パワーブルース・ソウル・ロック・ジャズ・等々・雑記

Power Blues 雑記の1

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このページですが、2002年のサイト開設時にトップページにあった記事を切り取ったものです。

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リズム・アンド・ブルース (R&B)

概要

The Roots of Rock 'n' Roll: 1946-1954私自身、R&B(リズム・アンド・ブルース)と言う言葉は、かなり曖昧に使っている気がします。さまざまな書籍を見ても、明確な定義は無いようです。

 例えば、主にブルースを聴いている人、ソウルを聴いている人、あるいはジャズを聴いている人などにより、とらえ方は様々なようです。

The Roots of Rock 'n' Roll: 1946-1954

このアルバムの曲目(ほぼ年順になってます)

 私の場合は、ブルースから派生してソウルとの中間的音楽と考えてきました(言葉ではこの程度しか言えません)。良い音楽であれば良いと言う事で、まずはコンピレーション盤で大雑把に聴くのも良いと思います。

 最初にR&B(リズム・アンド・ブルース)と言う言葉を使ったのは、ビルボードらしいです。1947年に、それまではレイス(Race)と呼ばれていた白人以外(黒人)のレコードを、R&B(リズム・アンド・ブルース)部門に変えてランキングしたのが始まりです。

 名付けたのは、当時ビルボードの記者だった、「ジェリー・ウェクスラー」と言う人ですが、どこかで聞いた名前だと思ったら、後に「アトランティック・レコード」に入社した、とても有名な人でした。

 この事から、R&B(リズム・アンド・ブルース)と言う言葉が、特定のジャンルを指しているのではないことがわかります。この部門にはブルース、後にはロックン・ロール、ソウルの曲などもランキングされるのですから、私などが曖昧になるのも当然ですね。

 1930年代から40年代は、すでにビッグ・バンドが全米で活動していて、特に南西部(テキサス、カンサスあたり)はブルース色を強く残していました。このようなブルースを、ジャンプ・ブルースと呼んだりします。ブギ・ウギ (boogie-woogie)の影響が強く、後のアーバン・ブルースやロックンロールにつながります。

 また、バンド構成が大人数になり、ホーンセクションのリフをバックに歌うスタイルが多く、バックの音に負けないように、ボーカルも絶叫する歌い方になり、『シャウター』などと呼ばれる人もいます(全部が叫んでばかりではないですが)。そんな中で私が聴いているものをいくつか上げてみます。年代的には40年代の半ばから50年頃までが良いと思います。(この頃からR&B(リズム・アンド・ブルース)となるわけですね)

 ウエスト・コーストのR&Bは、イースト・コーストよりもブルース色が強く、私はテキサスや中西部とともに好きです。その代表が「ジョニー・オーティス」です。白人ながら多くの人とバンドをプロデュースした、とても影響力のある人です。

 イースト・コーストでは、ゴスペルをベースとしたコーラス・グループが多く出てきて、ソウルあるいはロックンロールへと繋がって行きます。

50年代も半ば頃にはロックンロールが流行り、この頃にはソウル音楽の初期の人達もデビューしてきます。『ジェームス・ブラウン』『サム・クック』『ジャッキー・ウィルソン』なども50年代半ばに出てきた人達です。勿論、このような流れも色々と関連しているのですが、取り合えずは気にいっているものを紹介します。

 このようなスタイルにも多くのパターンがあり、さらに地方によっても違ったスタイルがあったり、いつでも変化していたわけです。同じ40年代の半ばから50年代の始めの頃は、シカゴではデルタスタイルのマディ・ウォーターズも、レコーディングを盛んにやっていますし、ブルースがR&Bのチャートにも登場した時代です。

 ブルース・レーベルのチェスからも、『チャック・ベリー』『ボ・ディドリー』と言ったロックンロールの人達が出ました。(ボ・ディドリーがロックンロールとは思いませんが、60年代の雑誌などでは、よく一緒に紹介されてました。)

 また、ニューオリンズも独特の雰囲気がある土地柄で、『デイブ・バーソロミュー』『ファッツ・ドミノ』等が、R&Bからロックンロールへと変って行くような事をやっていました。

 大恐慌から戦後にかけての急激な変化があった頃だったわけです。 そんな諸々のスタイルをつなぐのが、まさにブルースと言う音楽(形式・スタイル)だと思います。

 カウント・ベイシーの場合、普通はジャズで語られる人ですが、初期に関してはジャンプ・ブルース的な人と感じます。彼は1904年ニュージャージー州生まれです。ニュージャージー州はニューヨーク州のすぐ南のあたりですから、イーストコーストで活動するのが普通だと思うのですが(実際、最初はニューヨークに行きました)、何故かカンサスシティを拠点にバンドを結成します。きっと、この土地のブルース・スタイルが気に入ったのでしょう。

 カンザスでは、少人数のスモール・コンボ・スタイルで、ルイ・ジョーダンがヒットを連発し、多くのバンドや、フィーチャー・ボーカルが追従しました。ルイ・ジョーダンはイースト・コースト(ニューヨーク)に拠点を変えますが、ジャンプ・ブルースはウエスト・コーストで、より盛んでした。

