パワーブルース

サム・クック (Sam Cooke : 1931年 - 1964年)

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サム・クック

 『ソウル・スターラーズ』というゴスペル・グループのリードボーカリストからソロになり57年に「Keen」レコードと契約、R&B ,POPの両チャートで1位になる"YOU SEND ME"のヒットを出します。

 私も初期のリリースは詳しくなく、最近調べたところ、ソロになっての「Keen時代」「RCA時代」のどとらも、セット盤が出ていました。一枚ずつ揃えたら、とても大変なのでお勧めします。

 「ソウル・スターラーズ」にサム・クックの後釜として加入したのが、ジョニー・テイラーです。

その後、サムが自ら起こしたレーベル「サー・レコード」での秘蔵っ子、ボビー・ウーマックはラスト・ソウルマンと言われるほど、80年代にも良いアルバムをリリースしました。

また、サムはウエスト・コーストのジャジーなピアノプルースマン、チャールズ・ブラウンがお気に入りだったようで、Night Beat (1963) では、「Trouble Blues 」「Fool’s Paradise」「Get Yourself Another Fool」と、3曲もカバーしています。

ブログ・パワー・ブルース

米ローリングストーン誌が選ぶ「史上最も偉大なシンガー100人」の、10位まではこのページで確認できます。

 

 

ほぼ全キャリアから選曲されたこのベスト盤は、最初に聴くには実に良い内容です。

参考までに、このアルバムの収録曲です。

キーン(Keen)時代のアルバムが、3枚CDセットになってます。

(下のレーベル別アルバム紹介も参考にして下さい)

RCA時代の9枚がBOXセットになってます必聴の名盤もあり、もの凄いセットではあります。

(下のレーベル別アルバム紹介も参考にして下さい)

 

アレサ・フランクリンの場合は、オリジナルアルバムのMP3アルバムがありましたが、サム・クックの場合はベスト盤的なのが多いですね。 → → →

MP3アルバムです。100曲で900円か・・

MP3アルバムです。

MP3アルバムです。3つの中では、私ならこれかな・・・

キーン (Keen 1957-1960)

正直なところ、正式にアルバムとしてリリースされているものがよくわかりません。(おそらく、ベスト盤・オムニバス盤を除くと4枚)
できるだけリリース順に並べてみます。

Sam Cooke

星5個

Sam Cooke (Keen 1958)

Sam Cooke

1. You Send Me
2. The Lonesome Road
3. Tammy
4. Ol' Man River
5. Moonlight In Vermont
6. Canadian Sunset
7. Summertime (Part 1)
8. Around The World
9. Ain't Misbehavin'
10. The Bells Of St. Mary's
11. So Long
12. Danny Boy
13. That Lucky Old Sun
 上に掲載している3つのベスト盤とボックスセットの、真ん中の「Keen時代」の3枚セットに入っている「CD1」の前半ですが、これはヒット曲「You Send Me」も良いですし、「Summertime」「Danny Boy」と言った、スタンダード・ソングが良いです。まだ後のソウルフルな感じよりも、軽いポップな印象がありますが、これはこれで良いアルバムです。

Sam Cooke:Encore

Encore

このリンク先に中古盤がありますが、非常に高価ですね。CDセットが安上がりで良いと思いますね。

星4個

Encore (Keen 1958)

Oh! Look At Me Now

14. Oh! Look At Me Now
15. Someday
16. Along The Navajo Trail
17. Running Wild
18. Accentuate The Positive
19. Mary, Mary Lou
20. When I Fall In Love
21. I Cover The Waterfront
22. My Foolish Heart
23. Today I Sing The Blues
24. The Gypsy
25. It's The Talk Of The Town

 

 こちらは、「CD1」の後半ですが、タイトルが「Oh! Look At Me Now」になっていますが、元のタイトルは「Encore」だと思います。(曲の順番などからもそうだと思いますが・・・)

かなり、ジャズを意識した作りで、バックバンドもジャズのビッグバンドと言った感じです。

このようなサム・クックは、最近まで聴く機会が少なかったのですが、このようなセットが出ると、聴く機会も増えてきますね。

Sam Cooke:Tribute To The Lady

Tribute to the Lady

星4個

Tribute To The Lady (Keen 1959)

A Tribute To The Lady

1. God Bless The Child
2. She's Funny That Way
3. I Gotta Right To Sing The Blues
4. Good Morning, Heartache
5. Ain't Nobody's Bizness (If I Do)
6. Comes Love
7. Lover Girl
8. Let's Call The Whole Thing Off
9. Lover Come Back To Me
10. Solitude
11. They Can't Take That Away From Me
12. Crazy She Calls Me

Bonus Tracks:

13. There, I've Said It Again
14. One Hour Ahead Of The Posse
15. Summertime (Part 2)
 

 ビリー・ホリディをカヴァーした選曲で、やはりジャズも上手いというか魅力的です。 

 ただサム・クックのソウル的なところが好きな人には、曲によるかなとも・・・

 私などは、これだけ歳月を隔てて聴くと、もうどれも良いものに聴こえてしまいますね。

Hit Kit (Keen 1959)

