ウエストコーストを拠点にしていた人達ですが、ビー・ビー・キングやボビー・ブランドなど、すぐ後のブルースマンにも大きな影響を与えました。 ジャズの影響も強くあり軽いリズムやバラードの特徴があります。南部、特にデルタ・ブルースとはかなり違います。
ホーン、ピアノ、ギター、ベース、ドラムと言ったところがバンドを構成しています。カンザスやテキサスで活動していた人たちが、ある時期に大挙移動してきたと言うこともあり、レコード会社も多く、ニューオリンズのミュージシャンもよく録音しています。
いろんな意味で、影響力のあったのが、白人のバンド・マスターであり、プロデューサーであり、演奏者でもあった「ジョニー・オーティス」です。Harlem Nocturne(ハーレムノクターン:1945年)のヒットで有名になり、1958年には"Willie and the Hand Jive"というヒットもあります。
また、テキサス・ギターの「T・ボーン・ウォーカー」も、若い頃からロサンゼルスに住んでおり、ニューオーリンズの人も、ほとんどウエスト・コーストのレーベルで録音しています。
※最初は地域的・時代的な事は、あまり気にせずに、まずは聴いてみるのが良いですね。
ジョニーの周辺が網羅された、サヴォイの3枚組でコンプリート盤と言えるものです。リトル・エスターの「ダブル・クロッシング・ブルース」も聴けます。自らのヒット曲ハーレム・ノクターンも入っています。
Rhythm & Blues Caravan: The Complete Savoy Recordings
これはお薦めです。
この人は、枚挙に暇がないほど多くの関連するアルバムがあります。
このアルバムを見つけました。かなり安いです。
The Johnny Otis Show Live at Monterey
もう一枚良いのがありました。ジョニーの周辺が網羅された、サヴォイの3枚組でコンプリート盤と言えるものです。リトル・エスターの「ダブル・クロッシング・ブルース」も聴けます。自らのヒット曲ハーレム・ノクターンも入っています。
Rhythm & Blues Caravan: The Complete Savoy Recordings
超お薦めです。
50年代のコーナーに入れるのもどうかと思いましたが、ついでに紹介させていただきます。上述のジョニー・オーティス・バンドの、1970年『モントレー・ジャズ・フェスティバル』ライブですが、豪華ゲストを迎えてのものです。
エスター他、クリーンヘッド・ビンソン、ジョー・ターナー、ロイ・ミルトン、ロイ・ブラウン等、凄い顔ぶれです。
少し違いますが、年代的には良いと思います。
Memory Lane: The Best Songs Little...
ジョニー・オーティスが発掘した天才少女で、後のソウル界の女王的存在になるエスター・フィリップスです。まだ、13才くらいでの歌とは思えない程上手いです。
ヒット曲の「ダブル・クロッシング・ブルース」は聴きものです。
ジョニー・オーティスはギリシャ系の移民ですが、R&B界で色々な貢献をしました。プロモーター、プロデューサー的才能が豊かだったのでしょう。自らのバンドもさることながら、R&Bのマイナーな人達のアルバムなどにも関わっている人です。
スペシャルティ時代のがありました。少し待つけど価値有り。
Legends of Specialty : Joe Liggins & the Honeydrippers
かなり独特のリフフレーズが印象的な45年の「The Honeydripper」は、200万枚を売ったそうです。歌も穏やかで、インテリ・ジャンパーと言う感じです。
後年のチェスやケント録音に比べて、初期の編集盤が無かったようなきがします。これは4枚CDで初期の録音をほとんどカバーしています。
10代の後半には、「テキサス・アレグザンダー」の伴奏もしていたというので、かなりの腕前とは思いますが、それほどテクニックを前面に出すタイプではなく、歌もギターもほのぼのとした印象があります。
初期は弾語りから、R&Bのバンドなどをやっていたようで、ブギ・ウギのピアニストを起用したり、ジャズもこなす「ロイド・グレン」、バラードをやったら天下一品の「アイボリー・ジョー・ハンター」、さらには「ジェイ・マクシャン」と言った大物ピアニストともやっていて、なかなか凄い人なのです。
こちらは同時期の1枚。4枚は多すぎると感じたら・・
これがありました。
Driftin Blues: Best of
一番良い頃と感じる、アラディン時代のベスト盤。いい曲がぎっしりです。
何故かはわかりませんが、かなりのクリスマス・ソングがある人です。クリスマス・ソングだけのアルバムもあったりします。
メリー・クリスマス・ベイビーも名曲です。
ブルーズ畑で好んでカヴァーされる、『ドリフティン・ブルーズ』など渋い歌、ピアノが聴き物。大学で音楽を専攻してたらしく、かなりの理論派?かもしれません。センスの良いピアノフレーズが良いです。
ちなみに、チャールズが参加していた、スリー・ブレイザーズのリーダーである、ギタリストのジョニー・ムーアはオスカー・ムーアの実兄です。
シンス・アイ・メット・ユー・ベイビー(Since I Met You Baby)の大ヒットをあり、バラードには絶大な人気を持つ人です。
Legends of Specialty : Percy Mayfield
ウエストコーストを代表するR&B、ブルース歌手であり、またソングライターでもあります。
多くの人にカヴァーされた"Please Send Me Someone to Love"が、あまりにも有名です。また、"The River's Invitation"もよくカヴァーされます。
歌は穏やかな歌い方で、非常にムードがあります。ティー・ボーン・ウオーカーのバンドと比べてみると、ギターが弾きまくっているか、いないかの違いのようにも感じます。 これは25曲入りのCD盤です。
2ディスクの52曲入りがありました。これの3倍入っています。かなりのお得です。
同じく40年代中頃からのもので、とても気に入ってる人です。シャウターと言う感じはそれほどなく、おっとりとした歌い方が気持ち良いです。
ブギ・ウギをやる時は気合の入ったピアノが聴きものです。『パーティー』『ウィスキー』の付くタイトルが多いですが、好きなんでしょうね。
ブギ・ウギからR&B~ロックンロールの全部のスタイルをやっている感じです。