY-(TAKE.B)
8:KEEP ON LOVING ME BABY-(TAKE.A)
9:MY BABY IS A GOOD 'UN
10:IF YOU WERE MINE
B:
1:I CAN'T QUIT YOU BABY (ALT.TAKE)
2:ALL YOUR LOVE (I MISS LOVING)
3:GROANING THE BLUES (ALT.TAKE)
4:IT TAKES TIME
5:VIOLENT LOVE
6:THREE TIMES A FOOL (ALT.TAKE)
7:MY LOVE WILL NEVER DIE (ALT.TAKE)
8:SHE'S A GOOD 'UN-(TAKE B)

聴きどころ

マディ・ウォーターズ達の次の世代の代表格オーティス・ラッシュのデビューは強烈でした。歌もギターも超一級です。

切れ味鋭くドライブ感満点のギターはロック・ギタリストへの影響も大きく、避けては通れません。この頃はシカゴのウエストサイドに住む黒人が増えて、ここを拠点に活動した新しいブルース世代として、マジック・サムフェントン・ロビンソンバディ・ガイフレディ・キングなどがいます。"I CAN'T QUIT YOU BABY"はデビューヒットした曲で、ラッシュはまだ21歳くらいです。まったく凄いの一言。

"DOUBLE TROUBLE"はどこまでも沈んでいく、強烈なマイナー・ブルースの大傑作。"ALL YOUR LOVE"はエリック・クラプトンもカヴァーしたラテン・ビートとフォー・ビートが切り替わるタイプで、ラッシュの凄さを凝縮したような曲 。

エリック・クラプトンで聴いてる人も聴いて下さい。とにかく凄いです。

メンバー

ハープのシェーキー・ホートンはビッグ・ウォルター・ホートンらしいです。、ピアノにラファイエット・リークウィリー・ディクソンのベース。オディー・ペインのドラムと58年頃はフレッド・ベロウが参加してます。

CD発売状況

何曲かプラスされてる有名な「コブラ・セッション」がありました。
アイ・キャント・クィット・ユー・ベイビー

備考

これが無い時は、上と同等の名盤
Right Place, Wrong Time (1971録音) ライト・プレイス、ロング・タイムがお奨めです。

この名盤もありました。うれしいですね。
ライト・プレイス・ロング・タイム



ティー・ボーン・ウォーカー

T-Bone Walker : Sings The Blues / Singing The Blues
(1950-1954録音)

T-Bone Walker

70年頃のLPジャケット

A:
1:GLAMOUR GIRL
2:STROLLIN' WITH BONES
3:THE SUN WENT DOWN
4:YOU DON'T LOVE ME
5:HUSTLE IS ON
6:BABY BROKE MY HEART
7:EVIL HEARTED WOMAN
B:
1:COLD COLD FEELIN'
2:NEWS FOR YOU BABY
3:GET THESE BLUES OF ME
4:I GOT THE BLUES AGAIN
5:THROUGH WITH WOMEN
6:STREET WALKING WOMAN
7:RAILROAD STATION BLUES

A:
1:MY BABY LEFT ME BLUES
2:COME BACK TO ME BABY
3:FAST WOMAN
4:I CAN'T STAND BEING AWAY FROM YOU
5:ALIMONY BLUES
6:LIFE IS TOO SHORT
7:I GET SO WEARY
B:
1:TELL ME WHAT'S THE REASON
2:EVERYTIME
3:I MISS YOU BABY
4:PARTY GIRL
5:HIGH SOCIETY
6:LONG DISTANCE BLUES
7:STRUGGLIN' BLUES

聴きどころ

30年くらい前に上のジャケットの色違いで、2枚出ていたインペリアル時代の物です。これ以前のキャピトル時代も素晴らしく、「モダン・ブルースギターの父」と邦題がついて超有名なアルバムでした。

この頃のTボーンは絶好調で、どれを聴いても完璧と言うしかない出来です。モダン・アーバンスタイルのブルースマンはBBキングをはじめ、多くの人が影響を受けました。戦後のブルースでは最も大きな存在と言えるでしょう。

そのインペリアルの2枚が「2オン1」CDでありました。これはかなりのお得だと思います。

とにかく完璧なフレージングのギターが聴きものです。ボーカルも渋い声で、こんな人いませんね。テキサスを代表する人ですが、R&Bから、アーバン・ブルースへの流れもわかってきます。ブルース・スタンダード、「ストーミィー・マンディ」はこの人の曲です。

メンバー

詳しくは調べてませんが、バックも完璧です。非の打ち所がありません。(^^)

CD発売状況

1311円と言うのが信じがたいです。在庫2枚らしいです(1/21現在)
The Complete Imperial Recordings:... 

備考

ありました。在庫2枚(と思いましたが、あるみたいです。)
モダン・ブルース・ギターの父

これも良いです。同じような内容ですが。
Blues Masters: The Very Best of T-Bone...  

ビー・ビー・キング

LIVE AT THE REGAL/ BLUES IS KING/ LIVE IN COOK COUNTY JAIL/
B B KING(1964-1970録音) どれか1枚を!必聴盤!

