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奴隷貿易に関連した映画

ルーツ(書籍、TV映画シリーズ)

■ROOTS (全3冊)

書籍ルーツ、アレックス・ヘイリー

アレックス・ヘイリー 著 
安岡章太郎 松田銑 共訳
現代教養文庫
1978年 発行
ルーツ 1 (1)現代教養文庫 971
ルーツ 2 (2)現代教養文庫 972
ルーツ 3 (3)現代教養文庫 973

■著者自身の先祖を調べて書かれたもので、8代遡った1750年から始まる実話。西アフリカ、ガンビア(アフリカの一番西に小さい国があります。ここは、アメリカに一番近いので、奴隷貿易の港がありました。)の小村に男の子が誕生したところから始まります。「クンタ・キンテ」が17歳になった時、奴隷としてアメリカへ連れて来られます。そしてクンタ・キンテから7代目の子孫にあたる「アレックス・ヘイリー」は、貧困の中で9年間の調査を続け、12年目に『ルーツ』を書上げました。

■TV映画・ビデオ■
1977年にTVシリーズで放映され、大反響を呼び、日本でも放映されました。当時「クンタ・キンテ」の名を知らない人の方が珍しい程でした。何度か再放送されています。私も3回か4回見ています。日本版のビデオもあります。10時間に及ぶ大作ですが、アフリカから、奴隷船内の描写、奴隷市場での取引、奴隷としての労働、繰り返し逃亡して捕まり、足の指を切り落とされ、走れなくされる、日常的な鞭打ちなど悲惨な場面が多いですが、3代目のチキン・ジョージの代の南北戦争、奴隷解放まで見所が沢山あります。

ルーツ コレクターズBOX

■最後に再放送を観たのは五年くらい前なので、またそろそろ再放送されても良い頃かも知れません。「今年あたりは」と期待してます。

書籍:アミスタッド:AMISTAD

 


自由をわれらに―アミスタッド号事件・ノンフィクション・Books

 

 アミスタッド新潮文庫

 

映画:1997年
監督:スティーヴン・スピルバーグ

 アミスタッド

 

映画の方は、監督が「スティーヴン・スピルバーグ」と言う事で、リアルな描写で凄いものがあります。彼は以前にも「カラー・パープル」と言う、南部の黒人をテーマにした小説を映画化しています。これは、後で取り上げます。

すでにアメリカでは、1808年に奴隷輸入が禁止され(奴隷制廃止ではない)、アフリカから新しく入る事は無いはずなのですが、いつの時代にも密輸するものは絶えません。そして、需要はまだありました。、ひそかに拉致して売買される。

1839年6月26日、スペイン人に買われた53人の奴隷たちは、"ラ・アミスタッド号"でキューバに運ばれる途中、自分たちは殺されるという噂を信じ、リーダー「シンケ」に率いられ、船を奪いアフリカでへもどろうとするが、2ヶ月後、アメリカの沿岸警備隊に捕らえられる・・・・・。

そして、殺人と海賊行為などの罪で投獄される。そこに、彼らを救おうと立ち上がった男がいた。元大統領であるジョン・クインシ-・アダムズである・・・・・・。

■彼らの所有権を主張したのは三者いて、その言い分はと言うと、まずスペイン女王の イザベラ2世は、スペイン船籍のアミスタッド号と黒人たちの引き渡しを求める。 次に生き残ったスペイン人奴隷商人、ルイスとモンテスはアフリカ人たちは 生まれつき奴隷の身分であり、買い入れた自分たちの所有物だと主張。 さらに、アミスタッド号を拿捕した海軍軍艦艦長ゲドニー大尉は、拿捕した自分たちに積み荷の 所有権があると主張・・・・・・・・・と、裁判の様子も見所。

■時代的には南北戦争の少し前で、人道的な見地から、 奴隷解放を言う白人も多くなってきた頃で、それほど古い話ではありません。

 

 

奴隷開放の頃の映画

1:Gone With the Wind  :(映画)1939年公開

邦題
風と共に去りぬ

■ハティ・マクダニエル
(黒人奴隷の召使い女の役)
が助演女優賞受賞。
黒人として最初らしいです。

 

   全5巻だと思います

■とても有名な映画なので、見ている人も多いと思いますが、当時の南部の雰囲気を知るのには良いかもしれません。時代背景は南北戦争の頃で、ジョージア州あたりが舞台です。プランテーションの地主オハラ家の長女「スカーレット」が主人公と言う事で、プランテーションがどういうものかもわかります。

■大作として、テレビでも何度も放映されてますし、レンタル・ビデオでも定番で置いてあると思います。かなり長い(4〜5時間)ですが、機会があったら見てください。

■南北戦争の映画は多いと思うのですが、考えてみたら、他に思い浮かびませんでした。

解放後に関連した映画

1:To Kill a Mockingbird  (映画) :1962年公開

邦題
アラバマ物語

監督:ロバート・マリガン
出演:ゲレゴリー・ペッグ

アラバマ物語

■舞台は1930年代のアラバマ州の小さな町で、白黒の映画です。意識して作られたのかも知れませんが、雰囲気が良いです。タイトルは諺のようなものからきています。(詳しい事は忘れました)「何とかつぐみ」と言う鳥を殺すなと言う諺があるようで、邦題との繋がりがよく分りませんが、当時の一般的な南部の暮らし風景を描いたものと思います。

