60年代は様々なスタイルの音楽が聴かれる時代だったと思います。ブルーズは黒人層より白人層で聴かれ、大きなフェスティバルが開催されます。レコードもマルチトラックの録音になり、ステレオ再生が普及して、より高いレベルで聴く事ができるようになりました。 60年代の特徴はギターの台頭にもあると思います。私自身もエレクトリック・ギターが好きで、ロックン・ロール、ロック、ブルーズ、ソウルと聴くようになりましたが、大方は良いギターが入っているのを好きになっていました。 |
アラバマ州マッスル・ショールズの『フェイム・スタジオ』では多くのソウルが録音されました。やはり、良いシンガーも良いバックサウンドがないと良い音楽にはならないです。スタジオ専属のミュージシャンがいて、そのスタジオのサウンドが決め手になる事もあるわけです。小さな新興レーベルなども、特徴のある音がセールスポイントにもなる時代になってきました。
フェイム・スタジオ・マッスル・ショールズ 『フェイム・スタジオ』は白人で構成されたミュージシャンのグループがいくつかあったようで、60年代後期には『デュアン・オールマン』も在籍していました。ブルーズ好きの私などは、最初はカントリー(白人)的な感じに馴染めない部分もありましたが、あのサウンド無くしては、あの歌も生まれ得ないわけで、やはり素晴しいサウンドです。黒人の持つソウルネスが最も出ていると言う事で、サザン・ソウルはブルーズと同じに好きな音楽です。 |
ソロモン・バーク
残念ながら、これは見つかりませんでしたが、充実したベスト盤がありました。在庫少ないです。 Home in Your Heart: The Best of Solomon...
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THE
BEST OF SOLOMON BURKE (ATLANTIC)
SOLOMON BURKE
61年、62年の録音が聴かれます。ディープ・ソウルの初期の頃ですが、かなり濃い1枚です。この後の『IF
YOU NEED ME』が入っているアルバムも是非。 |
ウィルソン・ピケット
こちらも在庫切れてるのが多かったですが、これはありました。 Exciting Wilson Pickett
もう一枚ベスト盤があり、良い選曲です。 Wilson Pickett's Greatest Hits [1985] ソウルの名曲オムニバス盤がありました。 R&Bザ・ベスト
参考までに、左に収録曲を掲載します。本当に懐かしい曲が並んでいますね。 |
THE
EXCITING WILSON PICKETT (ATLANTIC)
WILSON PICKETT
65年のスタックス録音と66年のマッスルショールズ録音が半分づつ入っています。ソウル界でも屈指のシンガーで、特にリズム物が良いです。『ブルーズブラザーズ2000』でも感心するほど上手いなと思いました。 |
バーバラ・リン
こちらは、このアルバムはありませんでしたが、かなり良さそうなのが一枚ありました。 Until Then I'll Suffer
もう一枚
ムーヴィン・オン・ア・グルーブ.
もう一つは、2枚組のオムニバスですが、こちらはソウルではなく、ブルース系です。アーティスト名が無いので、曲名から判断して、各人一曲と言った感じですね。いずれも有名な曲ばかりです。アルバムのタイトルも凄いですね。
オール・ザット・ブルース~ブルースの誕生一世紀!