ビー・ビー・キング・ライブおすすめの3枚

3枚ともシカゴ でのライブ盤
上は1964年のリーガル劇場。
中は1966年11月のどこか?
下は1970年9月のクック・カウンティ 刑務所のライヴ。この3枚はCDのジャケット

LIVE AT THE REGAL
A:
1:EVERYDAY I HAVE THE BLUES
2:SWEET LITTLE ANGEL
3:IT'S MY OWN FAULT
4:HOW BLUE CAN YOU GET
5:PLEASE LOVE ME
B:
1:YOU UPSET ME BABY
2:WORRY, WORRY
3:WAKE UP THIS MORNIN'
4:YOU DONE LOST YOUR GOOD THING NOW
5:HELP THE POOR
BLUES IS KING
A:
1:WAITIN' ON YOU
2:GAMBLER'S BLUES
3:TIRED OF YOUR JIVE
4:NIGHT LIFE
5:BUZZ ME
B:
1:DON'T ANSWER THE DOOR
2:BLIND LOVE
3:I KNOW WHAT YOU'RE PUTTIN' DOWN
4:BABY GET LOST
5:GONNA KEEP ON LOVING YOU
6:SWEET SIXTEEN
LIVE IN COOK COUNTY JAIL
A:
1:INTRODUCTION
2:EVERY DAY I HAVE THE BLUES
3:HOW BLUE CAN YOU GET
4:WORRY, WORRY, WORRY
B:
1:MEDLEY:3 O'CLOCK BLUES
~ DARLIN' YOU KNOW I LOVE YOU
2:SWEET SIXTEEN
3:THE THRILL IS GONE
4:PLEASE ACCEPT MY LOVE

聴きどころ

最近3枚を聴き比べてみて、一番良いと思ったのは64年のリーガル劇場(シカゴ)でのライブです。元々一番人気があったアルバムですが、やっぱり素晴らしいです。

50年代のスタジオ盤も多数出ていて、どれも評価の高いテイクばかりですが、このライブの方が燃えますね。お馴染みの「エヴリデイ・アイ・ハヴ・ザ・ブルース」から全開です。3枚とも超お奨めですので、あったら迷わず買いましょう。BBの凄さがわかります。

3枚ともに、オープニングのMCからラストソングまで、一気に聴き終えます。ちなみに私は3枚をMDに入れて、それを3回くらい続けて聴きます。ほぼ一日が終わってしまいます。

メンバー

バックも完璧です。非の打ち所がありません。(^^)

CD発売状況

最近見つけました。ここで入手可能です。

Live at the Regal
これは超名盤です。

Live in Cook County Jail (Rmst)
在庫1枚みたいです。

備考

他にも沢山出回っていると思いますが、「ハズレ」も当然ありますから、最初は評判などを調べて慎重に選びましょう。これはどのアーティストやアルバムにも言えることです。

ボビー・ブランド

TWO STEPS FROM THE BLUES & HERE'S THE MAN/ BOBBY BLAND(1960頃録音)

ボビー・ブランド

70年頃のLPジャケット。

一番上はジュニア・パーカーとの抱き合わせで、今回は発売状況がわからないので参考まで。

下2枚の2on1が超お奨めです。廃盤になっていても諦めずに単独アルバムでも何でも探す価値のあるアルバムです。

TWO STEPS FROM THE BLUES
A:
1:TWO STEPS FROM THE BLUES
2:CRY CRY CRY
3:I'M NOT ASHAMED
4:DON'T CRY NO MORE
5:LEAD ME ON
6:I PITY THE FOOL
B:
1:I'VE JUST GOT TO FORGET YOU
2:LITTLE BOY BLUE
3:ST.JAMES INFIRMARY
4:I'LL TAKE CARE OF YOU
5:I DON'T WANT NO WOMAN
6:I'VE BEEN WRONGS SO LONG



HERE'S THE MAN!!!
A:
PRESENTING DYNAMIC BOBBY BLAND
1:36-22-36
2:YOU'RE THE ONE(THAT I ADORE)
3:TURN ON YOUR LOVE LIGHT
4:WHO WILL THE NEXT FOOL BE
5:YOU'RE WORTH IT ALL
6:BLUES IN THE NIGHT
B:
1:YOUR FRIENDS
2:AIN'T THAT LOVING YOU
3:JELLY JELLY JELLY
4:TWISTIN' UP THE ROAD
5:STORMY MONDAY BLUES

聴きどころ

ボビー・ブランドの最初のレコーディングは1950年~1952年で、Modern、Chessあたりの録音と言うのが以外です。その後軍隊徴集され、除隊後の1954年からデューク(Duke)レコードに入ったようです。最初はあまり売れず、少し先輩格のリトル・ジュニア・パーカーのお世話になってたようです。

ジュニア・パーカーは「フィーリン・グッド」を53年にヒットさせてますから、当時の知名度は上でした。BBキングメンフィスで彼等とは仲間でした。他にもジョニー・エイスロスコー・ゴードンと「ビール・ストリーターズ」なる伝説のバンドもあったらしく、良い時代だなと思ったりします。

54~58年のジュニア・パーカーとの抱き合わせ盤(これも名盤)もあるのですが、発売状況がわからないのでブランドに絞って、彼の絶頂の2on1 CDにします。(今あるといいですが)この2枚が一緒なんて、凄い贅沢ですね。とにかくボーカルとしての魅力に尽きます。シャウト良し、じっくりと聴かせるも良し、ブルースマンというよりもブルース・シンガーと呼びたい人です。同じ頃のパーカーも良いアルバムがあります。

メンバー

ブランドはギターにうるさいらしく、「ウェイン・ベネット」「クラレンス・ホラマン」「パット・ヘア」と言った、メンフィス、テキサスあたりのギターマンを起用しました。そこら辺も聴き所です。渋くもあり、ワイルドでもあったりのバックに乗って歌うボビー・ブランドに痺れてください。

CD発売状況

何とか一枚は見つけました。評価としては最も高いアルバムです。
Two Steps From the Blues [Bonus Tracks]

