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シカゴ・ザ・ブルース・トゥデェイCHICAGO THE BLUES TODAY! (VANGUARD)(キング) VOL.1〜VOL.3 (1965頃)3枚のシリーズものです。今になってこの盤を取り上げたのは、『アン・アーバー』のコーナーで紹介するはずだった『ジョニー・シャインズ』がまだだった為です。 このシリーズは『サム・チャーターズ』と言う白人が、50年代に脚光を浴びながら、60年代頃には録音や音楽活動をやらなくなった人や、行方不明(本人は逃げ隠れしてるわけではないのですが)になったブルースマンを捜し出して、再度活躍してもらおうと言うのがコンセプトの様です。 ジョニーも10年くらい活動を止めていて、ギターも質流れにしたと言う様な状況でしたが、なかなか良い出来だと思います。 これは、Vol_3ですが、片面は『ジョニー・ヤング』です。両方のバンドに『ウォルター・ホートン』(ハープ)が参加しています。元々はVol_2の『オーティス・ラッシュ』が目当てで買った3枚ですが、肝心のラッシュはそれほど良いとは思えませんでした。『ジュニア・ウェルズ』『ジェームス・コットン』は良かったです。 コットンのバックを付けた、ピアノの『オーティス・スパン』がドラムと二人でやってるのも良いです。あと、エルモア・ジェームスと一緒にやっていた、従兄弟の『ホームシック・ジェームス』もエルモア・ジェームス・スタイルのボトル・ネック(スライド・ギター)を聴かせてくれます。 販売状況→シカゴ・ザ・ブルース・ トゥデェイ チャンス・ヴィンテージ・ブルース・リズム・アンド・ブルースCHANCE VINTAGE BLUES /R&B CROPS (P-VINE SPESIAL)VOL.1〜VOL.3 (1955頃)『ジョニー・シャインズ』が一番良かった頃の50年代の『チャンス・レーベル』のもので、やはりVol_3までのオムニバスです。3枚のうち2枚を聴いてますが、この辺はそれほど深くは聴いていませんが、良い出来である事はわかります。 ここでも『ウォルター・ホートン』がハープです。仲が良いんでしょうね。ジョニーは『ロバート・ジョンソン』と一緒に南部を演奏旅行もしていました。歌も良いですが、マイクが音割れするほど声が大きいので、夜中に聴く時は気をつけましょう。 販売状況→見つかりませんでした。ここで紹介したいメインはジョニー・シャインズとビッグ・ウォルター・ホートンなので、そのあたりを調べました。シャインズよりもホートンが多かったですね。 ドロップ・ダウン・ママDROP DOWN MAMA (CHESS) (1950頃)これは、もっと古い録音になります。やはり、いろんな人のオムニバスですが、なかなか良いです。『ジョニー・シャインズ』も2曲ですがかなり良いです。 『ロバート・ナイトホーク』が4曲入ってますが、この人の歌とスライド・ギターは聞き物です。『アール・フッカー』のスライド・ギターも、この人がお手本だなと思います。(9/19) ロバート・ナイトホーク→ Masters Of Modern Blues サニー・ボーイ・ウィリアムソンSONNY BOY WILLIAMSON ・ (CHESS)お気付きかと思いますが、この上下の3枚は70年代に7枚シリーズで出されたものです。モノクロのジャケットで統一されてます。 他にバディ・ガイのデビュー盤、ハウリン・ウルフとマディ・ウォーターズ、ジミー・ロジャースの各ソロ盤、そしてアルバート・キングとオーティス・ラッシュの抱合せ盤エルモア・ジェームスとジョン・ブリムの抱合せ盤あたりが一緒に発売されました。 全部をまとめて買うと、オマケに白いオムニバス盤が付いてきました。かなりの名盤が揃っていました。 サニー・ボーイ・ウィリアムソンの場合は二人いますが、どちらも良いです。サニー・ボーイの『1』は『グッドモーニン・リトル・スクールガール』があまりにも有名です。こちらはサニー・ボーイ・ウィリアムソン『2』の方で、『ライス・ミラー』と言う本名でも有名です。 『キング・ビスケット・タイム』と言う、有名なラジオ番組のDJでも有名です。ジュニア・ウェルズやジェームス・コットンあたりもかなりお手本にした人だと思います。酒の飲み過ぎで声が潰れてますが、そこがまた良い所です。 サニー・ボーイ・ウィリアムソン J・B・レノアーNATURAL MAN (CHESS) J .B .LENOIRこの人は変っています。上から2つめの『CHANCE VINTAGE BLUES 』シリーズにも入っています。『ジェイ・ビー・レノア』と言う名前も変ってますが(失礼)、何が変っているかと言うと、シマウマ模様の衣装でライブをやってました。普段はわかりませんが、変な格好です。 次にブルースらしくない甲高い声です。最後にドラムスですが、普通はアタマにバス・ドラムが入り、2拍目にスネア・ドラムが入りますが、逆に入れるのが好きみたいです。とても気持ちが悪いですが、まあ、慣れると聴けます。・・・・と言うよりも、これでないとダメかな?とまで感じてきます。 