アルバート・キング (Albert King)

アルバート・キングの、60年代ロック音楽への影響はとても大きい!

私が一番聴いたと思える人で、少し多めに取り上げます。ブルースに限らず、ロックギタリストにも多大な影響を与えた人です。左利きの人ですが、右利き用(つまり普通のギター)と同じに弦をはったギブソン・フライング・ブイを、ピック無しの太い指でガンガン弾きまくります。どんな曲でも常に同じようなフレーズ(これが良いのですが)を「これでもか」と言わんばかりに押し通します。まさに、パワー・ブルースですね。
余談ですが、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの、『チェンジ・イット』のビデオクリップがテレビで流れていた時、イントロを聞いて、『お!、アルバート・キングだ!!』と思わず言ってしまいました。それ程よく似ていましたし、それほど影響を与えてます。スタックス時代に続々と発表された作品はギターのフレーズ、サウンド共にロック系ブルースギターのお手本です。どこかで影響を受けている人が山ほどいます。私もその一人で、BBキングよりも気に入ってました。
(最近はBBキングの方をよく聴きますが・・・)
これら以前にもアルバムはありますが、60年代後半からの一連のアルバムを取り上げます。CDは全てあると思いますが、確認は出来ていません。ちなみに、全曲エルヴィス・プレスリーのカバーと言うアルバムもあります。あまりお薦めはしませんが・・・・・。ついでに、すごい巨体です。最近の有名人では、格闘技の「ボブ・サップ」と同じくらいの体格です。売れる前は、アルバイトでレスラーもやっていたらしいです。(ボクサーだったかな?)

CDの発売状況

スタックス・レコード

アルバート・キング

 アルバート・キングのライブ・ワイヤー・ブルース・パワー(LIVE WIRE / BLUES POWER)

LIVE WIRE / BLUES POWER

1.WATERMELON MAN
2.BLUES POWER
3.NIGHT STOMP
4.BLUES AT SUNRISE
5.PLEASE LOVE ME
6.LOOK OUT
いきなりのライブ盤です。基本的にライブが好きなのもありますが、とにかくアルバート・キングの執拗なまでのスローブルースは圧巻の一語。この頃のライブは、後に何枚か出ています。どれも買って損はないと思います。とにかく絶頂期です。「BLUES POWER」などは、彼のスロー・ブルースの象徴とも言えるインスト・ナンバーで、最近のベスト盤などにも入っています。
私の考えですが、ブルースはスタジオでチマチマとやるよりも、どんな場所でもいいから、ライブの方が良いと思っています。
(時には最悪のライブ盤もありますが、心・技・体が充実したライブは極上のものになります。この時期のアルバート・キング、ビー・ビー・キングは、今でも特によく聴きます。)

尚、これはCD盤です。

アルバート・キング

ライブ(1977)

アルバート・キングのALBERT LIVE

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ALBERT LIVE

A:
1:WATERMELON MAN
2:DON'T BURN DOWN THE BRIDGE
3:BLUES AT SUNRISE
4:THAT'S WHAT THE BLUES IS ALL ABOUT
B:
1:STORMY MONDAY
2:KANSAS CITY
3:I'M GONNA CALL YOU AS SOON AS THE SUN GOES DOWN
C:
1:MATCHBOX HOLDS MY CLOTHES
2:JAM IN A FLAT
D:
1:AS THE YEARS GO PASSING BY
2:OVERALL JUNCTION
3:I'LL PLAY THE BLUES FOR YOU
これもライブですが、かなり長いです。録音が良いので。こちらをよく聞きました。スタックス時代のヒット曲もやってます。77年ですから、上のライブからは約10年後になります。

スタックス・レコード

アルバート・キング

アルバート・キングのI'LL PLAY THE BLUES FOR YOU

I'LL PLAY THE BLUES FOR YOU

A:
1.I'LL PLAY THE BLUES FOR YOU
2.LITTLE BROTHER
3.BREAKING UP SOMEBODY 'S HOME
4.HIGH COST OF MERCY
B:
1.I'LL BE DOGGONE
2.ANSWER TO THE LAUNDROMAT BLUES
3.DON'T BURN DOWN THE BRIGDE
4.ANGEL OF MERCY
70年のスタックス盤。バーケイズ、メンフィスホーンをバックに独自のスタイルを築き上げている、絶好調時の一枚です。このスタックス時代は、どれも甲乙つけがたい名盤が多く、アルバート・キングのスタイルが一番完成された頃です。もちろん、ロック・ギタリストなどとも多くのセッションをして、その影響力の大きさは計り知れません。