備考

ボビー・ブランドは85年頃のマラコ・レコードからの、「メンバーズ・オンリー」「アフター・オール」あたりも良いです。

ブルース・最初に聴こうの2

ハウンド・ドッグ・テイラー

NATURAL BOOGIE/ HOUND DOG TAYLOR AND THE HOUSEROCKERS
(1973年録音)

ハウンド・ドッグ・テイラーのナチュラル・ブギ ハウンド・ドッグ・テイラーとハウス・ロッカーズ(1枚はライブ)

70年頃のLPジャケット。同じデザインで
CDも出ています。

A:
1:TAKE FIVE
2:HAWAIIAN BOOGIE
3:SEE ME IN THE EVENING
4:YOU CAN'T SIT DOWN
5:SITTING AT HOME ALONE
6:ONE MORE TIME
B:
1:ROLL YOUR MONEYMAKER
2:BUSTER'S BOOGIE
3:SADIE
4:TALK TO MY BABY
5:GOODNIGHT BOOGIE

HOUND DOG TAYLOR AND THE HOUSEROCKERS
A:
1:SHE'S GONE
2:WALKING THE CEILING
3:HELD MY BABY LAST NIGHT
4:TAYLOR'S ROCK
5:IT'S ALRIGHT
6:PHILLIP'S THEME
B:
1:WILD ABOUT YOU, BABY
2:I JUST CAN'T MAKE IT
3:IT HURTS ME TOO
4:44 BLUES
5:GIVE ME BACK MY WIG
6:55TH STREET BOOGIE
REWARE OF THE DOG
A:
1:GIVE ME BACK MY WIG
2:THE SUN IS SHINING
3:KITCHEN SINK BOOGIE
4:DUST MY BROOM
5:COMIN' AROUND THE MOUNTAIN
B:
1:LET'S GET FUNKY
2:ROCK ME
3:IT'S ALLRIGHT
4:FREDDIE'S BLUES

聴きどころ

ぶっ飛びブギーの狂犬テイラー!・・・何と言ってもギター2人とドラムだけのバンド。3人が作り出すブギのノリは半端じゃありません。ジャケットで見る限り、アンプはフェンダー1台。ドラムは一応タム、バスタムなどもありますが、ほとんどスネアとバスドラとシンバルしか使ってないと言う、超シンプルバンドです。

ドッグの愛用ギターは日本製のカワイ・ギター、ボタンとツマミは沢山付いてるけど、使ってるいるのかな?と言ったところ。スタイルは「エルモア・ジェームス」のスライド・ギターを継承してます。

一番下はライブ盤ですが、スタジオもライブも同じような一発テイクと言った感じです。でも、どこか自分を表現する統べを知っている様なところがチラリと感じます。結構ポーズ作ってるし・・・・(^^) 指も6本あって、不思議な人です。

メンバー

とにかく3人のみで、余分なものは無し。シンプル、ストレート、そしてハード!・・素敵です。

CD発売状況

これがあったのは嬉しいです。まずは一押しのアルバムから。
ナチュラル・ブギ 

この2枚も荒いですが、おすすめします。
Hound Dog Taylor and the Houserockers

ビウェアー・オブ・ザ・ドッグ

備考

このシリーズには無かったですが、この頃はココ・テイラーなどもアリゲーターから良いアルバムを出しています。

ハウリン・ウルフ (マディ・ウォーターズ)

MOANIN' IN THE MOONLIGHT/HOWLIN' WOLF /HOWLIN' WOLF
(1950年代~60年頃録音)

ウルフのモーニン・イン・ザ・ムーンライト

上のジャケットで出ています。
下のアルバムとの2on1です。
HOWLINN' WOLF

MOANIN' IN THE MOONLIGHT
A:
1:MOANIN' AT THE MIDNIGHT
2:HOW MANY MORE YEARS
3:SMOKESTACK LIGHTNIN'
4:BABY HOW LONG
5:NO PLACE TO GO
6:ALL NIGHT BOOGIE
B:
1:EVIL
2:I'M LEAVIN' YOU
3:MOANIN' FOR MY BABY
4:I ASKED FOR WATER(SHE GAVE ME GASOLINE)
5:FORTY FOUR
6:SOMEBODY IN MY HOME

HOWLIN' WOLF
A:
1:SHAKE FOR ME
2:THE RED ROOSTER
3:YOU'LL BE MINE
4:WHO'S BEEN TALKIN'
5:WANG-DANG-DOODLE
6:LITTLE BABY
B:
1:SPOONFUL
2:GOING DOWN SLOW
3:DOWN IN THE BOTTOM
4:BACK DOOR MAN
5:HOWLIN' FOR MY BABY
6:TELL ME

聴きどころ

ハウリン・ウルフのベスト盤とも言える2枚の「2on1」とくれば、言う事はありません。24曲も入ってます。エグイので、最初はキツイかもしれませんが、3回聴けば慣れます。それに、とても安い値段です。

アクの固まりのような声が、まさに唸ります。シカゴではマディ一家と双璧のウルフ一家。ハープは自分で吹きます。あまり上手いとは言えませんが、素朴な味があります。ギターも弾きますが、いつも強力なリードギタリストを抱えていて、彼らがまたアクが強い人ばかりです。そうでないと合わないですね。

下のアルバムに入ってる曲はポップな感じが多くなりますが、ウルフが歌うと程々に聴きやすくて良いです。スローナンバーも痺れます。有名な曲が並んでますね。

メンバー

ウィリー・ジョンソンとジョディー・ウイリアムズのギター、さらに、ヒューバート・サムリンのギターがサポート。皆個性的でカッコ良いです。ウルフ自身が吹くハープもストレートな生音で、「この人にはこの音が合っているんだな」と思えてきます。

