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激動の時代がシカゴ・ブルースを作った

時代背景の概要

 リロイ・カーの1928年の「How Long How Long Blues」が大ヒットした頃は、ブギ・ウギでも書いたように、パイントップ・スミス、カウ・カウ・ダヴェンポートも「Pinetop's Boogie Woogie」「Cow Cow Blues」といった曲を出していますし、南部出身のピアニストであるサニーランド・スリム、リトル・ブラザー・モンゴメリー、ルーズベルト・サイクスなどもシカゴへと移動しています。

 さらにギタリストのブルースマンである、ビッグ・ビル・ブルーンジー、タンパ・レッド、ロニー・ジョンソンと言った人達、ハーピストのサニー・ボーイ・ウィリアムソン1世と言った人達も活躍していますから、まさにブルース・タウンと言えます。旅芸人のような人もいたり、南部と行ったり来たりしてる人もいたり様々です。

 大恐慌でどん底となり、1933年の暮れには禁酒法が廃止され、演奏の場も変わっていきました。レコーディングも再開されて、ブギ・ウギの名演奏などがレコードで聴かれるのもこの時期のものが多いです。1940年代になるとビッグ・メイシオが活躍して、リロイ・カーから始まったシティ・ブルースが、更にダイナミックになり、それにブギ・ウギの要素や南部からの新しいパワーも加わり、ピアノ・ブルースも豊かになっていきました。

 主にシカゴに近い北部出身の人が多かったピアニストですが、サニーランド・スリム、エディ・ボイドと言った南部出身の人も活躍しました。ちなみに南部はギターやハープをやる人が多かったです。移動して演奏する事が多いと、いくらジュークジョイントなどにピアノが設置してあっても、手軽な楽器の方が良いですから、当然と言えば当然です。

 さらに南部からは、後にバンド・ブルースの電気化で一世を風靡した人達がどんどんやってきます。マディ・ウォーターズがチェス・レーベルに入るきっかけもサニーランド・スリムに拠るところが大きいですし、やはりシティ・ブルースと南部からの移住者が持ってくるエネルギーのようなものが、シカゴ・ブルースを作ったと言えます。

 サニーランド・スリムは1930年代初期にも録音があるらしいですが、40年代になりシカゴでかなりの録音があります。マディ・ウォーターズでもチェスの初録音を書きましたが、サニーランド・スリムのアルバムとして良いのがありました。ギターにビッグ・ビル・ブルーンジーロニー・ジョンソンなどが参加して素晴らしいセッションです。
1947-1948

アーカンソー州ではラジオ番組「キング・ビスケット・タイム」も40年代の初めには開始され、サニー・ボーイ・ウィリアムソン2世(ライス・ミラー)とロバート・ロックウッド・ジュニアがパーソナリティをやりました。シカゴと南部を行き来するブルースマンも沢山いましたし、別の仕事をしながらブルースをやる人も沢山いました。そして、第二次世界大戦があり正に激動の時代でした。

1950年代~60年代のアルバム

バンド・ブルース

1950年代前半のシカゴは、マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフなどの、南部からのブルースマン達が作り出す新しいエレクトリックサウンドが定着して、ヒット・チャートにも登場するほどの活況を呈しました。

オーティス・スパン

マディ・ウォーターズ・バンドのピアノは、オーティス・スパン。この人も若くして亡くなりましたが、歌もピアノもほんとに素晴らしいブルースマンでした。

オーティス・スパン・イズ・ザ・ブルース

あまりに多すぎて難しいですが、人数が少ないだけにストレートに伝わってくるロバート・ロックウッドとのコラボレーションが最高です。録音年(活躍していた頃)の順にと思いましたが、データを失くして、発売状況を調べるのもかなり大変です。ここはわかる範囲で私がよく聴いているものからご紹介します。

ロバート・ロックウッドとのピアノ・ギターのセッション。聴くほどに味が出るシカゴ・ブルースの名盤です。基本的に二人とも歌が良いです。特にスパンの声はハスキーで、何ともいえない深みがあります。演奏は両者とも超一流のプレイです。初めてのセッションなので、時々ギクシャクするのもご愛嬌ですね。
Otis Spann Is the Blues(輸入盤)

オーティス・スパン・イズ・ザ・ブルース(国内盤)


1966年のマディ・ウォーターズ・バンドでのライブ盤です。これはスパンのリーダー・アルバムですが、御大のマディも参加してます。シカゴ・ブルース・バンドは、デュオとはまた違った魅力があります。

The Blues Is Where It's At

 

これもまた、ロバート・ロックウッドとのセッションです。この二人はホントに素晴らしいです。

Walking the Blues


メンフィス・スリム

Born:1915 メンフィス : Died:1988年 (フランスのパリ)

メンフィス・スリム

シカゴに出たのは39年で、翌年には初録音をしています。40年代後期から50年代中期までは、サックスの入ったジャンプ・バンドを率いて活動しています。

このアルバムはバンドでのものですが、ピアノとギターの対比が良く出た名盤です。ギターのマット・マーフィとはパーマネント・コンビとして活動しました。バンドもアーバン的な構成で、サックスもよく効いています。

50年代末からは白人向けの弾き語りスタイルが増え、ヨーロッパ・ツアーを契機に、63年フランスに定住しします。ピアニストは比較的ヨーロッパに移住した人がいます。

The Gate of the Horn


※時代に関係なくピアノ・ブルースが聴いてみたいと言う方は、このアルバムが見つかりました。昨年話題になったブルースの映画のサントラ盤です。

ピアノ・ブルース

実にいろんなピアノ・ブルースが入っています。
ジミ・ヤンシー、“パイントップ”パーキンスと言ったブギ・ウギから、プロフェッサ・ロングヘア、ファッツ・ドミノ、ドクター・ジョンと言ったニューオリンズのピアノ、カウント・ベイシー、ジョー・ターナーのR&Bから、シカゴ・ブルースを代表するオーティス・スパンそして、レイ・チャールズまで入っています。デューク・エリントン、セロニアス・モンクなどジャズも何人か入っています。

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スコセッシ・プレゼンツ

*** DVD ***

Martin Scorsese Presents the Blues
スコセッシ・プレゼンツ

マーティン・スコセッシのプロデュースで、名監督たちが“ブルース”をテーマに作り上げた7作品のDVD-BOX。英文解説冊子付。

Martin Scorsese Presents the Blues [DVD] [Import]

*** CD ***


Blues: a Musical Journey

 

映画監督であるスコセッシ氏は、かなりのブルース通のようで、素晴しい選曲だと思います。

長いブルースの録音からすれば、ほんのわずかな曲数(110曲)ですが、実にツボを押えた選曲です。

参考までに全曲リストと簡単な説明を作りました。

アルバム紹介

ロニー・ジョンソン

サニー・ランド・スリムの録音でもギターを弾いているロニー・ジョンソンは美しいラインを弾くことで有名です。アコースティックギター・ソロの革新的な演奏は当時のブルースにおいて最も影響力がありました。

ロニー・ジョンソン1
Blues & Ballads

ロニー・ジョンソン2
Steppin on the Blues

 

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