星5個

Hit Kit (Keen 1959)

Hit Kit

1. Only Sixteen
2. All Of My Life
3. Everybody Loves To Cha Cha Cha
4. Blue Moon
5. Win Your Love For Me
6. Lonely Island
7. You Send Me
8. Love You Most Of All
9. For Sentimental Reasons
10. The Little Things You Do
11. Let's Go Steady Again
12. You Were Made For Me

Bonus Tracks:

13. Desire Me
14. Almost In Your Arms
15. Stealing Kisses
16. Win Your Love For Me (Alt. Version)

 私などが、より「サム・クック」らしいと感じるタイプの曲が多く。

 これって、当時のベスト盤ですが、選曲を見ても、ジャズではなく、ポップな方に向いていて、楽しめるアルバムです。

RCA (RCA 1960-)

RCAとは1960年に契約をしますが、亡くなった1964年の後もリリースされたアルバムがけっこうあるので、ここでもキーンと同じく、知るところをご紹介します。偶然にも9枚入りのBOXセットがあったので、リリースされたアルバムの全貌らしきものがわかりました。(何枚かは未聴ですが・・・)

版権の問題などもあり、CD化がされていなかったアルバムなども、ボックスセットでCD化されて、ひじょうにありがたい事だと思います。RCAでの3枚目あたりからは、制作の権利(それまでのレコード会社側からの要求が多かった)がサム自身に移り、かなりソウル的な面が出てきて良いです。

Cooke's Tour(1960)

クックズ・ツアー(紙ジャケット仕様)

星3個

Cooke's Tour(1960)

1. Far Away Places
2. Under Paris Skies
3. South Of The Border
4. Bali Ha'I
5. The Coffee Song
6. Arrivederci, Roma
7. London By Night
8. Jamaica Farewell
9. Galway Bay
10. Sweet Leilani
11. Japanese Farewell Song
12. The House I Live In
 

 RCAに移籍しての最初のアルバムですが、ジャズ風なコンセプトを望む会社の方針で、ちょっと物足りないです。

このあたりも、好みの問題ではあるのですが、ディープなソウルの元祖と思っている私としては、ちょっと違うなと感じます。

 

 

Hits of the 50's (1960)

ヒッツ・オブ・ザ・50’S(紙ジャケット仕様)

星3個

Hits of the 50's (1960)

1. Hey There
2. Mona Lisa
3. Too Young
4. The Great Pretender
5. You, You, You
6. Unchained Melody
7. The Wayward Wind
8. Secret Love
9. The Song From Moulin Rouge
10. I’m Walking Behind You
11. Cry
12. Venus
 

まだ同じような路線が続いてますが、前作と同じ年に出てるので、まとめて録音されていたのかもしれません。

有名な曲がほとんどなので、

Sam Cooke/Swing Low (1960)

サム・クック(紙ジャケット仕様)

星4個

Sam Cooke/Swing Low (1960)

1. Swing Low, Sweet Chariot
2. I’m Just a Country Boy
3. They Call the Wind Mar?a
4. Twilight on the Trail
5. If I Had You
6. Chain Gang
7. Grandfather’s Clock
8. Jeanie With the Light Brown Hair
9. Long, Long Ago
10. Pray
11. You Belong to Me
12. Goin’ Home
 

ヒット曲「Chain Gang」を含む、やっとサムが中心になって制作されたと思えるアルバムで、このあたりから良いアルバムが続きます。

 

My Kind of Blues (1961)

マイ・カインド・オブ・ブルース(紙ジャケット仕様)

星5個

My Kind of Blues (1961)

1. Don’t Get Around Much Anymore
2. Little Girl Blue
3. Nobody Knows You When You’re Down and Out
4. Out in the Cold Again
5. But Not for Me
6. Exactly Like You
7. I’m Just a Lucky So and So
8. Since I Met You Baby
9. Baby, Won’t You Please Come Home
10. Trouble in Mind
11. You’re Always on My Mind
12. The Song Is Ended

同じジャズでも、スタンダードなジャズ曲よりも、ジャズっぽい曲にジャジーなギターが絡む曲などが好きなのですが、このアルバムはタイトルのようにブルージー&ジャジーで、まさに好みに合います。

 

 

Twistin' the Night Away (1962)

ツイストで踊りあかそう(紙ジャケット仕様)

星5個

Twistin' the Night Away (1962)

1. Twistin’ the Night Away
2. Sugar Dumpling
3. Twistin’ in the Kitchen With Dinah
4. Somebody’s Gonna Miss Me
5. A Whole Lotta Woman
6. The Twist
7. Twistin’ in the Old Town Tonight
8. Movin’ and a’Groovin’
9. Camptown Twist
10. Somebody Have Mercy
11. Soothe Me
12. That’s It?I Quit?I’m Movin’ On