 南部デルタに根ざしたブルースとは別に、ジャズ・ブルースがレコードとしてアメリカ全土にブルースを広めたのですが、当然、時代が下る程に色々な地域で、様々に変化していくわけです。

 私はブルースが好きですから、どちらかと言うとウエスト・コーストの方が好みですが、かと言って、50~60年代のイースト・コースト、ニューヨーク等で活躍した、キング・カーティスや、コーラス・グループのバックを勤めた、多くのセッションマンも大好きですので、結局ブルースっぽいものは何でも好きと言う事になります。

 あと、南部と北部の中継点であるメンフィスも、最も好きなブルース(リズム・アンド・ブルース)マンが集まっていて、とても重要な都市ですし、ニューオーリンズは常に重要な音楽都市です。

おすすめのパワー・ブルースマン

アーバン・ブルースの三大キング

アルバート・キングフレディー・キングビー・ビー・キング

アルバート・キング 私が一番聴いたと思える人で、少し多めに取り上げます。ブルースに限らず、ロックギタリストにも多大な影響を与えた人です。  >>続き

 

フレディー・キング(フレディ・キング) いつでも気合で歌い弾くフレディー・キング(本名:フレディ・クリスチャン)は、三大キングの中では一番若く、他の二人よりも10才くらい年下です。  >>続き

 

ビー・ビー・キング ビー・ビー・キング(本名:ライリー・B・キング)も多くの長期にわたり活躍した人と同じく、楽曲・アルバムがあまりにも多過ぎ、それがいろんなところから発売されていて  >>続き

シティ・アーバンの中心地

シカゴ・ウエスト・サイド

マジック・サムオーティス・ラッシュフェントン・ロビンソン

マジック・サム私が最初に聴いたブルーズがこの人です。(たまたま、オムニバス盤の1曲目に入っていただけですが)でも、結局この人のライブは見る事も出来ませんでした。それ以前に亡くなっていましたから、下のライブ盤で偲ぶのみです。 >>マジック・サムの続き

オーティス・ラッシュ 56年に"I Can't Quit You Baby"でデビューした割には、73年頃に出ていたレコードが、あまりにも少なくて意外でした。後に分かった事ですが、契約していた、デューク・レーベルなどでは、5年間でリリース無しとか(0ではないかも?)、色々と見聞きしましたが、真相はわかりません。いずれにしても、その実力の割には良いアルバムは少ないです。 >>オーティス・ラッシュの続き

フェントン・ロビンソン 1935年生まれで、1997年に死去しました。57年頃にデビューしています。初期はよくわかりませんが、紹介する3枚は60年代~70年代半ば頃で、いずれも革新的なアイデアに満ちています。歌はソフトですが、力強さがあります。ギターも独自のスタイルを作っていて、素晴しいです。 >>フェントン・ロビンソンの続き

シカゴ・ブルース

マディ・ウォーターズバディ・ガイ
エルモア・ジェームスアール・フッカー

 マディ・ウオータース元の「チェス・レコード」は、1947年(48年とも?)にポーランド系移民であるレナードとフィルのチェス兄弟(女性パートナーもいた?)が設立した「アリストクラット」と言う会社です。ブルースだけというわけではなく、ジャズ、スピリチュアルなども録音していました。

 後にチェス兄弟は「チェス・レコード」を設立(1950年)します。その時に「アリストクラット」は「チェス」に吸収されました。>>マディ・ウォーターズの続き

 バディ・ガイ エルモア・ジェームス アール・フッカー

ロバート・ロックウッド・Jrジェームス・コットン
エディ・テイラー
フィリップ・ウォーカー

 ロバート・ロックウッド・ジュニア ジェームス・コットン エディ・テイラー フィリップ・ウォーカー

オンリー・ワン・ブルースマン

なんとなく一匹狼的な人

ジョン・リー・フッカーライトニン・ホプキンス

 ジョン・リー・フッカー ライトニン・ホプキンス  

 

馴染みやすいアルバム

アン・アーバー・ブルース・フェスティバル

アン・アーバー・ブルース&ジャズ・フェスティバル

アン・アーバーのアルバムジャケット各人一曲のみしか聴けませんが、有名なブルースマンが多数出演しています。どんな人なのかを知るのにはとても良いアルバムです。 シカゴ・ブルースの二人の大物、ハウリン・ウルフマディ・ウォーターズ、アグレッシブなブギのハウンド・ドッグ・テイラー、男性・ブルースボーカリストとしての最高峰ボビー・ブランド、女性・ブルース・ボーカリストとしての最高峰のココ・テイラー

 シカゴ・ウエストサイドのアーバン・ブルースマン、フレディー・キングオーティス・ラッシュルーサー・アリスン、R&Bサックスのジュニア・ウォーカー、さらに、白人ながらニューオリンズ・スタイルの代表的なピアニストドクター・ジョン、白人女性ながらスライド・ギターの名手ボニー・レイットなど超大物がズラリと並びます。  >>続き