CD発売状況

最近こちらで見つけました。
モーニン・イン・ザ・ムーン... 
2枚分入ってます。全曲そのままでお得です。

備考

同時代のライバル、マディ・ウォーターズも
ベスト・オブ・マディ・ウォーターズ 

マディ・ウォーターズこのライブは良いです。在庫1枚らしいです。
At Newport

アルバート・キング

LIVE WIRE / BLUES POWER / ALBERT KING
(1970年前後の録音)

ライブ・ワイヤーとブルース・フォー・ユー
I WANNA GET FUNKY

70年頃のLPジャケット

LIVE WIRE / BLUES POWER
1.WATERMELON MAN
2.BLUES POWER
3.NIGHT STOMP
4.BLUES AT SUNRISE
5.PLEASE LOVE ME
6.LOOK OUT

I'LL PLAY THE BLUES FOR YOU
A:
1.I'LL PLAY THE BLUES FOR YOU
2.LITTLE BROTHER
3.BREAKING UP SOMEBODY 'S HOME
4.HIGH COST OF MERCY
B:
1.I'LL BE DOGGONE
2.ANSWER TO THE LAUNDROMAT BLUES
3.DON'T BURN DOWN THE BRIGDE
4.ANGEL OF MERCY

I WANNA GET FUNKY
A:
1:I WANNA GET FUNKY
2:PLAYING ON ME
3:WALKING THE BACK STREETS AND CRYING
4:'TIL MY BACK AIN'T GOT NO BONE
B:
1:FLAT TIRE
2:I CAN'T HEAR NOTHING BUT THE BLUES
3:TRAVELIN' MAN
4:CROSS CUT SAW
5:THAT'S WHAT THE BLUES IS ALL ABOUT

聴きどころ
一番上は、68年フィルモア・ウェストでのライヴ・アルバムで、同じ頃のBBキングと共に不朽のアルバム。その下はスタジオ盤の名作で、このシリーズには無かったですが、「ボーン・アンダー・ザ・バッドサイン」と共に、充実期のアルバートの代表作です。

一番下は「バーケイズ」の重厚なファンクサウンドに乗ったアルバートで、最高の雰囲気を持ったアルバム。もう、どれも最高です。今聴いても、古臭さが無いです。

メンバー

お馴染みのスタックスのメンバーが中心。非の打ち所がありません。(^^)

CD発売状況

最近見つけました。ここで入手可能です。
Live Wire, Blues Power 

I'll Play the Blues for You [Stax] 

I Wanna Get Funky

ボーン・アンダー・ア・バッド・サイン
これもありました。

備考

何種かベスト盤がありました。
国内盤と輸入盤があります。曲目などで判断して下さい。

ヴェリー・ベスト・オブ・アルバート

King of the Blues Guitar

フェントン・ロビンソン

SOMEBODY LOAN ME A DIME/FENTON ROBINSON (1972年録音)

SOMEBODY LOAN ME A DIME

これは古いLPジャケットで、 同じジャケットで出ています。

A:
1:SOMEBODY LOAN ME A DIME
2:THE GETAWAY
3:DIRECTLY FROM MY HEART TO YOU
4:GOING TO CHICAGO
5:YOU SAY YOU'RE LEAVING
6:CHECKING ON MY WOMAN
B:
1:YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
2:I'VE CHANGED
3:COUNTRY GIRL
4:GOTTA WAKE UP
5:TEXAS FLOOD

聴きどころ

独創的、革新的なモダン・ブルースマンのフェントン・ロビンスン。独特のファルセット・ヴォイスを織り交ぜた歌は聴き込むほどに味が出てきます。ギターもしかり。アイディア一杯のコード進行とフレージングは意表を衝かれます。

代表作となるタイトル曲他、ブルース、ロックシーンでカヴァーされた曲が目白押し。まさに、『ワン・アンド・オンリ-』なブルーズマンの最高の時期のアルバム。

メンバー

サイド・ギターは、いつも好サポートの「マイティ・ジョー・ヤング」で、他のメンバーは知らない人ばかりですが、良いバッキングです。

CD発売状況

残念ながら在庫切れでしたが、再入荷する可能性もありそうなので、リンクはしておきます。これだけの名盤ですから、是非入荷して欲しいですね。

サムバディ・ローン・ミー・ア・ダイム. 

後で調べたら、1枚だけ在庫ありとか。(2005/1/20)
Somebody Loan Me a Dime

 

備考

在庫なしかと思いましたが、後で調べたら、ありそうです。
I Hear Some Blues Downstairs
 

マジック・サム

WEST SIDE SOUL/MAGIC SAM (1967年頃録音)

WEST SIDE SOUL/MAGIC SAM

これは古いLPジャケットで、 同じジャケットで出ています。

A:
1:THAT'S ALL I NEED
2:I NEED YOU SO BAD
3:I FEEL SO GOOD (I WANNA BOOGIE)
4:ALL OF YOUR LOVE
5:I DON'T WANT NO WOMAN
B:
1:SWEET HOME CHICAGO
2:I FOUND A NEW LOVE
3:EVERY NIGHT AND EVERY DAY
4:LOOKIN' GOOD
5:MY LOVE WILL NEVER DIE
6:MAMA, MAMA - TALK TO YOUR DAUGHTER

聴きどころ

この人は、生きていたらきっと何かやってくれたろうなと思います。若くして逝ってしまって、とても残念な人です。70年頃は日本のロックプレーヤーも、このアルバムは聴いてる人が多かったですね。 セッションやブルースライブの定番ソング、「スィートホーム・シカゴ」もこれから取ったバージョンですね(元はジュニア・パーカーのテイクです)。

自由に発想を音に出来る人ですね。声は高めですが、ディープさがあります。 伝説のライブ盤も聴いて欲しいですね。録音は悪いですが、内容をしっかり聴くと素晴らしさに圧倒されます。 アップテンポのブギーとディープなマイナー・ブルースが凄いです。

メンバー

ここでも、我が究極のサイドマン「マイティ・ジョー・ヤング」が参加してます。この人は自分のリーダーアルバムよりもサイドメンとしてのギターが素晴らしいです。

CD発売状況

ありました。これはスタジオ盤の超名盤です。必聴盤!
West Side Soul

備考

このアルバムは是非聴いてほしいです。確かに録音状態は悪いですが、もの凄いパワーを感じます。超おすすめ盤です。CDのジャケットデザインはこれとは違っています。
ライヴ! 

