テキサス

ゲイトマウス・ブラウン
Clarence"Gatemouth"Brown

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概要

超テクニックのギター、フィドルも達人

Born:1924 : Died:2005

 テキサスギターの大御所です。どちらかと言うとヒューストン・ジャンプと呼ばれるハードなスタイルですが、とにかく器用な人で、フィドル(バイオリン)もよく弾いています。私はフィドル自体はそれほど好きではなかったのですが、フィドルでジャンプナンバーをやられた日には、さすがに『凄い』の一言でした。それ以来はフィドルも好きになりました。

 誰もが認める、有数のギター・テクニシャンです。また、ルイジアナ・スタイルのブルースもやります。ヒューストンはルイジアナとの州境が近いですし、元々テキサス州はメキシコでしたから、「テックス・メックス」などの音楽もあります。何でもこなせるゲイトマウス・ブラウンならではでしょう。

 1845年に米国28番目の州として併合され、奴隷解放につながる南北戦争(1861年)ではテキサスは南軍に属し、1870年になり合衆国への復帰が認められた経緯があります。ですから、アメリカの中のテキサスとしての歴史はそれほど古くはないのです。ウエスト・コーストへ行く人も多く、ブルース・サウンドも南部より軽い印象です。

初期スタジオ盤

SAN ANTONIO BALLBUSTER

(イギリス・レッドライトニン盤)

SAN ANTONIO BALLBUSTER

49年から50年代頃のテキサスジャンプが聴くことができます。録音は古いですが、ぜひ聴きたいところです。英国のチャ-リーから出たものですが、少し後に日本で編集されたものが、ほぼ同じような内容で出ました。こちらも良いですが、16曲中13曲が同じです。一番好きなギタリストでしたから買ってしまいましたが・・。

"OKIE DOKIE STOMP"などはこの後、いろんな人のやブラウン自身のも聞きましたが、このテイクが最高です。他にも、神ワザ的なギターが聞けます。
CDもあると思いますが、デザインなどはわかりません。

The Original Peacock Recordings

ゲイトマウス・ブラウン

(ピーコック録音)

Clarence Gatemouth Brown

12曲入りでこのアルバムとは同じ様な内容です。上のサンアントニオ・ボールバスターも何曲かあり。超お薦めです。

ブルースレコードは再発売、再編集ものがほとんどですから、なるべく曲名とか録音年の大雑把な事は調べておいた方が良いですね。

The Original Peacock Recordings

全般

THE DRIFTER RIDES AGAIN

THE DRIFTER RIDES AGAIN

クラレンズ“ゲイトマウス”...

 これも、気合いの入った一枚。それにしても凄いジャケットです。全部顔ですね。30センチLPでしたから、大きいです。もう一人のギタリストが結構ハードですが、この時期のゲイトマウス・ブラウンの好みだったのだと思います。

たまに、ウルサイ(サイドギターが)と感じますが、全体としては気に入ってます。「FUNKY MAMA」「ONE MINT JULEP」あたりはタマランです。トータルな印象は、ファンキー、かつロック的な音作りです。でもフレディー・キングやアルバート・キングとはかなり違った雰囲気です。

ジャケットは全然違いましたが、曲目は一緒でしたから同じアルバムですね。3曲ボーナストラックありです。参考まで曲目を右欄に掲載します。

ALRIGHT AGAIN!

ラウンダー・レーベル(1981年)

ALRIGHT AGAIN!&AMERICAN MUSIC TEXAS STYLE

 脂が乗り切っている頃で、ゲイトマウス・ブラウンの全てが詰まっているような、いろんな意味で素晴らしいアルバムです。82年のグラミー賞を受賞しました。ラウンダー・レーベル移籍1作目。

 Alright Again !

ONE MORE MILE

ラウンダー・レーベル(1982年)

One More Mile 

ラウンダー・レーベル2作目です。上の次のもので、これも甲乙付け難い素晴らしい内容です。

AMERICAN MUSIC TEXAS STYLE

(1999年)

AMERICAN MUSIC TEXAS STYLE

 90年代もコンスタントに新譜が出ています。いろんな事をやるゲイトマウス・ブラウンですが、やはりジャンプ・ナンバーが好きなので、これをお薦め。

American Music, Texas Style

Back to Bogalusa

(2001年)

バック・トゥ・ブガルーサ

Back to Bogalusa 

とにかくすごい!
2001年になり76歳かな、まだこれだけの声、ギター、他全てが若々しくて信じられないほどのアルバムです。テキサスはもとより、ルイジアナ・ブルースあり、ザディゴあり、スワンプ・ロックのカヴァーありの本人が言うとおりのオール・アメリカン・ミュージシャン。

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