声は独特のものがあり、好きになりました。このシリーズは、古くはマディ・ウォーターズの初期(40年代)から、同じ頃のチェスのブルースマンが多数聴かれ、抱合せ盤などのオムニバス的な要素があったので、ここで取り上げました。『メイン・コンテンツ』のシカゴ・コーナーでも、何枚か取り上げています。 J・B・レノアー ギター・スター(オムニバス)GUITAR STAR (RED LIGHTNIN)シカゴ・ブルースの60年代から70年代の初期頃に多数参加して、好サポートをしているギタリストのマイティ・ジョー・ヤングが2曲入っていたので買ってみました。 タイトル曲をやっているのも彼で、なかなかの好演です。歌もなかなか良いと思いました。この人が参加しているアルバムは『ココ・テイラー』をはじめ、良いアルバムが多いと思います。 このアルバムはウェイン・ベネット(ボビー・ブランドの一番のお気に入り)やボビー・パーカー、レフティ・ベイツなどの渋いギターも聴かれます。マジック・サムとフェントン・ロビンソンが4曲づつくらい入っているのが売りなのかも知れませんが、そっちはソロ・アルバムで聴いていますから、聴いた事の無い人が多数入っているほうが、個人的には良いのですが、それでも大好きなアルバムの一枚です。 ジョン・リトルジョン マイティ・ジョー・ヤングTHE LEGACY OF THE BLUES(VOL.4) (CRESCEND):MIGHTY JOE YOUNG (1974)マイティ・ジョー・ヤングのソロ・アルバムです。一番上の『シカゴ〜トゥデイ』シリーズのサム・チャーターズがプロデュースしてますが、この人の録音はアコースティック向きのような気がします。 私見ですが、エレクトリック・バンド・スタイルのアルバムは音が綺麗?すぎて、線が細いような気がします。このアルバムもそんな感じがしますが、サイドマンに徹してきた『マイティ・ジョー・ヤング』のソロ(2枚目)と言う事で納得してます。 内容はファンキー、ファンクブルースを目玉に、色々やってます。当時は多勢がこんなコンセプトでやってました。 マイティジョー・ヤング ジョン・リトル・ジョンCHICAGO BLUES STAR (ARHOOLIE):JOHN LITTLE JOHN (1974)『ギタースター』にも1曲入っていて、なかなかの人です。これなどは名盤の一つに取り上げても良いようなアルバムです。『エルモア・ジェームス』系のスライドギター・スタイルの人です。 地に足が着いている感じの落ち着いた雰囲気があり、それなりに熱さも伝わります。実はこれ以降は聴いてません。これから改めて買いたい人の一人ですね。 二つ上のと同じです。 アトランティック・ブルースATLANTIC BKUES SPECIAL (ATLANTIC)『T-ボーン・ウォーカー』と『ギタースリム』が何曲かと、比較的無名(有名でない)な人が1曲づつくらい入ったアルバムで、『アル・キング』『レイ・エジー』あたりのバックでは『ジョニー・ハーツマン』がギターを弾いています。この人も良いです。確か日本で編集されたものだったと思います。下のアルバムと重複するのが多いので、買うのに迷いましたが、買って良かったと思えるアルバムでした。特に『ギター・スリム』は若くして亡くなっているので、貴重かなと思います。あと、『アイボリー・ジョー・ハンター』が2曲入っているのも良いです。R&Bジャンプ系の大物の一人です。アルバム全体では50年代〜64年頃までの録音が入ってます。 テキサス・ギター・フロム・ダラスTEXAS GUITAR FROM TO DALLAS L.A. (ATLANTIC) (1972)こちらは輸入盤なのですが、上に書きました通り重複曲が多いです。T-ボーンとギター・スリムの計8曲が『LAWYER HOUSTON』と言うアコースチック・ブルースの人に入れ替わっています。まあ、こちらを先に持っていたのですが、上の方が先にあったら買わなかったかも知れません。『T-ボーン・ウォーカー』と『ギタースリム』も各2曲と1曲しか入ってません。アコースチック系も好きな人には良いアルバムかも知れません。『LAWYER HOUSTON』もなかなか良いです。上と同じく50年代〜64年頃までの録音が入ってます。 ラフ・ドライド・ブルースROUGH DRIED BLUES (CHARLY) (1987)これも、『アル・キング』『レイ・エジー』あたりが少しづつ入っているオムニバスです。イギリス編集(この辺の版権とかは、まるでわかりませんが、お馴染みのチャーリーです)されたもので、65年〜74年までの録音が入っています。特に『ボビー・ラッシュ』と『アル・キング』が3曲づつ入っているのが魅力でしょうか。若い頃の『ボビー・ラッシュ』のファンク・ブルースも良いです。年代的にも一番好きな時代と言う事もあります。『ジョー・ターナー』『ペパーミント・ハリス』あたりのR&Bも良いです。この盤そのものは分りませんが、年代で捜してみるのも良いと思います。オムニバス盤はけっこう良いのがあります。(9/27) |
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