West Side Soulとはほぼ同時期のもので、こちらの方がカチッとした録音です。ここでは紹介出来ませんが、この2枚のセッションでレコードにならなかったテイクを集めたアルバムも出ています。
ブラック・マジック 

これもありました。このアルバムのサムはすごく気に入っています。ルーサー・アリスンやサックスのエディー・ショウも全部気に入ってます。オムニバス盤
Sweet Home Chicago / Various 

ブルース・最初に聴こうの3

メンフィス・スリム

At The Gate Of Horn:Memphis Slim(1958/59年録音) 超お奨め!!

メンフィス・スリム

この3枚は古いLPジャケットですが、 同じデザインでCDも出ています。

A:
1:THE COME BACK
2:STEPPIN' OUT
3:BLUE AND LONESOME
4:ROCKIN' THE BLUES
5:SLIM'S BLUES
6:GOTTA FIND MY BABY
B:
1:MESSIN' AROUND
2:WISH ME WELL
3:MY GAL KEEPS ME CRYING
4:LEND ME YOUR LOVE
5:SASSY MAE
6:MOTHER EARTH

※シングル作品4曲をプラス。 追加曲はわかりません。

聴きどころ
メンフィス・スリム」のアルバムですが、50年代~60年代にギターを務めたのが、あの「マット・ギター・マーフィー」です。メイン・コンテンツの「ジェームス・コットン」のところでもライブ盤とか紹介しましたが、ここでのプレイも凄いです。ブルース・ブラザーズで有名になって良かったですね。

肝心のアルバムですが、いろんなタイプの曲をやっていて、どれも良い出来です。主役のスリムは古くから活躍してるピアノ・ブルースマンで、ブルース・ピアノの重鎮です。後年はヨーロッパに移住してしまいました。その頃(60年代半ば)のアルバムも出ていますが、聴いていませんので、ここではこれのみ推薦します。元々曲数の多いアルバムにシングル作品4曲をプラスですから、聴き応え十分でしょう。私も4曲聴きたいところ。

メンバー

ブルース・ブラザーズでお馴染みマット・ギターが聴ける!

CD発売状況

At The Gate Of Horn
The Gate of the Horn

備考

これは、まだ取り上げていなかったアルバムで、いつ取り上げようかと思ってましたが、やっと紹介出来ました。よかった。 (^^)

アール・フッカー

TWO BUGS & A ROACH /EARL HOOKER(1966年録音と思ってましたが、68年のようです)

アール・フッカー

これは古いLPジャケットです。 同じジャケットで出ています。

A:
1:ANNA LEE
2:OFF THE HOOK
3:LOVE AIN'T A PLAYTHING
4:YOU DON'T WANT ME
B:
1:TWO BUGS AND A ROACH
2:WAH WAH BLUES
3:YOU DON'T LOVE ME
4:EARL HOOKER BLUES

聴きどころ

B.B.キングをはじめ、ミュージシャンが絶賛した「ブルース・ギターの達人・職人」です。ダブルネックの「SG・ギター」を駆使した変幻自在のテクニックは見事です。

68年制作「Two Bugs And A Roach」は完成されたフッカーのギターが、一番良く出たアルバムと思います。

メンバー

スティール・ギターのフレッド・ルーレットが参加していたような?

CD発売状況

これはありました。ボーナストラックがありますから、かなりお得です。16曲も入ってます。2枚分と言うことですね。
グランド・マスター・オブ・...

ジュニア・ウェルズも参加してるチーフ/エイジ時代で、30曲近くが淡々と流れていく感じで、最近はよく聴く一枚です。
ブルーギター~チーフ /エイジ

備考

ブルース・ギター職人!この人は死期を悟った頃から、ものすごく録音をしたらしく、いろんなアルバムが出ていました。輸入盤などでは、同じ曲がA,B両面に入っていたりしました。曲不足を誤魔化すにしてもひどい話ですが、アメリカ盤はジャケットが違っていたりとか問題が多いです。

CDでは、まだそんな事はありませんが、粗悪な内容のものも、結構出ているのも事実です。日本盤はその様な事は無いと思います。

2002/12/19 記 

ジュニア・ウェルズ

ジュニア・ウェルズの ON TAP

ジュニア・ウェルズの HOODOO MAN BLUES

これは古いLPジャケットです。
上は別ジャケット、下は同じ
ジャケットで出ています。

ON TAP /JUNIOR WELLS
A:
1:WATCH ME MOVE
2:SOMEDAY BABY
3:KEY TO THE HIGHWAY
4:WHAT MY MAMA TOLD ME
B:
1:YOU GOTTA LOVE HER WITH A FEELING
2:THE TRAIN I RIDE
3:SO LONG
4:JUNIOR'S THING