ライブ盤とベスト盤を除いたアルバムで考えると、リズムものにおけるサムが凝縮されたような一枚で、「Twistin’ the Night Away 」「Sugar Dumpling」「Somebody’s Gonna Miss Me 」「Movin’ and a’Groovin’」「Somebody Have Mercy 」「Soothe Me」と、サム・クックらしさが堪能できるアルバムです。

Mr. Soul (1963)

ミスター・ソウル(紙ジャケット仕様)

星4個

Mr. Soul (1963)

I Wish You Love
2. Willow Weep for Me
3. Chains of Love
4. Smoke Rings
5. All the Way
6. Send Me Some Lovin’
7. Cry Me a River
8. Driftin’ Blues
9. For Sentimental Reasons
10. Nothing Can Change This Love
11. Little Girl
12. These Foolish Things

こちらは前作とは対照的に、しっとり、じっくりと歌うタイプの曲が多いです。ちょっと甘めのストリングスが絡むアレンジですが、歌そのものは良いです。「Cry Me a River 」「 Driftin’ Blues 」あたりからは、特にソウルを感じます。

出来れば、もう少しワイルドなら嬉しいですが、それは、ライブ盤で楽しみましょう。

Night Beat (1963)

ナイト・ビート(紙ジャケット仕様)

星5個

Night Beat (1963)

1. Nobody Knows the Trouble I’ve Seen
2. Lost and Lookin’
3. Mean Old World
4. Please Don’t Drive Me Away
5. I Lost Everything
6. Get Yourself Another Fool
7. Little Red Rooster
8. Laughin’ and Clownin’
9. Trouble Blues
10. You Gotta Move
11. Fool’s Paradise
12. Shake Rattle and Roll
 

ブルースが好きな人は、このアルバムは気に入ると思います。チャールズ・ブラウンが好きなサムらしく、「Trouble Blues 」「Fool’s Paradise」あたりは、かなりしびれます。

 

 

One Night Stand: Live at the Harlem Square Club 63

ハーレム・スクエア・クラブ1963(紙ジャケット仕様)

星5個

One Night Stand: Live at the Harlem Square Club 63 (1963)

1. Soul Twist/Introduction
2. Feel It (Don't Fight It)
3. Chain Gang
4. Cupid
5. Medley: It's All Right/For Sentimental Reasons
6. Twistin' The Night Away
7. Somebody Have Mercy
8. Bring It On Home To Me
9. Nothing Can Change This Love
10. Having A Party
 

ハーレムスクエアのライブと同じものですが、内容を充実させた盤です。

キング・カーティスのサックスは最高です。クリス・ホワイトのギターもいかしてます。

 

 

ここまでは、ボックスセットに入っている盤を個別にご紹介しましたが、1961年からのわずか3年間の充実は、本当に凄いですですね。まさに後々まで影響を与えたサム・クックが、この時期に残されたアルバムでしっかりと聴かれます。サム・クックの全貌が知りたい方はこちらもあります。

Ain't That Good News (1964)

Ain't That Good News

星5個

Ain't That Good News (1964)

1.Ain't That Good News
2.Meet Me At Mary's Place
3.Good Times
4.Rome Wasn't Built In A Day
5.Another Saturday Night
6.Tennessee Waltz
7.A Change Is Gonna Come
8.Falling In Love
9.Home
10.Sittin' In The Sun
11.No Second Time
12.The Riddle Song
 

生前最後のリリースとなったアルバムです。後にもベスト盤が出ると半分くらいの曲が選ばれるほどの名曲が揃っています。

この後も、何枚かリリースがありますが、かなりの曲数を書き溜めていたようです。

「A Change Is Gonna Come」は、いまだに歌い継がれる名曲です。この曲は黒人としての始めてのメッセージソングとも言われます。

サムがこの曲を書く契機となったのは、ボブ・ディランの「風に吹かれて」を聴いた時だそうです。

ライブ盤

 

 

ライブ盤は2つあり、1964年にリリースされたのが左の「コパ」です。当時はこれが唯一でしたが、1984年になり見つかったのが「ハーレムスクエア」です。下の「ワンナイト・スタンド」は、「ハーレムスクエア」を再発したものです。

「コパ」はジャズ・テイストなライブで、白人向けのお店でのちょっと固い感じのライブです。

「ハーレムスクエア」は、黒人向けのひじょうにエキサイティングな、まさにサム・クックのソウルが堪能できるライブです。

(再掲)

One Night Stand: Live at the Harlem Square Club 63

ハーレム・スクエア・クラブ1963(紙ジャケット仕様)

星5個

One Night Stand: Live at the Harlem Square Club 63 (1963)

1. Soul Twist/Introduction
2. Feel It (Don't Fight It)
3. Chain Gang
4. Cupid
5. Medley: It's All Right/For Sentimental Reasons
6. Twistin' The Night Away
7. Somebody Have Mercy
8. Bring It On Home To Me
9. Nothing Can Change This Love
10. Having A Party
 

ハーレムスクエアのライブと同じものですが、内容を充実させた盤です。

キング・カーティスのサックスは最高です。クリス・ホワイトのギターもいかしてます。

 

 

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