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1980年代に出たブルース・ロックのスーパースタースティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan):1954-199070年代の後半から80年代の前半にも、いろいろなレコードを聴いていたのですが、何かはっきりした目安のアーティストが出てきません。主に、ソウル系(チャカ・カーンやコモドアーズ)やジャズ系のフュージョン(沢山)を聴いていました。 あくまでも、ブルース以外ではと言うことですがね。一応常にメインで聴いていたのはやはりブルースです。ブルースとサザン・ソウルはリアルタイムでなくても、いろいろと買いながら古い名盤などを捜しては聴いてました。これはずっと90年代まで続くのですが、ロックの新盤はあまり買っていませんでした。 どうも、私としては愉しめるサウンドでは無くなってしまった感じです。時々ストーンズやクラプトンのアルバム(ダーティー・ワーク、ビハインド・ザ・サン)を買ったり、ソウルでもアレサ・フランクリン、ティナ・ターナーあたりがロック系のバックで、ヒット曲を出して、買ったりしていましたが、だいたい単発でした。 そんな中で、新人として好きなり、印象に残るのが「スティーヴィー・レイ・ヴォーン」の登場でしょうか。と言っても「チェンジ・イット」のクリップを見てですから、2年くらい遅れて聴いたのですが、3枚まとめて聴きました。 1985年頃ですが、この頃から「マラコ・レーベル」からブルースとソウルのベテランが多数アルバムを出してきて、ロバート・クレイがアルバム「ストロング・パースエイダー」から、シングルの大ヒット「スモーキング・ガン」を出し、久しぶりに私自身勝手に盛り上がった記憶があります。昨日の事のようですが、もう20年・・・・ 後年にビデオ等が多数出回り、いろんなライブを見ましたが、スティーヴィー・レイ・ヴォーンのライブはどれもクオリティが高いと言う印象があります。トリオでの演奏も良い音バランスでひじょうに聴きやすいですね。 スティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブル※いつものように、私はアナログ盤がほとんどですが、ここに掲載しているCDは追加テイクがあり、かなり面白そうです。 テキサス・フラッド ブルースの洪水:Texas Flood(1983年)3枚を同時期に聴いたのですが、どれも良かったですね。まずデビュー・アルバムですが、タイトル曲の「Texas Flood」はお馴染みの曲で、ラリー・ディビスの曲ですが、フェントン・ロビンソンのテイクも良いです。「Mary Had a Little Lamb」はバディ・ガイで聴いてました。同じ感じでやってますね。 どの曲も気合が入っているのが良いです。どうしても同時期に活躍していたロバート・クレイと比べてしまうのですが、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの方がブルースに徹していますよね。あと、バンド名にもしているオーティス・ラッシュの「ダブル・トラブル」を思わせる、ヘビーなマイナー・ブルース「Dirty Pool」も良いです。
テキサス・ハリケーン: Couldn't Stand the Weather(1984年)3作目までを同時に聴いた中で、その時一番気に入ったのが2作目のこれです。余裕が出てきた事もあるかも知れませんが、音の厚み、演奏にしても、全体がグレード・アップした感じです。ギター・スリムの「Things That I Used to Do」も定番的にカヴァーしているし、何よりもジミ・ヘンドリックスの「Voodoo Chile」カヴァーは凄いなと思いました。ニューオリンズのサウンドもけっこう好きそうな感じです。
ソウル・トゥ・ソウル: Soul to Soul(1985年)85年の3作目ですが、アルバート・キング風ギターが気持ち良い「Change It」は大好きです。フレディ・キングもやっていた、アール・キングの「Come On」も良いですが、何と言っても「Say What!」のワウ・ペダルは圧巻でした。キーボードが加入して、音がさらに厚くなりましたが、この辺は好みですね。
ライブ・アライブ :Live Alive ( 1986年)実力派はライブが良いですから、かなり期待したアルバムです。選曲は3枚からバランスよく取っている感じです。
この後、ドラッグの為に活動を停止してしまいます。