HOODOO MAN BLUES (DELMARK)(1965年)
A:
1:SNATCH IT BACK AND HOLD IT
2:SHIPS ON THE OCEAN
3:GOOD MORNING SCHOOLGIRL
4:HOUND DOG
5:IN THE WEE WEE HOURS
6:HEY LAWDY MAMA
B:
1:HOODOO MAN BLUES
2:EARLY IN THE MORNING
3:WE'RE READY
4:YOU DON'T LOVE ME, BABY
5:CHITLIN CON CARNE
6:YONDER WALL

聴きどころ

ウェルズの相棒ギタリストバディ・ガイに加え、サミー・ローホーンも参加した強力なシカゴ・ブルース・バンド。この頃のウェルズはコンスタントに良いアルバムを出し続けました。この人は悪いと感じた事は無いですね。

ハーピストでは「ジェームス・コットン」と共に、70~80年代のフェイバリットです。ファンク・ナンバーもカッコ良いです。バディ・ガイとのコンビは有名ですが、特にベース、ドラムの4人でやってる時のアルバムはシンプル・ストレートな魅力一杯です。勿論、サックス、ピアノ入りも好きです。

メンバー

70年代あたりには、ギターのバディ・ガイとべースのジャック・マイヤーズがよく一緒にやっています。少し後にはギターにサミー・ローホーンが入っていたりします。皆個性派です。(^^)

CD発売状況

あると思うので探しています。
取り合えず、ヴァンガード時代のベスト盤がありました。
Best of the Vanguard Years

この頃のジュニア・ウェルズは充実しています。
これもありました。
Hoodoo Man Blues

 

備考

ウェルズのアルバムは安定して良いので、50~70年代はどれも聴き所ありです。その後は聴いていませんのでわかりませんが、私もこれから聴いたら追記します。ブルース・ブラザーズ2000にも出演(クラブのバンド)しています。

エルモア・ジェームス

ELMORE JAMES (1950年頃~63年頃までの録音から)

エルモア・ジェームス

これは古いLPジャケットです。

A:
1:I BELIEVE
2:SINFUL WOMEN
3:I HELD MY BABY LAST NIGHT
4:PLEASE FIND MY BABY
5:HAND IN HAND
6:1839 BLUES
7:WHERE CAN MY BABY BE
B:
1:WILD ABOUT YOU BABY
2:LONG TALL WOMAN
3:CANTON MISSISSIPPI BREAKDOWN
4:STANDING AT THE CROSSROADS
5:HAPPY HOME
6:BLUES BEFORE SUNRISE
7:DUST MY BLUES

聴きどころ

参考までにジャケットを載せましたが、現在出回っているのは違うジャケットです。この人は歌、ギターともに迫力に満ちています。心臓病で入院して死期を悟ったのか、常に追い詰められたような気持ちがあったのでしょう。

ダスト・マイ・ブルームと言う畳み掛けるようなシャッフル・ビートは弟子のハウンド・ドッグは勿論の事、BBキングのスクィーズ・ギターにも影響を与え、後のロックにも強い影響を与えました。マディ・ウォーターズよりも早くに、バンドスタイルを確立していました。サックスの重いリフがたまりません。

一番の聴き所は何と言っても野性味あふれるボーカルと呼応するスライド・ギターです。有名な「スカイ・イズ・クライング」は従兄弟の「ホームシック・ジェームス」とのオリジナルで、スロー・ブルースのスタンダード。レーベル移籍も多いですが、録音した年数が10年と少ししかないので、どれもそれなりに良いです。特に後年の60年前後の、ファイヤー、チェスあたりは録音も良く、迫力もあります。(全部迫力ありますが)

CD発売状況

下に見つけたベスト盤は良さそうです。
The Sky Is Crying : The History of... 

スライド・ギターの名手と言えば、「ロバート・ナイトホーク」と聴き比べるのも良いかもしれません。こちらも深いブルース・フィーリングです。
Bricks in My Pillow

備考

ファイアー録音の全てと言う、「TThe Complete Fire & Enjoy Recordings 」もあります。いつか買いたいものの一つです。

 The Complete Fire & Enjoy Recordings...



ローウェル・フルスン

LOWELL FULSON:(1960年代半ばの録音)

ローウェル・フルスンのトランプ

これは古いLPジャケットです。
同じジャケットで、出てます。

TRAMP
A
1:TRAMP
2:I'M SINKIN'
3:GET YOUR GAME UP TIGHT
4:BACK DOOR KEY
5:TWO WAY WISHING
6:LONELY DAY
B
1:BLACK NIGHTS
2:YEAR OF 29
3:NO HARD FEELINGS
4:HUSTLERS GAME
5:GOIN' HOME
6:PICO

聴きどころ

上の名盤『トランプ』と『ソウル』の2オン1と言う物で、お買い得です。BBキングも絶賛する人で、Everyday I Have The Bluesはこの人のヒット曲です。

1950年頃から録音があり、いつもホーンセクションをバックにしたゴージャスな感じです。その割に、本人は迫力に欠けるところもありますが、それが良い感じに出て、ヒットした「トランプ」はファンキーブルースの原点のような曲です。1954年から1963年にかけて、10年くらい在籍した、Chess時代にも良いのがあります。

その後に、1964年から1968年にかけて在籍した、この「ケント・レーベル」の3枚が良いかなと思います。その内の2枚のカップリングですから、まずは聴いて下さい。独特のフレーズが多いギターも面白いです。ずっと根強いファンを持つのがわかります。

CD発売状況

以下がありましたが、4ディスクだったりして高いかなと思うのもありますが、いい時期のものなので、思い切って買いかなとも思います。

コンプリート・ケント・レコーディング
ケント時代のコンプリート4枚組です。高いですが最良の時期です。もちろん「トランプ」も入っています。

The Final Kent Years
これが上のアルバムを1枚にしたようなものですが、「トランプ」は入っていません。 

初期の録音
オクラホマ州のタルサと言う、ジャンプ~R&Bの盛んな土地の出身らしいスタイルの50年代と、40年代の弾き語りやデュオのような感じでもやってるのが面白いです。

1946-1953 Classic Cuts

備考

難しいですね。選ぶのが・・・

ブルース・最初に聴こうの4

フレディー・キング

FREDDIE KING SINGS : FREDDIE KING (1960年頃録音) 超お奨め!

