最近(2009年)も、ジャンプ・ブルース・R&Bを中心に聴いてますが、どうも考えようによっては、私が聴いているのはほとんどが、、ジャンプ・ブルースとR&Bと言ってもいいのかも知れません。良く聴く、T・ボーン・ウォーカーやゲイトマウス・ブラウンもテキサス・ブルースであり、ジャンプ・ブルースであり、R&Bであるので、境目はわかりません・・・
三大キング、オーティス・ラッシュ、バディ・ガイといった、アーバン・ブルースの人達も、R&B時代の曲を多くやっていて、特に「ルイ・ジョーダン」の曲などは、沢山のカヴァーを聴く事が出来ます。これを聴き比べるのが、私の一番の楽しみでもあります。
ルイ・ジョーダンは、アメリカの音楽史からみても、非常に重要な人で、ジャズの要素もあり、エンターテイメント性もあり、ビッグ・バンド中心のスタイルを脱皮して、少人数のスモール・コンボにおけるスタイルを提示した功績は大きく、後のジャンプ・ブルースから、リズム・アンド・ブルースやロックン・ロールへの源流ともなった人です。
ベスト盤1940年~50年頃のベスト盤でも一枚聴けば、その曲作りのセンス、歌・演奏と、どれも素晴しいものです。
ブルース進行の曲を多くやってる人やバンドを、ブルースマン、ブルース・バンドと呼んできましたが、特に基準はありません。あくまでも感覚的なものです。全曲スリーコードの曲しかやらないと言う事も無いでしょうし、バラードやら、ちょっと変わった進行、ワン・コードの曲、といろいろあるので、やはり感覚的な分け方ですね。
同じ感じのアルバムがありました。ヒットを連発していたデッカ時代のベスト盤。これを聴けばルイ・ジョーダンの魅力がわかります。
40年代に人気の高かったルイ・ジョーダンです。41年から54年までのベスト盤ですが、40年代は特に良いです。ベイシーと同じくデッカ・レーベルにいましたが、バンドは少人数ですっきりしています。ギターも前面に出てきて、リズム専門から、ソロ楽器への進化が見られます。
全般にノリの良いジャンプナンバーが聴かれます。後にカヴァーされた曲も多く、一番わかりやすい聴きやすいアルバムです。ブギのスタンダード的な曲も多く入っています。また、R&Bチャートにも多くの曲を送り込んでいます。
ジャズ風なのとかいろいろ出ていましたが、やはりジャンプなこれが良いです。配送は少し時間がかかるみたいですが、待つ価値ありですね。
Legends of Specialty : Roy Milton
同じく40年代中頃からのもので、ウエスト・コースト・ジャンプバンドの良いアルバムです。この人も40年代半ばから50年代初頭の頃にR&Bチャートにかなり乗った人です。
他のジャンプ・シャウターと比べて、ソフトな感じがします。46年のヒット「R.M. Blues」も入っています。やはり、この時代のものを。
これよりも古い録音と2枚ありました。おすすめです。
ロイ・ブラウンと対象的に、豪快に歌うシャウターです。声も凄いです。売れるきっかけは、ロイ・ブラウン"Good Rockin' Tonight"をのカヴァーしてからです。やはり、50年代初頭までが良い感じです。
これは、A面は豪放でパワフルなライブ盤です。古いですが、観客も盛り上がっていて、ヤジも飛び交い雰囲気がうかがえます。B面も気合いの入った曲が聴かれます。この人がオリジナルかどうかはわかりませんが、"AIN'T NOBODY'S BUSSINESS"と言えば『ジミー・ウィザースプーン』と言う程、有名な人です。
1909年1月12日米国オクラホマ州マスコギー生まれです。ローカル・バンドでピアニストとして各地で活動をし、カンサス・シティに定着ました。若きチャーリー・パーカーの才能をいち早く見つけた人でもあります。40年にはビッグバンドを結成。その中にはチャーリー・パーカーも参加していました。42年にはこのバンドでニューヨークへ進出し注目を浴びますが、2年後にはコンボへ縮小します。
「Walter Brown」が歌った「Confessing The Blues」は有名です。50年代以降はカンサス・シティのクラブで活動します。
1969年にフランスへ渡り、翌年、英国のジャズ・エクスポで人気を博す。フランス「ブラック&ブルー」録音で「T・ボーン・ウォーカー」とのセッションもあり。
同じタイトルのアルバムがありましたが、中身が違う気がしたので、別の良さそうなのを選びました。
47年に"KIDNEY STEW"のヒットがあり、サックスもひじょうに良いです。ジャズアルバムもあったりします。
これは、ギターを『T-ボーンウォーカー』がやっている70年頃のセッションです。他に、ハル・シンガー、ジェイ・マックシャンなど40年代の友人達と気楽なセッションと言う感じが良いです。