イン・ステップ :In Step (1989年)ドラッグから復帰するのは大変な事ですが、実情はどうあれ見事にグラミー賞まで取った作品です。しかし、残念ながら遺作ともなってしまいました。ブランクも感じさせないくらいの出来です。
スカイ・イズ・クライング : THE SKY IS CRYING(1991年)これは、後にアウト・テイクを集めたものです。ブルース集といった感じで、いろいろなタイプの曲を収録しています。80年代の録音は、技術的には完成されていますし、ほとんどがリマスターされているので、どのアルバムを聴いても満足できると思います。このアルバムから聴いても良いでしょうし、遺作となった「イン・ステップ」からでも良いでしょう。きっともう一枚聴きたくなります。
ボックス・セット:Texas Flood/Couldn't Stand the Weather/Soul to Soul1作目から3作目までの3枚セットです。
ファミリー・スタイル:Family Style(1990年)
1990年ジミーはファビュラス・サンダーバーズを脱退して、スティーヴィーとの兄弟共演アルバムを制作します。しかしそのアルバム発表前の1990年8月27日に、スティーヴィーはヘリコプターの墜落事故で死去してしまいます。その後、「ヴォーン・ブラザーズ」名義でリリースされたアルバム「ファミリー・スタイル」は全米7位になり、グラミー賞で部門賞も受賞しました。 アルバム「スカイ・イズ・クライング」も、ジミーがスティーヴィーの未発表音源をまとめ、監修・発表したものです。 ベスト盤The Essential: Stevie Ray Vaughan and Double Trouble最初に聴くのに最適なベスト盤です。2枚CDに33曲で、選曲もGoodです。
テキサス州オースチンブルース・クラブ:アントンズ(Antone's)スティーヴィー・レイ・ヴォーンは1954年、テキサス州ダラス生まれです。ダラスはテキサス州でも一番人口の多い都市ですが、音楽的にはオースチンの方が盛んだったのでしょうか、兄のジミーを追いかけるようにオースチンに出ます。 オースチンの人口(2013年現在)は170万人で、テキサス州ではダラス、ヒューストン、サンアントニオに次ぐ4番目ですが州都であります。 まあ、このあたりの都市はテキサス・ブルースの話には必ず出てきますが、オースチンには「アントンズ」と言うクラブがあり、多くのブルース・ライブが行われたようです。 ブルースを愛する、クリフォード・アントン(Clifford Antone:1949-2006)は、1975年にアントンズをオープンしたようです。オフィシャルサイトの「Gallery」ページの下の方に、当時のジミー・ヴォーン、キム・ウィルソン等の「ファビュラス・ザンダーバーズ」のライブ写真があります。 ジミー・ヴォーン:James Lawrence "Jimmie" Vaughanそのクラブの専属バンドがあり、大きな人脈を形成していて魅力ある人達が沢山います。兄のジミー・ヴォーンが3歳上なので先にオースチンに出ますが、上述のように、スティーヴィー・レイ・ヴォーンも高校を中退して後を追うように出て行きます。ジミー・ヴォーンは1974年にボーカリストのキム・ウィルソン等とファビュラス・サンダーバーズ(The Fabulous Thunderbirds)を結成します。
初期のスティーヴィー・レイ・ヴォーンスティーヴィー・レイ・ヴォーンは、オースチンに出てから1975年に「トリプル・スレット・レヴュー」を結成しました。その時のメンバーは、力強い女性ボーカルのルー・アン・バートン、ベースは後にブラックトップ・レコードで良質のソロ・アルバムを出すW.C.クラーク、キーボードにマイク・キンドレッドというメンバーでした。 W.C.クラークとキンドレッドは、スティーヴィーがよく歌う"Cold Shot"の作者であり、W.C.クラークは自身のアルバム「Heart of Gold 」でも歌っており、それも素晴らしいです。バンドの2代目ドラマーがクリス・レイトンになり、おそらくこの頃にW.C.クラークもやめて、 1978年にルー・アン・バートンが脱退し、結果的に残されたメンバー三人、スティーヴィー、クリス・レイトン、ジャッキー・ニューハウスが「ダブル・トラブル」となります。 ボーカルがいなくなった事で、スティーヴィーが歌うようになったのもこの頃がきっかけとなっています。 1981年にはベーシストがトミー・シャノン(元ジョニー・ウィンター・バンド)に代わりました。
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