フレディー・キングの 「Sings」

70年頃のLPジャケット。同じデザインでCDも出ています。

A:
1:SEE SEE BABY
2:LONESOME WHISTLE BLUES
3:TAKIN' CARE OF BUSINESS
4:HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN
5:YOU KNOW THAT YOU LOVE ME
6:I'M TORE DOWN
B:
1:I LOVE THE WOMAN
2:LET ME BE
3:IT'S TOO BAD THINGS ARE GOING SO TOUGH
4:YOU'VE GOT TO LOVE HER WITH A FEELING
5:IF YOU BELIEVE
6:YOU MEAN, MEAN WOMAN
聴きどころ
アルバムとしてのデビュー作で、60年のものです。全曲ボーカルもので、ストレートすぎる程のブルースです。この10年後にかなりなロックギターになるのが、想像つきません。尤も、私の場合は、ロックギターになったフレディー・キングを先に聞いているのですが。
このアルバムが最も有名で、あと「ハイダウェイ」に代表される、インスト曲のヒットを多発したので、そちら寄りのアルバムも多いです。
25才頃で、BBキングの歌い方に似ています(かなりそっくり)。ギターもBBスタイルですが、やはりフレディー・キングならではの個性はあります。
CD発売状況
このアルバムと「ハイド・アウェー」を合わせて選曲した感じのアルバムがありました。
Blues Hero
24曲入りで、これは良いです。 かなり楽しめそうなアルバムです。
備考
シェルター時代のベスト盤です。3枚買うより良いかも?
The Best of the Shelter Years
ロック系が好きな人は必聴盤。


ジョン・リトル・ジョン

CHICAGO BLUES STARS /JOHNN LITTLEJOHN  (1968年録音)

ジョン・リトル・ジョンの CHICAGO BLUES STARS

これは古いLPジャケットです。
同じジャケットで出ています。

A:
1:WHAT IN THE WORLD YOU GOIN' TO DO
2:TREAT ME WRONG
3:CATFISH BLUES
4:KIDDEO
5:SLIDIN' HOME
B:
1:DREAM
2:REELIN' AND ROCKIN'
3:BEEN AROUND THE WORLD
4:SHAKE YOUR MONEY MAKER

聴きどころ
エルモア・ジェームス直系スライド・ギターと骨太な歌!エルモア・ジェームスの再来と言われたスライド・ギター(普通に弾く時も良い)と、迫力あるボーカルのバランスが取れた人で、凄く良いです。この頃のバンドサウンドも落ち着きがあり、サックスも一本入って、シカゴ・バンドの良さが出ています。同じエルモア・スタイルの継承者でも、ハウンド・ドッグ・テイラーとは対照的な雰囲気も、また良いものです。

CD発売状況
JOHN LITTLEJOHN'S CHICAGO BLUES STARS
商品番号:PCD-24105 / レーベル:Arhoolie 価格: 2,400円  

JOHN LITTLEJOHN : Chicago Blues Stars (上に2曲プラスらしい)
商品番号:PCD-2107 / レーベル:★Arhoolie 価格: 2,800円

備考
他にも、81年の日本ライブなどありましたが、聴いていないので、聴いたら御紹介します。


ビッグ・ママ・ソートン

WITH THE CHICAGO BLUES BAND :BIG MAMA THORNTON  (1965、66年録音)

ビッグ・ママ・ソートンの WITH THE CHICAGO BLUES BAND

これは古いLPジャケットです。

WITH THE CHICAGO BLUES BAND
A:
1:I'M FEELING ALRIGHT
2:SOMETIMES I HAVE A HEARTACHE
3:BLACK RAT
4:LIFE GOES ON
5:EVERYTHING GONNA BE ALRIGHT
B:
1:BUMBLE BEE
2:GIMME A PENNY
3:LOOKING THE WORLD OVER
4:I FEEL THE WAY I FEEL
5:GUIDE ME HOME
IN EUROPE
A:
1:SWING IT ON HOME
2:SWEET LITTLE ANGEL
3:THE PLACE
4:LITTLE RED ROOSTER
5:UNLUCKY GIRL
6:HOUND DOG
B:
1:MY HEAVY ROAD
2:SCHOOL BOY
3:DOWN HOME SHAKEDOWN
4:YOUR LOVE IS WHERE IT OUGHT TO BE
5:SESSION BLUES

聴きどころ
50年代に「ハウンド・ドッグ」のヒットを持つ「ビッグ・ママ・ソートン」は、ブルース・ウーマンとしては「ココ・テイラー」とともに、私のお気に入りの人です。エルビス・プレスリー、ジャニス・ジョップリンなども彼女の曲をカヴァーしています。

この人はメンフィスが本拠で、ジョニー・エースがロシアン・ルーレットで、自分自身の頭をピストルで打って死んだ時も近くの店で歌っていたらしいです。この2枚のアルバムはシカゴのマディ・ウォーターズのバンドやバディ・ガイのバンドなどをバックに録音されたもので、65~67年頃のものです。2イン1ですから、どちらのアルバムと言う事はありませんが、私としては、マディのバンドの方が気に入ってます。

