brothers

ブルース・ブラザーズ
1作目

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概要

BRIEFCASE FULL OF BLUES(ブリーフケース・フル・オブ・ブルース)

BRIEFCASE FULL OF BLUES

向かって

右:ジョン・ベルーシ

左:ダン・エイクロイド

日本盤:ブルースは絆/ライヴ・デビュー
輸入盤:Briefcase Full of Blues

 1978年リリースのこのアルバムを聴いていただければ、ブルース・ブラザーズの魅力はわかると思います。その名の通り、ブルースはもちろんですが、ソウル・ミュージック、特にスタックス・レーベルをはじめに、メンフィス周辺のサザン・ソウルに対する入れ込みようはかなりのものです。

 このアルバムは、最初から観客のざわめきや拍手などが入り、ライブ盤の作りをしていますが、擬似的にライブの雰囲気にしたものです。映画は1980年公開です。

映画のBlues Brothers

 これとは別に、同時期に映画のサウンド・トラックも出されました。映画『ブルース・ブラザーズ』(The Blues Brothers)は、ジョン・ランディス監督『ブルース・ブラザース』(1980年)と、続編『ブルース・ブラザース2000』(1998年)があります。

  ブルース・ブラザーズ・2000 もサウンド・トラックはあります。他にもソウルシンガーを起用したライブなどは、日本でも行われたりしましたが、やはり、この二人がいないと、ブルース・ブラザーズとしては、ちょっとさびしいですね。(映画としてはとても楽しめました)

 彼等が取り上げている曲は、1940年代からの「リズム&ブルース」から、「ロックン・ロール」、「ダウンホームなシカゴ・ブルース」、「サザン・ソウル」、「ファンク色の強いブルース」と言ったところですが、ほとんどが当サイトで取り上げてきたものと一致していると思います。 なので、私自身かなり好きです。

 基本的に、サウンドの要となる、ベース、ドラム、ギターが、 かつてのスタックス・レコードのスタジオ・ミュージシャンですから、完璧と言えるほどに完成されたバッキングはあたりまえですね。今(2008年)聴いても、ひじょうにカッコ良いです。

関連アルバム

映画のサントラ盤

1980年(Movie Track)

1980年版 (Movie Track)

日本盤: ザ・ブルース・ブラザーズ...

輸入盤:The Blues Brothers: Original Soundtrack

 

ライブ盤

1980年

Made in America

3枚目のアルバムとなる、ユニヴァーサル・アンフィシアターでのライブ盤です。

コンプリート盤

1980年版

コンプリート盤

最初のアルバムと映画のサントラ、さらに上のライブと、アルバム3枚分が2枚組CDとなったもの。

これから聴こうという方には、最適かもしれません。特に、解説が入っていると思う、日本盤の方が良いかも。

日本盤:ザ・コンプリート・ブルース・ブラザーズ

輸入盤:The Blues Brothers Complete

ブルース・ブラザーズ の誕生

1975年:サタデイ・ナイト・ライブ

 ブルース・ブラザーズが、どのような経緯で出来たのか、あまり詳しくは知りませんが、1970年代初め頃に二人は出会っているようです。俳優を目指すうちに、1975年、「サタデイ・ナイト・ライブ」というテレビ番組に出演するようになったのが、大きなきっかけのようです。シンガーやバンドのオーデション的な番組だと、勝手に推察してます。

映画:アニマルハウス

 私も、映画の「ブルース・ブラザーズ」以前に、「アニマルハウス」という映画で、「ジョン・ベルーシ」の名前は知っていました。かなりのパロディ、ドタバタ的(あまり覚えてませんが)な映画でした。これで世界的に有名になったようです。

映画:ブルース・ブラザーズ

 その翌年には「1941」という映画で、「ダン・エイクロイド」と一緒に出ていて、さらに、その翌年の「ブルース・ブラザーズ」ですから、かなりのハイペースだったと思います。

ジョン・ベルーシ」はそれから2年後くらいに、おそらく麻薬が原因だと思いますが、亡くなってしまいました。主役の一人がいなくなり、続編が出るとは思っていませんでしたが、1998年になり「ブルース・ブラザーズ2000」が出ました。

※「ダン・エイクロイド」の方は映画の「ゴースト・バスターズ」で有名かと思います。 ちなみに、ゴースト・バスターズのテーマ曲も「レイ・パーカー・ジュニア」のファンクなブルースでしたね。きっとダン・エイクロイドの意向じゃないかと思いますが。

バンド・メンバー

BRIEFCASE FULL OF BLUES (邦題:ブルースは絆)

vocal

John Belushi ... 'Joliet' Jake Blues
ジョン・ベルーシ(1949年1月24日 - 1982年3月5日)
Dan Aykroyd .... Elwood Blues
ダン・エイクロイド(1952年7月1日 - )・カナダ出身

guitar

Steve Cropper .. Steve'The Colonel'Cropper
Matt Murphy .... Matt 'Guitar' Murphy

bass

Donald Dunn .....Donald 'Duck' Dunn

drum

Steve Jordon
Willie Hall .... Willie 'Too Big' Hall (映画ではこの人でしたが)

keyboard

Murphy Dunne ... Murph

horn section

Tom Malone ......Tom 'Bones' Malone : TENOR SAX
Lou Marini ......'Blue Lou' Marini : TENOR SAX
Alan Rubin ......Mr. Fabulous : TRUMPET

※Tom Scott : TENOR SAX
(映画には出てませんが、ホーンセクションでは、この人だけは知ってました。)

