テキサス(TEXAS)

　元々、メンフィス辺りと比べて地元の人間が多く、アコースティックのカントリー･ブルースも盛んでした。ブラインド･レモン･ジェファーソンからライトニン・ホプキンスへと、歴史的な人もテキサスにはいて、やはりブルースの人気は高いのです。ですからＲ＆Ｂが定着するのは比較的遅くなりました。

　以外ですが、テキサスのジャンプ･ブルース録音の最初は、「ロイ･ブラウン」と言う事です。ロイ･ブラウンはニューオリンズ生れですが、ヒューストンで学生だった時に、母が亡くなり、卒業後すぐにプロ･シンガーを目指しました。1940年頃は、まだジャンプ･ブルースもそれほどではなく、ウエスト･コーストへ行ったりしていました。1945年過ぎてからは、テキサスもジャンプ･ブルースが定着したようです。

　　テキサスの中心都市と言えばヒューストンです。ヒューストンは位置的にも、カンサス･シティからオクラホマ～ダラス～ヒューストンと、ジャンプ･ブルースのバンドが興業廻りを行うルートでした。さらに、ウエスト・コーストへ移住する人も多く、ウエスト･コーストから戻る人もいたりと、ブルースの人気は高いものがありました。

　テキサスは『テキサス・ギター・スター』のコーナーと重複しますが、一応掲載しておきます。よく、テキサスやメンフィスのギターはワイルドとかアグレッシブとか形容されますが、どこからどこまでがテキサスで、あるいはメンフィスなのかとかは気にしないで聴いています。

　あと、ルイジアナ・ブルーズと言うのも良くはわからないのですが、ここに一緒に掲載します。ゲイトマウス・ブラウンもルイジアナ・スタイルでやったりしてますから、きっと色々と交流があったのでしょう。隣の州ですし、川を少し上るとメンフィスですしね。

ロイ・ブラウン

ほぼ同じか、ボーナス入りでありました。在庫は2枚とか。

The Very Best of Roy Brown: Rockin' at Midnight

BOOGIE AT MIDNIGHT(CHARLY)
ROY BROWN

初レコーディングは、1947年のゴールド・スター・レーベルでの「ディープ・シー・ダイバー」です。さらに、同年にはデラックス・レーベルからの「グッド・ロッキング・トゥナイト」以降、スロー・ブルース系の曲などで人気を得ました。

　ゴールド・スター・レーベルは地元の会社ですが、ヒルビリー、カントリー･ブルースが多いレーベルでした。

　さらに、デラックス･レーベルはニュー･ジャージーのレーベルで、ニューオリンズにダレント探しに来ていたところに、ピアノ･ブルースマンの「セシル・ギャント」の紹介で入ったようです。

　しゃくり上げるような、粘っこい歌い方をする人ですが、慣れると中々良いです。40年代後半から50年代半ばまでのタイトル曲"Boogie at Midnight"他の絶頂期が聴かれます。

　「ハード・ラック・ブルース」「ブギ・タウン」などのヒットも飛ばしています。しかし、本格的なロックンロール時代の幕開けと共に人気は失速しました。

T・ボーン・ウォーカー

ありました。在庫2枚（と思いましたが、あるみたいです。）
モダン・ブルース・ギターの父

これも良いです。同じような内容ですが。
Blues Masters: The Very Best of T-Bone...

2枚組で、かなりの収録曲です。これは絶対にお得ですね。ティー・ボーンのベストの時期と言っても良いと思います。

参考まで、左に収録曲を掲載しておきます。1311円と言うのが信じがたいです。在庫2枚らしいです（1/21現在）
　　↓
The Complete Imperial Recordings:...　

T-BONE WALKER

1942年、キャピトル時代に「MEAN OLD WORLD」をヒットさせ、50年代もずっと充実しています。ウエスト・コーストのバンドスタイルで、エレクトリック・ギターのソロスタイルを築き上げた人です。

後の「B・B・キング」以降のエレクトリック・ギターを使うブルースマンに最も影響を与えた人です。超必聴盤！！。

T-BONE WALKER
CLARENCE "GATEMOUTH" BROWN
ALBERT"BLUES"COLLINS
JOHNNY"GUITAR"WATSON
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クラレンス・ゲイトマウス・ブラウン

ピーコック時代がありました。ほぼ同じです。
The Original Peacock Recordings

SAN ANTONIO BALLBUSTER
CLARENCE "GATEMOUTH" BROWN

　1949年から50年代のテキサスジャンプが聴けます。録音は古いですが、ぜひ聴きたいところ。英国のチャ－リーから出たものですが、少し後に日本で編集されたものが、ほぼ同じような内容で出ました。こちらも良いですが、16曲中13曲が同じです。一番好きなギタリストでしたから買ってしまいましたが・・。

　「OKIE DOKIE STOMP」などはこの後、いろんな人のカヴァーや、ブラウン自身の再録も聴きましたが、やはりこのテイクが最高です。他にも、神ワザ的なギターが聴けます。

　それに、歌が良いと言うか、声が渋くて飽きないですね。あくまでも私の好みですが・・・

T-BONE WALKER
CLARENCE "GATEMOUTH" BROWN
ALBERT"BLUES"COLLINS
JOHNNY"GUITAR"WATSON
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ピー・ウィー・クレイトン

これよりも多く入っています。
Complete Aladdin & Imperial Recordings

モダン・レコード時代
The Modern Legacy Vol. 1

Modern Legacy, Vol. 2: Blues Guitar Magic
Vol2は全曲試聴できます。

70年代のもの？ラフな感じがいいです。
Early Hour Blues

WILD BLUES GUITARIST
PEE WEE CRAYTON

　この人はテキサス・ワイルド・ギターと呼ばれ、"BLUES AFTER HOUR"のヒットもあり、かなりの人気がありました。"T-BONE WALKER"にギター指導を受けたり、ジャズギターのチャーリー・クリスチャンのファンでもあったそうです。

　その割には上手いとは思えないのですが・・・。このアルバムは、ニューオリンズへ行き、『デイブ・バーソロミュー』の重厚なバンドサウンドをつけての録音です。正直、あまり上手く無い歌とギターが、不思議とニューオリンズの重厚なリズムにうまく乗っている感じで、良い感じです。ギターの音も良いし、乗っています。