オーティス・スパンのピアノがかなり存在感があり、ハープもコットンとビッグ・ウォルターの強力なもので、このコーナーの最初に紹介した、「ジミー・ロシャース」のアルバムのメンバーの10年後くらいのサウンドです。メンフィスも良いですが、最高のシカゴサウンドでの歌も、また最高です。

CD発売状況

このあたりが良いかと思います。
Hound Dog: Essential Collection
Ball N' Chain

マディ・ウォーターズ・ブルース・バンド とのセッションもいいです。
商品番号:PCD-24111 レーベル:★Arhoolie  価格:2,400円

備考
改めて、この人の存在って、いろんな意味で大きかったと思いますよね。ポップス史に大きな影響を持つエルビス・プレスリーがハウンド・ドッグをカヴァーヒットさせた事だけでも充分な事ですね。

ロバート・ロックウッド・ジュニア

STEADY ROLLIN' MAN:ROBERT JR. LOCKWOOD
(1972年録音。70年かと思ってました)

ロバート・ロックウッド・ジュニアの STEADY ROLLIN' MAN

これは古いLPジャケット。
同じジャケットで出ています。

エイシス
エイシスの The Aces
これは古いLPジャケットです。
違うジャケットで出ています。

STEADY ROLLIN' MAN
A:
1:TAKE A WALK WITH ME
2:STEADY ROLLIN' MAN
3:WESTERN HORIZON
4:STEADY GROOVE(INSTRUMENTAL)
5:MEAN RED SPIDER
6:LOCKWOOD'S BOOGIE(INSTRUMENTAL)
B:
1:RAMBLING ON MY MIND
2:BLUES AND TROUBLE
3:WORST OLD FEELING
4:KIND-HEARTED WOMAN
5:CAN'T STAND THE PAIN
6:TANYA(INSTRUMENTAL)
THE ACES
A:
1:THE ACES' SHUFFLE
2:THAT'S ALLRIGHT
3:BABY PLEASE DON'T GO
4:MONEY MARBLES AND CHALK
5:YOU ARE SO FINE
6:YOU UPSET ME BABY
B:
1:DUST MY BROOM
2:I'LL TAKE THREE
3:BLUES WITH A FEELING
4:IT'S ALL YOUR FAULT
5:L M BLUES

聴きどころ
ロバート・ジョンソンの義理の息子(4才しか違わない)としても有名ですが、独特のスタイルを持つギターの名手でもあります。1915年生まれで、ロバート・ジョンソンからも13歳頃に2年間程の直接指導を受けています。

当時のロバート・ジョンソンは、ハウリン・ウルフやサニー・ボーイ・ウィリアムソン(ライス・ミラー)と同行したりしていて、ロックウッドも最初の数年をライス・ミラーに付いて廻り、後に彼の録音にも参加しています。

これは、ルイス(ボーカル、ギター、ハープ)デイブ(ベース)のマイヤース兄弟とマディ・バンドでお馴染みのフレッド・ベロウ(ドラム)の3人、70年代最強のリズム隊と言われた、エイシズをバックにDelmarkへ吹き込んだ名盤です。多くのセッションに参加してきた彼の職人技が聞かれるアルバムです。色々な技を吸収し、完成させたスタイルは実に多彩です。71年録音のエイシズも合せて取り上げます。

CD発売状況
このアルバムがありました。
ステディ・ローリン・マン
まずは、これから。

ピアノ・ブルースマン、「オーティス・スパン」のサイドを務めた名盤も良いです。
オーティス・スパン・イズ・...

備考
74年の日本ライブもこの4人でした。一番気に入ってるのですが、見つかりませんでした。

リトル・ミルトン

BLUES'N' SOUL:LITTLE MILTON  (1974年録音)

リトル・ミルトンの BLUES'N' SOUL

これは古いLPジャケットです。
同じジャケットで出ています。

A:
1:WOMAN ACROSS THE RIVER
2:BEHIND CLOSED DOORS
3:SWEET WOMAN OF MAIN
4:WORRIED DREAMER
B:
1:HOW COULD YOU DO IT TO ME
2:YOU'RE NO GOOD
3:TAIN'T NOBODY'S BIZ-NESS IF I DO
4:HARD LUCK BLUES

聴きどころ
アルバム・タイトルそのままの"ブルーズン・ソウル"スタイルを確立したスタックスでの代表的なアルバムです。60年代はチェス・チェッカーでもソウル寄りのヒットを出しています。

80年代はマラコ・レコードに移籍して、コンスタントにリリースをしています。私はマラコの初期が好きなのですが、彼のベスト・アルバムと言うと、これかなとも思います。都会的なアーバン・スタイルでは、必ず5指に数えられる大物です。

BBキングやボビー・ブランド、アルバート・キング、ジュニア・パーカーと同じくらいの存在と言えます。歌はブランドの影響が強く、ギターはBBキングスタイルですが、この頃にはミルトン独自のスタイルを確立していて、後のマラコに至るまで、実に内容のあるリリースを続けます。

ゴージャスな雰囲気がある人です。ストリングスが無ければ、もっと良いのですが、時代の売れ筋アレンジなので、良しとしましょう。

CD発売状況
LITTLE MILTON : Blues‘n’ Soul 
リトル・ミルトン /ブルーズン・ソウル
Blues 'N Soul

上より前のスタックス・デビューアルバムもありました。これも良いです。
Waiting for Little Milton

備考
チェス時代にもヒット曲があります。ベスト盤がありました。
Greatest Hits (Chess 50th Anniversary...  

 

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