■グレゴリー・ペックが黒人青年の弁護士を務めてます。詳しく書くと、見る楽しみがなくなりますから、触れません。

■もちろん、いたるところに人種差別は出てきますし、黒人が裁判を受ける時は、最初からまともな判決など出るはずもない、と言う事などもテーマの一つのようです。
救われるのは、いつでもどこでも、一握りの正義は存在する事でしょうか。

■やはり、裁判所からして一階が白人二階が黒人と分かれていて、陪審員も白人のみの時代です。「冤罪がどれだけあったのかな〜」などと考えてしまいます。

■特に決まったテーマは見えません(一瞬ホラーかと思う雰囲気もあったりして)が、見た後、いい映画と思いました。レンタルでありました。

解放後に関連した映画

2:The Color Purple   (小説、映画) :1985年公開

解放後に関連した映画

邦題
カラー・パープル

原作;
アリス・ウォーカー
訳:柳沢 由実子

 

映画
監督:S・スピルバーグ
出演:
ダニー・グローバー
ウーピー・ゴールドバーグ、他

DVD:
 

ビデオ:カラーパープルTHE COLOR PURPLE

■映画ではウーピー・ゴールドバーグ初主演だったと思います。スピルバーグ監督のこだわりは感じますが、重い映画です。なかなか入り込めませんでした。日本人には理解しがたい感覚が多いですが、これも差別が差別を呼ぶと言った感じで、すさんだ南部の黒人社会がわかります。

■音楽はクィンシー・ジョーンズですが、もっとエグイところを聴きたかったです。綺麗過ぎる感じですか。

映画の前に原作の小説を読みましたが、途中でメゲタような記憶があります。かと言って、お薦めしないと言うのではありません。かなりおすすめします。

■見た後に重くなると言う事ですが、これは南部を舞台にした黒人メインの小説、映画では不可避とも言える事で、これもブルースです。

■これも、80年代に話題になった小説、映画です。是非どちらかを見てください。


解放後に関連した映画

3:Rosewood   (映画) :1997年公開

邦題
ローズウッド

監督:ジョン・シングルトン
出演:
ジョン・ヴォイト

■1922年から1923年にかけた数日間で起きた実際の事件です。ある事がきっかけで、一つの町(村)の黒人が、同じ町の白人に皆殺し(実際は皆殺しまではいってませんが)にされたものです。

60年もの間、表面に出る事のなかった事件で、82年になり、何人かの生存者から聞き出した事で、初めてローズウッドの事件が知られる事になりました。

■これはアメリカと言う、民族的に複雑な国が常に抱える問題であり、恐怖でもあります。現在でも暴動が起きる事は珍しくありません。

■事件の直接原因となったのは、浮気をしていた白人女が、相手の白人男に暴行を受け、それにより浮気がばれるのを恐れ、黒人に暴行を受けたと嘘をついた事でした。

■これなどは、「アラバマ物語」での、黒人青年が白人女に性的な誘いを受け、それを拒否した為に、その女が家族の誰か(だいぶ前に見たので、詳しい事は忘れました)から受けた暴行を、黒人になすりつけた事と同じケースです。

このような冤罪がどれだけあったのかは、推して知るべしでしょう。

■また、暴行を受けた現場を見ていた黒人女性も、災いを避けるために真実を言わない、言えないという事が悲しいです。

解放後に関連した映画

4:In the Heat of the Night  (映画) :1967年公開

邦題
夜の大捜査線


夜の大捜査線IN THE HEAT OF THE NIGHT

監督:ノーマン・ジェイソン
出演:
シドニー・ポワチエ
ロッド・スタイガー

DVD:

■カッコ良い原題ですが、邦題の 「夜の大捜査線」と言うので、安っぽい刑事もののような感じがして、あまり見る気がせず、だいぶ後になってからまともに見ました。

■実際はオープニングのレイ・チャールズの歌からして、実に良い映画です。黒人が主役(と思う)を演じた、最初の映画かもしれません。

ちなみに、アカデミー作品賞などを取った作品で、主演男優賞は白人のロッド・スタイガーの方が受賞してます。時代でしょうか。

■この映画も、出だしは黒人であるがゆえに、殺人の容疑を掛けられる事から始まります。実際は刑事なので、捜査する側になるのですが、南部の差別感情などがよく分ります。

■レイの歌を聴けただけでも、とてもいい映画でした。

解放後に関連した映画

5:Mississippi Burning  (映画) :1988年公開

邦題
ミシシッピー・バーニング

監督:アラン・パーカー
出演:
ジーン・ハックマン
ウィレム・デフォー

DVD:ミシシッピー・バーニングMISSISSIPPI BURNING

■1960年代の実話にもとずくものだったと思います。二人のFBI捜査官が南部の町で事件捜査をするというもので、やはり南部らしい差別感に満ちた映画です。捜査官は白人ですが、人種差別とは違う、よそ者に対する態度も、いかにもと思わされます。どんなアメリカ映画でも共通する部分ですが、日本では考えられないような敵対心丸出しの態度です。

■新しい時代の映画と言う事もあり、「夜の大捜査線」と同じく入りやすいです。オープニングの「白人用」と「有色人種用」に分けられた水飲み場(かな?)は印象的でした。

■やはり、「KKK」の残党のようなのが、この頃にも残っていたのかと思わされました。

とにかく、見てみましょう。重い映画が多いですが、ここにしか真実が無いのでしょう。

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