3枚ともスタックス・レコード

アルバート・キング

アルバート・キングのBORN UNDER A BAD SIGN/LOVEJOY/I WANNA GET FUNKY

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BORN UNDER A BAD SIGN

A:
1:BORN UNDER A BAD SIGN
2:CROSSCUT SAW
3:KANSAS CITY
4:OH, PRETTY WOMAN
5:DOWN DON'T BOTHER ME
6:THE HUNTER
B:
1:I ALMOST LOST MY MIND
2:PERSONAL MANAGER
3:LAUNDROMAT BLUES
4:AS THE YEARS GO PASSING BY
5:THE VERY THOUGHT OF YOU
前後しますが、67年の名盤。最高傑作盤の声も多いです。曲も有名なものが多くて、親しみやすいです。邦題は「悪い星の下に」と言って、けっこう有名でした。スタックスのサウンドとよく合っていて、ソウル・ロックのエッセンスが凝縮されてます。

LOVE JOY

1:HONKY TONK WOMAN
2:BAY AREA BLUES
3:CORINA CORINA
4:SHE CAUGHT THE KATY & LEFT ME A MULE TO RIDE
5:FOR THE LOVE OF A WOMEN
B:
1:LOVEJOY
2:EVERYBODY WANTS TO GO HEAVEN
3:GOING BACK TO IUKA
4:LIKE A ROAD LEADING HOME
いきなりの、ローリング・ストーンズのナンバーがカッコイイの一語。71年のもので、ロック系のバックがついています。アルバート・キングはいつもと同じですが。「ジェシー・デェイビス」等、アメリカン・ロック、フォーク系の人がバックを付けてます。

I WANNA GET FUNKY

A:
1:I WANNA GET FUNKY
2:PLAYING ON ME
3:WALKING THE BACK STREETS AND CRYING
4:'TIL MY BACK AIN'T GOT NO BONE
B:
1:FLAT TIRE
2:I CAN'T HEAR NOTHING BUT THE BLUES
3:TRAVELIN' MAN
4:CROSS CUT SAW
5:THAT'S WHAT THE BLUES IS ALL ABOUT
もしかしたら、これを一番聞いたかも知れません。74年のもので、タイトル通りのファンキーさがたまりません。ギターもトレードマークのフライングVをストラトキャスターに持ち替えて、クリアーなサウンドです。バックはバーケイズの重い感じのファンク・サウンドです。どんなバックが付いても、いつも同じなのがアルバート・キングです。ブルースマンは皆その傾向が強いですが・・・。

スタックス後

ユートピア
アルバート・キング

アルバート・キングのALBERT/NEW ORLEANS HEAT

トマト

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ALBERT

A:
1:GUITAR MAN
2:I'M READY
3:AIN'T NOTHING YOU CAN DO
4:I DON'T CARE WHAT MY BABY DO
B:
1:CHANGE OF PACE
2:MY BABE
3:RUNNING OUT OF STEAM
4:RUB MY BACK
5:(AIN'T) A REAL GOOD SIGN
スタックスからユートピアに遷っての2枚目で77年のもの。フュージョン系のバックでも、またまたいつものアルバート・キングで、ピュアな感じの音の良さが印象的でした。録音技術の進歩で、ナチュラルな残響があります。多少おとなしい感じもしますが、聴いていて気持ちの良いアルバムです。

NEW ORLEANS HEAT

A:
1:BORN UNDER A BAD SIGN
2:THE VERY THOUGHT OF YOU
3:I GET EVIL
4:ANGEL OF MERCY
5:I GOT THE BLUES
B:
1:WE ALL WANNA BOOGIE
2:THE FEELING
3:GET OUT MY LIFE WOMAN
4:FLAT TIRE
タイトルに在るように、ニューオリンズ系のアレンジがされてます。でも、さすがに『やりつくした』と感じたのもこの頃で、これを最後にアルバムは買ってませんが、これ以降もいくつかリリースされています。トマト・レーベルでの2枚目で79年のもの。

ベスト盤(CD)
アルバート・キング

(最初に聴くのにお薦め)
アルバート・キングのTHE VERY BEST OF ALBERT KING

THE VERY BEST OF ALBERT KING

1. LET'S HAVE A NATURAL BALL
2. DON'T THROW YOUR LOVE ON ME SO STRONG
3. C.O.D.
4. LOUNDROMAT BLUES
5. OVERALL JUNCTION
6. OH,PRETTY WOMAN(CAN'T MAKE YOU LOVE ME)
7. CROSSCUT SAW
8. BORN UNDER A BAD SIGN
9. PERSONAL MANAGER
10. COLD FEET
11. BLUES POWER(LIVE)
12. I'LL PLAY THE BLUES FOR YOU(PARTS 1 & 2)
13. BREAKING UP SOMEBODY'S HOME
14. ANSWER TO THE LOUNDROMAT BLUES
15. THAT'S WHAT THE BLUES IS ALL ABOUT
16. CADILLAC ASSEMBLY LINE

これはCD盤で、最近出たベスト盤ですが、60年代半ばから76年頃までが入ってます。勿論、ここで紹介した他にもアルバムが在りますから、各アルバムから1曲づつにもならないかも知れませんが、いいところを選んでいますから、最初に聞くにはお薦めです。最初にアルバート・キングを知るのには、最適かもしれません。また、スタックスのベスト物も有ると思います。

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