アイス・ピッキンなどクールな代名詞のわりにはかなりホット
Born:1932 : Died:1993
私はテキサススタイルのギターが好きでたまらないのですが、テキサスのギタリストは、アグレッシブは当たっていますが、さらに凶暴ギターなどと言われたりする人もいます。その代表格に見られているアルバート・コリンズですが、その通りだと思います。 アルバート・コリンズの場合、ボーカルがあまり良くありませんから、ギターでカバーする方向に行ってしまうのだと思いますが、だからこそ生まれたスタイルだとも言えます。50年代の頃からすでに、40メートル以上のコードを使い、客席まで降りて弾きまくるというパフォーマンスをやっていたようです。
カポタストを付けてチョーキングするというのも凄いです。
もっとも、彼が言うには「ギター・スリム」はずっと前から長いコードでやっていたらしく、それを見てやり始めたらしいです。当時のギター・スリムはかなりの人気者で、大酒のみの洒落者だったと言う事です。
1932年テキサス州レオーナに生まれ、何度かの引越しを経て9歳の頃シカゴに移り住みました。最初はピアノ、オルガンなどから始めたようです。20才頃にフェンダーのソリッド・ギターを手に入れプロ活動を始め、58年に「カンガルー・レーベル」と言うところから「フリーズ」をリリースして、ローカル・ヒットしたようです。2作目が62年の「フロスティ-」で、これは彼の十八番になり、カヴァーされる事も多いインストの名曲です。 その後68年にウエスト・コーストの「インペリアル」と契約し、私のお薦めでもある「トラッシュ・トーキン」などを出し、72年にコロラド州デンバーの「タンブルウィードレーベル」に移籍シングル盤くらいしか出せなかったのではないかと思います。 そこが倒産後、70年代は何故か長いブランク(6・7年間)があり、78年の北欧ツアーから復活して、80年代初期から「アリゲーター・レーベル」「ポイント・ブランク」よりコンスタントにアルバムを発表し、日本ライブもやりブルース界はもとより、ロック・ミュージシャンとも多くのセッションがあり、コマーシャル、映画出演など大活躍しました。1993年11月25日癌により死去しました。
彼は子供の頃にオルガンをやったらしく、かなりオルガンを聴いたようです。時々オルガンを入れた曲もあり、クールさを出しています。 |