※Paul Shaffer : KEYBOAD
(音楽監督となっています。「ブルースブラザーズ2000」でも、クイーン・マゼッタの執事役で出演してますから、かなりの人なのでしょう。)

デビュー・アルバムの詳細

収録曲

 「ブルース・ブラザーズ」のレパートリーは、私などが「よく聴くブルース」と、かなり一致しています。ブルースと言っても範囲が広いですから、むしろ、スタックスに代表される、メンフィス・ソウルと言った方が、合っている感じです。ほとんどの曲がスタンダード的な有名曲です。

特に、40~50年代のR&Bナンバーを好んで取り上げている感じがします。

2.HEY BARTENDER 、8.I DON'T KNOW、11.FLIP FLOP &FLY の3曲はそれです。5.RUBBER BISCUITもそんな感じがします。

あと、60年代のサザンソウルから、1.I CAN'T TURN YOU LOOSE 、7.GROOVE ME、9.SOUL MAN などを取り上げています。

1と9あたりはスタックスの初期のヒット曲です。

3.MESSIN' WITH THE KIDはジュニア・ウェルズが60年代からやっている十八番と言ってもいいでしょう。ライブはもちろん、何度かレコーディングしています。

原曲 アルバム

1. Opening: I Can't Turn You Loose

( Otis Redding )

スタックスの看板シンガーだった「Otis Redding」の曲で、アル・ジャクソンのドラムに、ダンとクロッパーのコンビです。

Otis Redding

ライブ盤:Otis Redding

Live in Europe

2. Hey Bartender

 作者の「Floyd Dickson」。スペシャルティ盤が良いです。

「KOKO TAYLOR」のこのアルバムは、選曲も良いので。

 サミー・ローホーンの、ギターが、なかなかセツナイです。ブルース・ブラザースも、ココ・テイラーのテイクが好きなんだと思いますが・・、

このアルバムのテイクは洒落てます。

Marshall Texas Is My Home
Floyd Dixon

Koko Taylor

The Earthshaker

3. Messin' With The Kid
( Mel London )

  1960年の「Junior Wells」の「Chief Records」録音が最初のようです。

 「songwriter/producer」に「 Mel London」とあるので、この人は知りませんが、ソング・ライター、プロデューサーのようです。

 

Junior Wells

これは、70年頃で、クラプトンも参加。

Buddy Guy & Junior Wells Play the Blues

4. (I Got Every Thing I Need) Almost
( Don Walsh  )

→なんか、それらしきものを見つけました。ノイズありますが、かなりカッコイイです。ギターも良い!誰かはわかりませんが・・・

「Downchild」と言う、ライブ盤のようです。音は良いですので。

5. Rubber Biscuit
( 作者 ?)

「The Chips」と言う、コーラス・グループがやっています。

 

Jubilee & Josie R&B Vocal Groups, Vol. 4一応、ジャケットはこんなです。「Jubilee & Josie R&B Vocal Groups, Vol. 4 」と言うCDに入っていますが、アマゾンには、Vol. 2 と Vol. 3 しか 無かったですね。

6. Shot Gun Blues
 ( Don and Rick Walsh )

これは、マット・マーフィーのギターがフィーチャーされた、スロー・ブルースですが、誰が作ったんでしょう?

 オリジナル、あるいは他のテイクはありませんので、パスです。

一旦はパスしましたが、さらに調べて、わかってきました。カナダのブルース・バンドでした。写真は全然なくて、わかりません。ドンとリックと言う、兄弟かな?、身内であるのは、間違いないでしょう。

ドンは、「 (I Got Every Thing I Need) Almost」と同じ作者ですね。

ダン・エイクロイドはカナダ出身なので、その関係の知り合いかもしれません。

7. Groove Me
 ( Oliver Wang  )

ニューオリンズ的なリズムが得意な、King Floydのヒット曲。グルーブって良い言葉ですね。何か・・・

King Floyd

Choice Cuts

8. I Don't Know
( Willie Mabon )

 これは、一般に「Willie Mabon」作と言われていますが、私はクリップル・クラレンス・ロフトンの曲を聴いた時、「こっちが原点じゃないかな」と思ったので、それを聴いて下さい。

あと、ジェームス・コットンのテイクは、ギターが「マット・マーフィー」ですので、参考まで。

 

LOFTON

十八番なのか、数テイクやってますね。

Complete Recorded Works (1935-39)
Complete Recorded Works (1939-43)100% COTTON


100% Cotton

 

9. Soul Man
( Isaac Hayes/David Porter )

 スタックスでは、コンポーザーのコンビとして、多くの曲を書いてます。

「サム・アンド・デイブ」の曲の多くも、二人は書いてます。この曲は全米1位になった曲です。

Sam and Dave → Soul Man

Sam and Dave

良い曲だらけのアルバム。バックはもちろんブッカーT&Mg'sです。

The Best of Sam & Dave

10. 'B' Movie Box Car Blues
( Delbert Mcclinton )

この曲は、全然わかりませんが、白人のヴォーカリスト・ギタリストみたいです。かなりのアルバムを出してるようです。

一応、アルバムを見つけましたが・・・

Delbert Mcclinton

 

 

The Definitive Collection

11. Flip, Flop & Fly
( Charles Calhoun/Big Joe Turner )

さて、ラストを飾るのは、御大「ビッグ・ジョー・ターナー」の曲です。「Charles Calhoun」は知りませんが、一応、二人のクレジットになってます。

Big Joe Turner's Greatest Hitsサンプルのライブではありませんが、数多いアルバムの中の、ベスト盤を1枚。

Big Joe Turner's Greatest Hits

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