1950年代にR&Bからソウルへと確立されていくスタイルとは別に、グループ(ゴスペル・グループなどが元になっている)が人気を博してくる流れも生まれます。ニューヨーク(イーストコースト)、ニューオリンズ、ロサンジェルス(ウエストコースト)などの都市で多くのグループ(コーラスグループ)が活躍しました。
1931年生まれのサム・クックがゴスペル・グループの「ソウル・スターラーズ」のリードボーカルになったのが19歳の時ですから、1950年と言うことになりますが、ちょうどこの頃からR&Bバンドでボーカルを取っていた人などもポップなスタイルになっていったりして、混沌とした時代になっていきます。
ブルースと言う音楽も、その時々の流行を取り入れて続いてきた部分もありますから、この時代のブルースレコードを聴くと、そんなことを感じる事もあると思います。
ジョニー・オーティス・バンドのリトル・エスター、ニューオリンズのファッツ・ドミノ、イースコーストのルース・ブラウン、ファイヴ・キーズ、クローヴァーズ、レイ・チャールズ、さらにR&B歌手の大物ビッグ・ジョー・ターナーなどもロックロールの生成に一役かってます。
ここでは、ルーツにかかわらずグループをご紹介します。ドゥー・ワップ・グループにもブルージーなグループやバンドが沢山あり、ひじょうに楽しめますのでぜひ聴いてください。 |