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初期のジャズと古典ブルース (主に女性歌手)

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シカゴ・ブルースシカゴ・バンド|   |ブログ:1920-1940年代 |
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1920年代~1930年代

 古典とカントリーの古典ブルース歌手(マ・レイニーやベッシー・スミス)で書きましたように、当時のバンド歌手は多くが女性でした。録音が開始された1920年代のはじめの頃の録音は、ノイズも多くて音は悪いですが、それも雰囲気でもあります。1930年代の録音になると、かなり良い音で聴く事が出来ます。(慣れるものです)

 マ・レイニーやベッシー・スミスは、古典ブルースとして紹介しましたが、初期のジャズ(ルイ・アームストロング達のような)のバンドをバックにして録音しました。その頃の他の歌手も沢山います。

テキサス・アレクサンダー (Texas Alexander) (1900-1954)



 

 主に女性歌手と書きながら、最初は男性歌手ですが、古典的なコンピ・アルバムには、必ずのように入っている人です。ブルースが非常に良いです。テキサスの名を冠してしますが、テキサス・カントリーブルースのブラインド・レモン・ジェファーソンとは印象が異なります。

 ギターのみの伴奏で歌っている曲も多いですが、ジャズ・ギターの草分け的な「Lonnie Johnson」「Eddie Lang」といった人がバックを付けていて、やはり洗練されている感があります。

 だいたい、よくバッキングをしているメンバーですが、ピアノの「Clarence Williams」もこの時代の初期ジャズ歌手のレコードでは、多く参加している人です。

Artist Instrument
Carl Davis Guitar
Eddie Heywood Piano
Lonnie Johnson Guitar
Little Hat Jones Guitar
Eddie Lang Guitar
King Oliver Cornet
Willie Reed Guitar
Clarence Williams Piano

マミー・スミス (Mamie Smith) (1883-1946)

 

 ボードヴィルやキャバレーで歌ったり、ジャズのメンバーと巡業したりしていました。ブルース歌手というよりは、ジャズ歌手という方が合っていますが、彼女が1920年にリリースした「Crazy Blues」は、100万枚以上の売り上げをしたということです。

 おそらく、この数字は当時では、とんでもないものだったのでしょう。その後の数年は、黒人の女性ブルース歌手が多くの録音を残します。その先鞭をつけただけでも価値が高いです。

 

アルバータ・ハンター (Alberta Hunter)(1895-1984)

テネシー州メンフィス生まれで、10代の始めの頃には家出をしてシカゴに行ったらしいです。かなりの早熟だったようで、すでに歌手になっていたようです。その後ニューヨークに移り、1921年には初録音をしています。 

 バックを務めた人たちの中には、ファッツ・ウォーラーやデューク・エリントンの名前も見えて、重要な女性歌手であります。ヨーロッパ公演も多数こなして、ロシアや中東までも行ってます。

 1956年には引退をしますが、1977年にはカムバックをして、アルバムのリリースもあります。また、80歳を過ぎたのに、その歌が素晴らしいです。(必聴!)

とにかく曲も良いし、80歳の超円熟ボーカルが冴えます。ギターは私の大好きなビリー・バトラーと言うことで、それを含めてお勧めします。

 

シッピー・ウォレス (Sippie Wsllace) (1898-1986)

 テキサス州ヒューストンの音楽一家(トーマス・ファミリー)に生まれ、1923年に初録音をしています。聖職者の父の元で幼い頃から教会で歌っていましたが、ヴォードヴィルの方に強く引かれていたようです。

 兄と弟と一緒にショーの巡業に参加して、10代の半ばにニューオリンズに移ります。そこではKing OliverLouis Armstrongと出会います。

 初期の録音は、「King Oliver」「Louis Armstrong」「Clarence Williams」「Bud Scott」「Sidney Bechet」といった、最上のメンバーがバッキング。

夫や兄弟が相次いで亡くなり、一時は音楽シーンから退いていましたが、1960年代半ばになり、カムバックを果たします。その頃の録音にはVictoria Spiveyとのコラボや、ソロもリリースされています。

 これは、ピアノに「Little Brother Montgomery」「Roosevelt Sykes」を擁して、切れがあり伸びやかなボーカルが冴えた盤です。

1966年に録音されながら、実に1992年になってリリースされた名盤です。

 

上の翌年に録音されていましたが、これも1990年になってリリースされたものです。

 ピアノにオーティス・スパン。さらにバンドをバックにしたテイクでは、the Jim Kweskin Jug Bandと言う、名前のようにジャグを使ったバンドを擁して、味わいのあるアルバムになっています。

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Blues: a Musical Journey

 

映画監督であるスコセッシ氏は、かなりのブルース通のようで、素晴しい選曲だと思います。

長いブルースの録音からすれば、ほんのわずかな曲数(110曲)ですが、実にツボを押えた選曲です。

参考までに全曲リストと簡単な説明を作りました。

 

 

1920年代の歌手

ルシール・ボーガン(Lucille Bogan)

Born:1897 : Died:1948 

1923年初録音

参考:Red Hot Jazz

 

アイダ・コックス(Ida Cox)

Born:1886 : Died:1967

1923年初録音

参考:Red Hot Jazz

 

ビクトリア・スピヴィ(Victria Spivey)

Born:1908 : Died:1976

1926年初録音

参考:Red Hot Jazz

 

エセル・ウォーターズ(Ethel Waters)

Born:1896 : Died:1977

1923年初録音

参考:Red Hot Jazz

 

バーサ・ヒル(Bertha "Chippie" Hill )

Born:1905 : Died:1950

1925年初録音

参考:Red Hot Jazz

   

アイダ・メイ・マック (Ida May Mack)

Born:1895 : Died:1934 

1922年初録音

 

ベッシー・タッカー(Bessie Tucker)

Born: : Died:

 

エドナ・ヒックス(Edna Hicks)

Born:1895 : Died:1925

1923年初録音

参考:Red Hot Jazz

 

マーサ・デェイビス(Martha Davis)

Born:**** : Died:

19**年初録音

 

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