オムニバス
これも参考まで、左下方に曲目を掲載します。
とても良い選曲だと思いますね。トップ・ページでも紹介したいと思います。 |
YOU'LL LOSE A GOOD THING
BARBARA LYNN
62年のタイトル曲のヒットが聴かれます。いつもサウスポーにストラトキャスター(だと思った)を抱えているのが好きです。テキサス出身で南部の音にハスキー・ボイスが良いです。初期ソウルの傑作です。 |
ガーネット・ミムズ
ほぼ同じ内容がありました。
Cry Baby and 11 Other Hits
あと、下のアルバムと一緒になったものもありました。 Cry Baby/Warm and Soulful
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CRY BABY (UNITED ARTISTS)
GARNET MIMMS AND THE ENCHANTERS
63年のエンチャンターズ時代のものです。当時のかなりのスターで、フィラディルフィア出身ですが、とてもディープな歌手です。 |
ガーネット・ミムズ
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AS LONG AS I HAVE YOU (UNITED ARTISTS)
GARNET MIMMS
同じくガーネット・ミムズで、翌年の64年にソロになってのものです。基本的に上と同じですが、どちらかと言うとこちらの方を良く聴きます。
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ジミー・ヒュース
Steal Away : The Early Fame Recordings |
STEAL AWAY
JIMMY HUGHES
マッスル・ショールズの『フェイム』の最初の歌手で、64年から66年頃が聴かれます。この人がヒットした為かどうかはわかりませんが、この後には『アトランティック』や『チェス』が、どんどんフェイムで製作します。このアルバムもなかなか良いです。
他にも名盤あり。
Why Not Tonight? : The Fame Recordings Volume 2 |
パーシー・スレッジ
良いベスト盤がありました。在庫1です。 It Tears Me Up: The Best of Percy Sledge
2/7発売のベスト盤を受け付けてました。 Greatest Hits
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WHEN A MAN LOVES A WOMAN (ATLANTIC)
PERCY SLEDGE
この手の曲では一番有名かも知れない、邦題『男が女を愛する時』のパーシー・スレッジです。マッスルショールズ・サウンドにピッタリの人です。 |
オーティス・レディング
スタジオ盤ではこれが良いです。
Otis Blue: Sings Soul ライブ・イン・ヨーロッパがありました。お薦めです。 Live in Europe
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OTIS BLUE/OTIS REDDING SINGS SOUL
OTIS REDDING
メンフィスのソウル・キングであるオーティス・レディングです。サムクック亡き後のサザン・ソウルのリーダー的存在でしたが、この人もあまりに若くして亡くなってしまいました。サム・クックのカヴァー曲も含めサザン・ソウルを凝縮したようなアルバムです。 |
クラレンス・カーター
良いベスト盤がありました。内容は濃いです。 Snatching It Back: Best of |
THIS IS CLAEENCE CARTER
CLAEENCE CARTER
67年頃のフェイムの専属でしたが、アトランティックに行ってのアルバムです。この辺のレーベルの移籍とか、レーベル自体の買収とかはよくわかりませんが、しょっちゅう出てきます。『アトランティック傘下に入った』とか、『出た』とかですが、レコードを買う時に迷ったりします。 なるべく、録音した年で選ぶのが間違いがありません。話がそれましたが、この人は盲目のシンガーで、『キャンディ・スティトン』の夫(後、離婚)でした。実に南部っぽい雰囲気があり、声もヘビー、ディープで締めつけられます。 |
クラレンス・カーター
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DYNAMIC CLAEENCE CARTER
CLAEENCE CARTER
ディープ・ソウル史に残る名盤です。上のアルバムの延長線にありますが、両方聴きたいところです。 |
ボビー・ウォマックと ヴァレンティノス
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BOBBY WOMACK AND THE VALENTINOS
ボビー・ウォマック(ボビー・ウーマック)は初期に、兄弟達とウォマック・ブラザースとしてゴスペルをやってました。『ヴァレンティノス』と改名して、サム・クックの設立したレーベル『SAR』から"LOOKING
FOR A LOVE"でデビューしました。 彼はリード・ギタリストとしても有名で、様々な活動をしていたようです。サム・クックの死後に独立して67年から本格的にソロ活動を始めます。これは、グループ時代のもので、まだサザン・ソウルと言う感じではありませんが、後のソウル界の巨星『ボビー』の初々しさと言う事で。 |
ボビー・ウォマック
このベスト盤はありませんでしたが、別のがありました。 Fly Me to the Moon / My ...
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SOMEBODY
SPECIAL
BOBBY WOMACK
ソロでの、67年から75年までのベスト盤です。個人的には80年頃の『ポエット』からの3枚くらいが一番好きですが、この頃も、勿論良いです。1990年代までサザン・ソウルのエッセンスを残す曲作りをしてきた人です。 |