フレディー・キング (Freddie King)

ロックとファンク

いつでも気合で歌い弾くフレディー・キングは、三大キングの中では一番若く、他の二人よりも10才くらい年下です。しかし、76年に42才の若さで他界しました。10才も年下で『三大キング』と呼ばれたのですから、やはり凄い人です。年齢的には、オーティス・ラッシュバディ・ガイといった、シカゴ・ウエストサイド・ブルースの世代で、実際この人も仲間だったようです。スタイルはB B キングの影響下にありますが、かなり攻撃的なギターを個性としています。インストゥルメンタルのヒットもあり、ギターへのこだわりはかなりのものです。レーベルを替りながら、スタイルを変えていきますが、最終的にはファンク味のロックという感じになりました。それがまた、一番イキイキとしています。

※私は、主にフレディー・キングと書いてますが、フレディ・キングと書く人も沢山います。ある時期から名前の綴りが「FREDDY」から「FREDDIE」に変わります。一応、対応して書いてるところと、対応していないところがありますが、どちらもフレディー(フレディ)・キングです。ジャケットなどで確認してください。

CDの発売状況

フレディー・キング 1934-1976

フレディー・キング(FREDDIEKING 1934-1976)

FREDDIE KING 1934-1976

A:
1:PACK IT UP
2:SHAKE YOUR BOOTIE
3:T'AINT NOBODY'S BUSINESS IF I DO
4:WOMAN ACROSS THE RIVER
5:SWEET HOME CHICAGO
B:
1:SUGAR SWEET
2:TV MAMA
3:GAMBLING WOMAN BLUES
4:FARTHER ON UP THE ROAD
追悼盤として出たと思います。最終的にファンクっぽいロックブルースに辿り着いた感じのフレディー・キングですが、『やはりフレディーだからこそだな』と思わせるものがあります。どちらかと言うと、『迫力はあるが、大味な感じ』のボーカルなので、結果、このスタイルが良くハマっていると思います。『こうじゃなければ、フレディーじゃない』とでも言いましょうか。エリック・クラプトンが参加してます。近年のブルースは、これくらいのギターの歪み具合は当たり前?。

フレディ・キング:シングス

フレディ・キングのシングス(FREDDY KING SINGS)

FREDDY KING SINGS

A:
1:SEE SEE BABY
2:LONESOME WHISTLE BLUES
3:TAKIN' CARE OF BUSINESS
4:HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN
5:YOU KNOW THAT YOU LOVE ME
6:I'M TORE DOWN
B:
1:I LOVE THE WOMAN
2:LET ME BE
3:IT'S TOO BAD THINGS ARE GOING SO TOUGH
4:YOU'VE GOT TO LOVE HER WITH A FEELING
5:IF YOU BELIEVE
6:YOU MEAN, MEAN WOMAN

アルバムとしてのデビュー作で、60年のものです。全曲ボーカルもので、ストレートすぎる程のブルースです。彼のベストアルバムと言っても良いと思います。やはり、これは聴いておくべきアルバムでしょう。この10年後にかなりなロック・ギターになるのが、想像つきません。尤も、私の場合は、ロック・ギターになったフレディ・キングを先に聞いているのですが。

ハイダウェイ

フレディ・キング(HIDE AWAY)

HIDE AWAY

A:
1:HIDE AWAY
2:I'M TORE DOWN
3:WASH OUT
4:.HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN
5:LOW TIDE
B:
1:THE STUMBLE
2:SEE SEE BABY
3:SIDE TRACKED
4:I LOVE THE WOMAN
5:REMINGTON RIDE

上のアルバムと同じ頃のものですが、こちらはインスト曲が6曲入っています。フレディ・キングはインストのヒットがかなりあり、ギターに対する思い入れの強さがうかがえます。もちろん、もの凄いテクニックの持ち主であり、ロック・ギタリストへの影響も大きいです。
上のアルバムと重複する曲が4曲あり、それも、ボーカルものは4曲とも重複しています。

ラージャー・ザン・ライフ

フレディ・キング(LARGER THAN LIFE)

LARGER THAN LIFE

A:
1:IT'S BETTER TO HAVE (AND DON'T NEED)
2:YOU CAN RUN BUT YOU CAN'T HIDE
3:WOKE UP THIS MORNING
4:IT'S YOUR MOVE
5:BOOGIE BUMP
B:
1:MEET ME IN THE MORNING
2:THINGS I USED TO DO
3:AIN'T THAT I DON'T LOVE YOU
4:HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN

かなりギンギラにショーアップされたライブ盤(一部スタジオ録)で、このサウンドが最終形となってしまいます。RSOレーベルからは、ベスト盤のような追悼盤も出ています(上のトップに紹介)。ロックとファンクが合体したようなRSO時代ですが、ブルースサイドからは、あまり評価はされませんでしたが、私の場合はよく聞きました。亡くなる直前、74〜75年頃のライブだと思いますが、アルバムを一生懸命探しましたが、書いてません。同時期のアルバート・キングと共に、ライブ盤では最も好きな1枚です。

ウーマン・アクロス・ザ・リバー

フレディ・キング(WOMAN ACROSS THE RIVER)

WOMAN ACROSS THE RIVER

A:
1:WOMAN ACROSS THE RIVER
2:HOOTCHIE COOTCHIE MAN
3:DANGER ZONE
4:BOOGIE MAN
5:LEAVE MY WOMAN ALONE
B:
1:JUST A LITTLE BIT
2:YONDER WALL
3:HELP ME THROUGH THE DAY
4:I'M READY
5:TROUBLE IN MIND
6:YOU DON'T HAVE TO GO

ロック・ピアニストである、レオン・ラッセルが作ったシェルター・レーベルからは、3枚程リリースされていると思います。完全にロックサウンドになってますが、フレディは元気なので、とても好きな1枚です。このレーベルの頃はスタンダードなナンバーを多く取り上げているので、ブルースの有名曲を知るのにも良いかもしれません。

マイ・フィーリング・
フォー・ザ・ブルース

フレディ・キング(MY FEELING FOR THE BLUES)

MY FEELING FOR THE BLUES

1:YONDER WALL
2:STUMBLE
3:I WONDER WHY
4:STORMY MONDAY
5:I DON'T KNOW
6:WHAT'D I SAY
7:AIN'T NOBODY'S BUSINESS WHAT WE DO
8:YOU DON'T HAVE TO GO
9:WOKE UP THIS MORNING
10:THE THINGS I USED TO DO
11:MY FEELING FOR THE BLUES

コテリオン・レーベル時代の70年のものです。コテリオンでは2枚あり、その2枚目ですが、メンバーは前作からの流れで、キング・カーティスの一派で作られています。アレンジャーがダニ−・ハサウェイと言う、当時のソウル・フュージョン的な音です。オーティス・ラッシュも同じようなコンセプトのアルバム(MOURNING IN THE MORNING)がありますが、良い曲と、そうでない曲がハッキリ出る感じがします。私としては、フレディはバリバリのギンギンが合っていると思うので、この後に遷った、シェルター〜RSOレーベルの方が好きですが。
これは、CD盤です。

ザ・ビート:ビデオ

アメリカのTV番組でのライブビデオを最近見ました。B・B ・キングと、アルバート・キングは日本公演も何度か見ていますが、早死にしてしまったフレディは、見る機会もなくて、初めてライブ・ステージを見ました。ギターの凄さに驚きました。テクニック、迫力は圧巻です。バックを付けているバンドがゲイトマウス・ブラウンのバンドだったのにも驚きましたが、残念ながら、二人のバトルは1コーラス(取って付けた様な)のみでした。


17曲も入っていますので、かなり楽しめます。66年の演奏ですから、一番良い頃かも知れません。右に曲目を掲載します。14曲目まではTV番組からの収録で、66年のもの。あと3曲はスエーデンでの73年のライブからです。
4200円ですから、曲数からみても高くはないと思います。

THE !!! BEAT 1966 


フレディ・キング(THE !!! BEAT 1966)

1.FUNNY BONE
2.HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN
3.SAN-HO-ZAY
4.I'M TORE DOWN
5.HIDE AWAY
6.I LOVE THE WOMAN
7.PAPA'S GOT A BRAND NEW BAG
8.SEE SEE BABY
9.SITTING ON THE BOATDOCK
10.SHUFFLE
11.SHE PUT THE WHAMMY ON ME
12.SAN-HO-ZAY
13.FUNNY BONE
14.HIDE AWAY
15.HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN
16.BLUES BAND SHUFFLE
17.BIG LEG WOMAN

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