私が最初に聴いたブルースがこの人です。(たまたま、オムニバス盤の1曲目に入っていただけですが)でも、結局この人のライブは見る事も出来ませんでした。それ以前に亡くなっていましたから、下のライブ盤で偲ぶのみです。
このライブと言うのが伝説的なもので、誰が録ったかはわかりませんが、69年のアン・アーバー・フェスティバルと、63・64年のシカゴのクラブでのものです。一般客がテープレコーダーを隠して持ち込み、自分の席で隠し録りをしたものらしいです。
ですから、とにかく音は悪いです。しかし、内容は最高のパフォーマンスで、何故レコード会社が彼の正式なライブを残さなかったのか不思議です。でも、これでも良いです。伝わりますから。
これはスタジオ盤の超名盤です。60年代のシカゴ・アーバン・ブルース必聴盤です。
残されているレコード自体が少ないですが、これら2枚はデルマーク・レーベルのもので、当時(70年頃)の日本でもかなりの人気がありました。ロックフリークにも人気があり、私の知り合いのロックの人も皆聴いていました。
ですから、この人の死は非常に残念としか言いようがありません。録音は少し悪いですが、内容は素晴しいアルバムです。サムの音楽に対する積極的な姿勢が伝わります。
上とはほぼ同時期のもので、こちらの方がカチッとした録音です。ここでは紹介出来ませんが、この2枚のセッションでレコードにならなかったテイクを集めたアルバムも出ています。
こちらも良いアルバムです。録音はかなり良いです。当時は本当に素晴しい音だと思いました。ただ、『きれいすぎるかな』と言う気もしますが、サム最後の録音かとも思われますから、いつも心して聴いています。
このアルバムは是非聴いてほしいです。確かに録音状態は悪いですが、もの凄いパワーを感じます。超おすすめ盤です。CDのジャケットデザインはこれとは違っています。
上記のように、彼の歌・ギター共に熱過ぎる程に熱いです。ブルース界の期待を背負っていた人の一人ですが、若くして逝ってしまったのが残念です。せめて10年後が聴きたかったと言う感じです。
どの曲も良いですが、アーバーでのブギは、もう絶句するほどのインパクトがありました。トリオでの演奏ですが、ギターの凄さに圧倒されます。臨時でやったドラムの「サム・レイ」も凄い!。まさに、これぞ「ハード・ブギ!!」です。