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古典ブルース以前の時代

 古典ブルースのレコードは1920年頃からですが、この時代の前の20年間くらいは、ラグタイムが大流行していました。ラグタイムとブルースが直接繋がるわけではないのですが、自然と聴こえてくるわけですから、当然何らかの影響は受けていると思います。

 ブルースマンでも、ギターでラグタイム曲を演奏する人はいましたし、あえて厳密に分ける事でもないので、このあたりもけっこう聴いてみるのも面白いです。特に、初期のジャズ(ディキシーランド)や、ピアノのソロ録音などは、ラグタイムとジャズの境目がなく、この時代の音楽として面白く聴いています。

ラグタイムの流行

スコット・ジョプリンのヒット

時代背景の概要

 1895年、テネシー州メンフィスに、ミシシッピ州から来た黒人牧師の「C・H・メイソン師」が「ゴッド・イン・クライスト教会」を創設しました。このような事が他の地方でも行われ、教会音楽も形作られていきます。また、踊りのスタイルとしてプランテーションで踊られていた「ウォークアラウンド」から「ケイウォーク」などに進化していきます。

 このような時代に、ピアニストが再認識されるようになり、1899年のスコット・ジョプリン「メイプルリーフ・ラグ」の大ヒットが生まれ、ラグタイムは20年くらいの間流行しました。ニューオリンズでもジャスのバンドが出来始め、またブルースもこの頃から形成されてきます。

 もとは白人のクラシック音楽を参考にして、黒人の裏拍を強調するリズムで演奏した、と言うのが簡単な説明です。シンコペーションと言うこの演奏の仕方や、即興(インプロヴィゼーション)と言ったものが、さまざまなところで取り入れられて、ジャズやブルースが形作られていきます。

 ※ラグタイムは譜面として出版されていました。

スコット・ジョプリン(Scott Joplin) (1868-1917)

ラグタイム





Elite Syncopations
 ジョプリン自身の演奏を、ピアノロールで再現したものが3曲聴けます。生年でわかると思いますが、当時はまだレコード盤の録音が無い時代ということで、ピアノの演奏をロール紙に穴を開けて、音階と強弱を記録したものを、再度ロール紙を読み込める機械をセットしたピアノに自動演奏させたものです。

ジェームス・P・ジョンソン(James P. Johnson) (1894-1955)  

Running Wild (1921-26)

私の中ではジョプリンの次に有名なラグタイム・ピアニストです。後年は本格的なジャズ・ピアノも素晴らしいです。このアルバムは、上のジョプリンと同じく、ピアノロールで再現したものです。

ブルースと付く曲が数曲ありますが、全体としてはラグタイムのアルバムと言った感じです。曲はブルースと言うより、ラグタイムそのものと感じました。

ファッツ・ウォーラー(Fats Waller) (1904-1943)

 

 ラグタイムのピアノも凄いですが、ジェームス・P・ジョンソンの流れを汲むスタイルで、ほとんどジャズの人として語られると思います。歌もうまくトータルなエンターティナーとして素晴らしいです。映画音楽もやり、1929年にはルイ・アームストロングが出演したミュージカル『Hot Chocolates』の音楽を担当しました。1922年に初録音をしています。

 

ユービー・ブレイク(EUBIE BLAKE) (1887-1983)

 ものすごく長寿の人です。お爺ちゃんになってもかなり活動してました。当然ジャズ界の重鎮でもあります。それにしてもうらやましい限りですが、80歳を過ぎてのライブなどもありますので、そちらはまたの機会に。

ジェリー・ロール・モートン(Jelly Roll Morton) (1890-1941)



Jelly Roll Morton 5CD Boxed Set
 ラグタイムのピアノも凄いですし、ジャズ界の最初の作曲家とも言われます。ニューオリンズ生れですが、複雑な事情で北部へ移動し、1923年ににシカゴに住みました。

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ラグタイム

 スコット・ジョプリンはピアノロールが少数残ってる程度と思われますが、ラグタイムのピアノを知るのに適当と思える、ジェームス・P・ジョンソンが沢山ありました。ラグタイムからブギ・ウギにつながる頃の流れを感じました。


James P. Johnson

 

歴史全般がわかる 

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Martin Scorsese Presents the Blues
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マーティン・スコセッシのプロデュースで、名監督たちが“ブルース”をテーマに作り上げた7作品のDVD-BOX。英文解説冊子付。

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Blues: a Musical Journey

 

映画監督であるスコセッシ氏は、かなりのブルース通のようで、素晴しい選曲だと思います。

長いブルースの録音からすれば、ほんのわずかな曲数(110曲)ですが、実にツボを押えた選曲です。

参考までに全曲リストと簡単な説明を作りました。

 

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