1935年生まれで、1997年に死去しました。57年頃にデビューしています。初期はよくわかりませんが、紹介する3枚は60年代~70年代半ば頃で、いずれも革新的なアイデアに満ちています。歌はソフトですが、力強さがあります。ギターも独自のスタイルを作っていて、素晴しいです。
67年にはパロス・レーベルから名曲"SOMEBODY LONE ME A DIME"を出しています。この曲は後に、ボズ・スキャッグスが取り上げヒットしましたが、クレジットはボズになっていて、フェントン・ロビンソンには印税が入らなかったらしいです。悪いのは、曲をボズに紹介した、『エルビン・ビショップ』ではないかと書いてありすが、真偽の程はわかりません。
フェントン・ロビンソンはブルースの求道家のような人で、住まいは安アパート、愛用のギターと、レコードを聴くセットくらいしか置いていなかったらしいです。
13曲入り(ジャケット同じで、下のアルバムの最初と最後の曲がボーナスで追加。テイクは同じかどうかは?)
LPと同じ曲数もありました。(ジャケット違い)
1974年にアリゲーターからリリースされた不朽の名盤。全曲素晴しいテイクが並びます。繊細なボーカル、T・ボーン・ウォーカー系のギターとも、独自のスタイルが完成されて、聴く程に味が出てきます。まさに、『ワン・アンド・オンリ-』なブルーズマン。
アリゲーターからの2枚目ですが、前作よりファンキーさが強調された作りです。こちらも全曲とも良い出来で、躍動感に満ちています。前作がベスト盤との見方が多いですが、私はこちらをよく聴きます。
こちらも負けずに良いアルバムです。
60年代半ばから、70年代半ばにかけてのマイナー・レーベルの作品を集めたもの。さすがに録音クオリティにばらつきがありますが、上記2枚と比べても遜色のないアルバムです。67年の"SOMEBODY LOAN ME A DIME"もここで聴く事が出来ます。