映画の方は、監督が「スティーヴン・スピルバーグ」と言う事で、リアルな描写で凄いものがあります。彼は以前にも「カラー・パープル」と言う、南部の黒人をテーマにした小説を映画化しています。これは、後で取り上げます。
すでにアメリカでは、1808年に奴隷輸入が禁止され(奴隷制廃止ではない)、アフリカから新しく入る事は無いはずなのですが、いつの時代にも密輸するものは絶えません。そして、需要はまだありました。、ひそかに拉致して売買される。
1839年6月26日、スペイン人に買われた53人の奴隷たちは、"ラ・アミスタッド号"でキューバに運ばれる途中、自分たちは殺されるという噂を信じ、リーダー「シンケ」に率いられ、船を奪いアフリカでへもどろうとするが、2ヶ月後、アメリカの沿岸警備隊に捕らえられる・・・・・。
そして、殺人と海賊行為などの罪で投獄される。そこに、彼らを救おうと立ち上がった男がいた。元大統領であるジョン・クインシ-・アダムズである・・・・・・。
■彼らの所有権を主張したのは三者いて、その言い分はと言うと、まずスペイン女王の
イザベラ2世は、スペイン船籍のアミスタッド号と黒人たちの引き渡しを求める。
次に生き残ったスペイン人奴隷商人、ルイスとモンテスはアフリカ人たちは
生まれつき奴隷の身分であり、買い入れた自分たちの所有物だと主張。
さらに、アミスタッド号を拿捕した海軍軍艦艦長ゲドニー大尉は、拿捕した自分たちに積み荷の
所有権があると主張・・・・・・・・・と、裁判の様子も見所。
■時代的には南北戦争の少し前で、人道的な見地から、 奴隷解放を言う白人も多くなってきた頃で、それほど古い話ではありません。
|