ボビー・ブランドルーサー・アリスンオーティス・ラッシュフレディ・キング

 ボビー・ブルー・ブランド 大御所と言う感じがぴったりのボビー・ブランド(ボビー・ブルー・ブランド)です。さすがに、ジャケット写真にも採用されてます。凄く良いなと思うのは、やはり初期からHere's The Man"(1960年頃) >>続き

デユーク(DUKE)時代の、ベスト盤を除くコンプリートです。日本では、それほど人気が出ない人で残念ですが、私はとても好きでした。

 ルーサー・アリスン 私がブルースを聴くきっかけになった人の一人であるルーサー・アリスンですが、97年に58才で亡くなりました。  >>続き

 オーティス・ラッシュ 56年に「I Can't Quit You Baby」でデビューした割には、73年頃に出ていたレコードが、あまりにも少なくて意外でした。  >>続き

フレディー・キング(フレディ・キング) いつでも気合で歌い弾くフレディー・キングは、三人の中では一番若くて、他の二人よりも10才くらい年下です。  >>続き

マディ・ウォーターズハウンド・ドッグ・テイラーココ・テイラーハウリン・ウルフ

 マディ・ウォーターズ この人も多くのレコードがあり、確か10枚組くらいのセットもあると思います。ですから、ここで紹介するのはほんの一部です。ブルースのみならず  >>続き

 ハウンド・ドッグ・テイラー 普通ギター・トリオと言うと、ギター、ベース、ドラムの3人構成ですが、ここはギターが2人いてベースがいないと言うトリオです。当然音は荒いですがハードブギのノリは抜群  >>続き

 ココ・テイラー 私が聴くブルースの女性ボーカルは、ビッグ・ママ・ソートンと、このココ・テイラーくらいなのですが、  >>続き

 ハウリン・ウルフ まさに、ハウリン・ウルフと言う名前が持つイメージどおりの歌声です。私はこの人の歌を聴いて、ブルースに本格的にハマル事になりました。  >>続き

ウエスト・コースト系ブルース

テキサス・ギター・スター

T・ボーン・ウォーカーゲイトマウス・ブラウンアルバート・コリンズジョニー・ギター・ワトソン

 ティー・ボーン・ウォーカー(T-ボーン・ウォーカー)
モダンブルース・ギターの父とも呼ばれる、ティー・ボーン(T・ボーン)・ウォーカーのアルバムは、どれもそれなりに良いものばかりです。時代とともに変化していくのは当然ですが、ファンキーにしても彼一流のスタイルがあり魅力的です。 >>続き

 ゲイトマウス・ブラウン
テキサスギターの大御所です。どちらかと言うとヒューストン・ジャンプと呼ばれるハードなスタイルですが、とにかく器用な人で、フィドル(バイオリン)もよく弾いています。 >>続き

 アルバート・コリンズ
私はテキサススタイルのギターが好きでたまらないのですが、テキサスのギタリストは、アグレッシブは当たっていますが、さらに凶暴ギターなどと言われたりする人もいます。その代表格に見られているアルバート・コリンズですが、その通りだと思います。 >>続き

 ジョニー・ギター・ワトソン
テキサスのギタリストは、乾いた音で弾きまくる人が多いと思いますが、この人は正にそのイメージで、私のギターアイドル的な存在です。テキサス系のギターはキレが身上だと思いますが、この人の歩んだ70年代後半からのファンク路線は、クールなキレとブルースマンならではのギターフレーズがぴったりで、彼独自のスタイルを表現していたと思います。 >>続き

 

その他

レコード会社とレーベル

 今までは漠然と「何々レコード」「何々レーベル」と書いてきましたが、最近調べてみたらレコード会社の吸収・合併・買収などが複雑で、ますます分らなくなってしまいました。 ですから以後もだいたい同義的に書いていると解釈して下さい。

 たとえばスタックスと言うメンフィスの有名なレーベルがありますが、ある時期にアトランティックというイーストコーストのレコード会社傘下になりました。

 この場合販売レコード会社はアトランティックですから、アトランティックのマーク・ロゴなどが付きますが、それと一緒にスタックス・レーベルのロゴも付いています。

 全部かはわかりませんが、たいてい付いています。これはあくまでもレーベルはスタックスと言う事です。つまり録音した会社がレーベルです。食品などにたとえれば、生産者表示にあたりますね。

 ※ただしこれがどこまで厳密に取り決めがあるのかは分りません。

 買う立場からするとオリジナルのラベルが貼ってある方が嬉しいですが、そうでない時もありますから難しいです。もっともCDが主流の現在では関係ないかも知れませんね。

 元の語源はレコード盤に、録音した会社のロゴ・曲目・日付などを印刷したラベル(label)を貼る事(レーベリング:labeling)からきていますが、それがいつしかレーベルとして呼ばれるようになりました。

 ですから一つのレコード会社にいくつかのレーベルが存在する事もあるわけです。大手の会社はいくつも傘下の子会社を持っていたりしますからね。

 

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